2024.06.22
熊本の馬刺しをお土産に選ぶならどこで買うのがおすすめ?
熊本の名産である馬刺しは、部位ごとにさまざまな味わいを楽しめます。近年では、手軽に馬刺しを食べられるようになりましたが、お土産として選ぶ場合は、どのような場所で買うのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、熊本の馬刺しをお土産に選ぶ際におすすめの購入場所を紹介します。また、なぜ熊本が馬刺しで有名なのか、購入する場所ごとのメリットとデメリット、おすすめの部位や食べ方についても紹介します。
熊本の馬刺しをお土産に購入する方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
熊本が馬刺しのお土産で有名な理由
熊本のお土産コーナーを探していると、必ずといってよいほど馬刺しを見かけます。馬刺しは、熊本名物で古くから親しまれているソウルフードのひとつです。
馬刺しが熊本のお土産として有名な理由は、当時の肥後藩初代藩主である加藤清正が関係しています。加藤清正が朝鮮出兵していた際に、食糧難のためやむなく軍馬を食べたところ、あまりのおいしさに帰国後も馬肉や馬刺しを好んで食べたことがきっかけとされています。
また、熊本県は馬の生産頭数が全国の半数近くを占めており、日本一です。2019年に発表された農林水産省の度の畜産物流通統計によると、全国で10,297頭の馬が生産されているのに対し、熊本県ではその内の4,334頭を生産しています。
全国においてもっとも多くの馬が飼育されていることから、馬肉を食べることが熊本に根づいていると考えられます。
馬刺しのお土産はどこで買うのがおすすめ?
馬刺しのお土産を買う場合は、どこで買おうか悩む方もいるでしょう。馬刺しをお土産で購入する際は、主に以下の場所がおすすめです。
- スーパー
- デパート
- ネット通販
それぞれのメリットとデメリットをふまえて、順番に紹介します。
スーパー
ひと昔前までは、馬刺しは生産地や専門店でしか食べられないことが多くありましたが、最近ではスーパーでも取り扱っている店舗が増えています。一方で、スーパーで取り扱っている馬刺しにはいくつか特徴があるため、馬刺しを購入する前にポイントをおさえておくとよいでしょう。
スーパーで馬刺しを購入するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
スーパーで馬刺しを購入するメリットは主に以下のとおりです。
- 価格が安く購入しやすい
- 近所のスーパーに取り扱いがあれば手軽に馬刺しを楽しめる
- つけあわせの薬味なども同時に購入できる
スーパーの馬刺しは、仕入れを多めに行う傾向にあるため、販売価格をおさえられる特徴があります。チェーンのスーパーであれば、大量に仕入れてさばくことが可能なため、より価格をおさえられるメリットがあります。
また、近所のスーパーに取り扱いがあれば、専門店などに行かなくても購入できるので、手軽に馬刺しを楽しめるでしょう。加えてスーパーなら、つけあわせの薬味なども同時に購入できるため便利です。
デメリット
スーパーで馬刺しを購入するデメリットは主に以下のとおりです。
- 販売されているほとんどが外国産の馬刺し
- 味が微妙なことがある
- 場合によっては劣化しやすい環境で販売されていることがある
メリットとして価格の安さを挙げましたが、産地は外国産がほとんどです。国産の馬刺しを販売しているスーパーはあまりなく、取り扱いがある場合でもフェアなどの期間限定で販売していることが一般的です。
そして、スーパーで販売されている馬刺しは、専門店などに比べると味が劣ることがあります。産地をはじめ、加工方法や店頭での販売場所によって馬肉本来の旨味や味わいが異なり、ものによっては味が薄く感じられたり水っぽい肉質に感じたりすることもあるでしょう。
デパート
デパートは、スーパーよりも馬刺しを取り扱っている可能性が高く、質のよい馬刺しを販売している可能性もあるでしょう。一方で、デパートで取り扱っている馬刺しにはスーパーとは異なる特徴がいくつかあります。
デパートで馬刺しを購入するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
デパートで馬刺しを購入するメリットは主に以下のとおりです。
- スーパーに比べて馬刺しを扱っている可能性が高い
- きちんと包装されているものを購入できる場合がある
- 国産の馬刺しを購入できる可能性がある
