2024.10.15
近年、結婚式を挙げないカップルが増えてきました。式を挙げない結婚祝いには、どのくらいの金額を包めばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、式なしの結婚祝いの相場やマナーについて分かりやすく解説しています。また、後半では贈りものを選ぶ際のポイントについても紹介しているため、式なしの結婚祝いの贈りものに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
式なしの結婚祝いの金額相場
結婚祝いの相場は、相手との関係性によって異なります。以下で式なしの結婚祝いの相場について詳しく見ていきましょう。
兄弟・姉妹の場合
式を挙げない兄弟や姉妹への結婚祝いの相場は、1〜3万円程度が一般的です 。金額は、贈る側の年齢や収入、また過去に自分が結婚祝いとして受け取った額によって調整します。
相手からもらった金額を基準に、同額を包むのも最適です。とくに兄や姉が弟や妹へ贈る場合は、年少者をサポートしたい気持ちから、より高額なお祝いを贈ることもあります。
親族・いとこの場合
親族やいとこへのお祝いの相場は、1〜3万円程度です 。幼いころからお世話になっている、大人になっても頻繁に顔を合わせているような親しい間柄であれば、贈る金額が高くなる傾向があります。
親族やいとこも、過去に受け取った金額を基準にして、お祝いの額を決めるのが一般的です。家族内で金額に極端な差が出ないよう、両親や兄弟・姉妹と相談して決めるのがよいでしょう。
友達の場合
友達への結婚祝いの相場は1〜2万円が一般的です 。あまり高額なお祝いを渡すと、相手に気を使わせかねません、