デパートの商品の取扱数はかなり多く、スーパーなどでは取り扱いが少ない馬刺しなども店頭に置いている可能性があります。デパートの商品は、贈答用などの商品の取り扱いも豊富なため、お土産に最適な包装されている馬刺しを購入できる場合があります。
また、デパートであれば国産の馬刺しを取り扱っている可能性もあるため、販売されているのを見かけたら購入することをおすすめします。
デメリット
デパートで馬刺しを購入するデメリットは主に以下のとおりです。
- 価格が比較的高め
- 味がいまひとつの場合もある
- すぐに食べられる馬刺ししか販売されていない場合もある
メリットのひとつに馬刺しの取り扱いのよさを紹介しましたが、取り扱っている馬刺しは近所のスーパーや生産地の肉屋などに比べて割高なことが多くあります。
また、価格が高めでも馬刺しの味が想像より下だったというケースもあります。馬刺しの生産ラインや馬肉そのものの味が原因で、クセを感じやすかったり味が薄く感じたりする場合もあるでしょう。
冷凍の馬刺しではなく、解凍済みのすぐに食べられる馬刺ししか販売されていない場合もあるため、注意が必要です。
ネット通販
ネット通販は実店舗に行って購入しなくてもよく、スマホやパソコン上で購入手続きを行えます。一見すると、ネット通販は便利なのでメリットしか感じられないという方もいるでしょう。
しかし、ネット通販にもさまざまな特徴があるため、ネット通販で馬刺しを購入する場合にはポイントをおさえておくことをおすすめします。ここでは、ネット通販のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
ネット通販で馬刺しを購入する主なメリットは以下のとおりです。
- どこからでも馬刺しを注文できる
- 生産地から直送で新鮮な馬刺しを食べられるものもある
- 珍しい部位を取り扱っている場合がある
ネット通販であれば、日本全国のどこからでも注文が可能です。通信できる状況下であれば好きな部位を好きなだけ注文できます。また、生産地から出品していたり、生産者みずから出品を行っていたりする場合があるので、新鮮な馬刺しを購入しやすいといえるでしょう。
赤身や霜降りはもちろん、フタエゴやチョーチン、馬レバーなどの希少部位を取り扱っている場合もあります。そのため、少し変わった部位を食べたい場合はネット通販がおすすめです。
デメリット
ネット通販で馬刺しを購入する主なデメリットは以下のとおりです。
- 馬刺しの価格+送料がかかる
- 購入前は商品画像などでしか商品の確認ができない
ネット通販であれば、店舗に行かずに馬刺しを購入できます。その反面、注文の際に送料がかかることが多くあります。販売店のなかには条件によって送料無料などの対応をしているところもありますが、販売店舗の所在地にあわせて送料を支払わなければなりません。
また、スーパーやデパートでは実物の馬刺しを確認して購入できますが、ネット通販では商品画像や商品情報で判断して購入をします。届くまでどのようなものが届くのかわからないため、万が一の場合は返品などの対応を行ってもらうとよいでしょう。
馬刺しをお土産にする際の注意点
馬刺しをお土産にする際は、主に以下の点に注意が必要です。
- 産地の確認
- 馬刺しの賞味期限
熊本の馬刺しをお土産として用意したい場合は、純粋に熊本で生まれて育った馬を使用した「熊本産馬刺し」や県外から来て熊本で4ヶ月以上肥育された馬を使用した「熊本馬刺し」を選ぶとよいでしょう。
また、馬刺しの賞味期限は状態によって異なります。解凍されている状態の馬刺しの場合は、鮮度落ちが早いため当日中に食べることが好ましいです。真空パックなどで保存されている馬刺しであれば、5日ほどはおいしく食べられます。
一方で冷凍の馬刺しであれば、保存が長いため、馬刺しの賞味期限を気にしすぎず楽しめます。また、ブロックの馬肉の場合も同じく長期保存が可能なので、お土産で渡す際も安心です。
馬刺しのお土産におすすめの部位
馬刺しをお土産に購入したい場合、どの部位を選べばよいのか悩むこともあるでしょう。さまざまな部位がありますが、なかでもとくにおすすめの部位は、以下の4つです。
- 赤身
- たてがみ
- フタエゴ
- チョーチンやイチボ
それぞれ順番に紹介します。
赤身
馬刺しのポピュラーな部位といえば、赤身が挙げられます。脂が少なくさっぱりとした味わいで、弾力がありつつも口当たりがやわらかいのが特徴です。また、赤身には鉄分やミネラルが豊富に含まれており、脂質は牛肉の1/5ほどと栄養豊富ながらも低カロリーです。
馬肉の赤身は、ヒレやモモなどさまざまな部位があり、それぞれに個性があります。ヒレは赤身の部位のなかでも比較的高級な部位で、やわらかさが最大の特徴です。一方でモモは、弾力がありかみ心地がよく、旨味が強い赤身です。
たてがみ
たてがみは、馬刺しにのみ存在する変わった部位で、赤身や霜降りの肉とは異なる白色の見た目をしています。馬のたてがみの下部分にある部位で、肉ではなく脂の部位を表します。
脂の部位と聞くとしつこくて食べにくそうなイメージがありますが、馬の脂は融点が低いため、べたつかずサラリとした味わいが特徴です。単体で食べるよりも、赤身の馬刺しと一緒に食べる方が、肉と脂の旨味を楽しめるのでおすすめです。
また、時期によっては手に入りにくい場合があるため、販売されていたら購入してみましょう。
フタエゴ
フタエゴは、たてがみと同様に馬にしか存在しない部位です。前足側にあるバラ肉の一部で、脂身の間に赤身がはさまれており、白と赤のストライプが特徴的な見た目をしています。
口の中へ入れればかみごたえのある弾力を感じられ、かむごとに脂身のとろりとした甘さと赤身の旨味を存分に楽しめます。赤身や霜降りの部位よりも好みという方も少なくありません。
また、脂身と赤身がストライプ状で紅白な見た目をしていることから縁起のよいものとされ、フタエゴを含めた馬刺しをプレゼントに贈ることもあります。
チョーチンやイチボ
馬刺しのなかでも霜降りが好きだという方も多いですが、チョーチンやイチボは、霜降りの部位の一部です。チョーチンはバラ肉の外側にある薄い部分を指し、程よいサシと弾力を楽しめます。
一方でイチボは、お尻の一部の部位を指し、肉質がやわらかく甘みを感じられるのが特徴です。どちらも霜降り肉のため脂っぽい味わいを想像しがちですが、脂はさらりとしているため、しつこさが残りません。
また、馬刺しとしてはもちろん、焼いたりしゃぶしゃぶにしたりする方法でもおいしく食べられるので、馬刺し以外の食べ方も試してみたい場合にも適しています。
馬刺しのおすすめの食べ方
馬肉をおいしく食べる方法のひとつに馬刺しが挙げられます。ただし、馬刺しといっても調理次第でさまざまな味わいを楽しめます。ここでは、馬刺しをはじめとするおすすめの馬肉の食べ方について紹介します。
ユッケ
馬刺しの味付けを少し変えて食べたい場合は、馬肉のユッケがおすすめです。ユッケは韓国が発祥の料理で、生肉に塩やコチュジャン、ごま油などで味付けし、きゅうりや卵黄などと一緒に食べます。
本来は牛肉を使用して作られますが、馬肉で作っても味わいが似ており、おいしく食べられます。ごま油やコチュジャンで和えるため、馬肉が苦手な方でもクセを感じにくく食べることが可能です。馬刺し用のお肉があまったときや味変をして食べたいときにおすすめの一品です。
桜鍋
馬刺しのような生食ではなく加熱して食べたい場合は、桜鍋を試してみましょう。桜鍋とは、馬肉で作った鍋を表し、みそ味やしょうゆ味など地域によって味付けはさまざまです。
桜鍋は古くから親しまれており、馬肉の色がきれいな桜色をしていることや桜の咲くころが馬肉をおいしく食べられる季節なことが名前の由来です。桜鍋を作る際は赤身でもおいしいですが、脂が適度に入った部位を使用して作るとパサつきを感じないだけでなく、とろけるような脂の旨味や甘みを楽しめます。
レバ刺し
馬刺しといえば赤身や霜降りなどが一般的ですが、馬肉であればレバーも馬刺しで食べられます。牛や豚などのレバーは加熱をしないと食べられませんが、馬の場合は食中毒のリスクがほとんどなく、安全に生で食べることが可能です。
薄くスライスした馬レバーに塩とごま油をつけて食べます。薬味には刻んだネギやおろししょうが、おろしにんにくなどが相性がよいです。とろりとした口当たりと濃厚な旨味を楽しめます。
たたき
いつもとは違う馬刺しを食べたい場合は、表面だけ火を通した馬のたたきがおすすめです。たたきといえば、カツオのたたきが有名ですが、馬肉で作ってもおいしく仕上がります。
調理する際は、解凍したブロックの馬肉の表面をフライパンで軽く焼きます。全面に焼き目がついたら粗熱が取れたら薄切りにして盛り付けたら完成です。
馬刺しのたれはもちろん、生野菜の上にたたきを乗せてドレッシングやバルサミコ酢などをかけてもおいしく食べられます。
まとめ
熊本の馬刺しをお土産に選ぶならどこで買うのがおすすめかを中心に、熊本で馬刺しが有名な理由や購入する場所ごとのメリットとデメリット、おすすめの部位や食べ方について紹介しました。
熊本の馬刺しは、主にスーパーやデパート、ネット通販などで購入できますが、とくにおすすめなのはネット通販での購入です。全国どこからでも注文が可能で、希少部位なども購入できます。
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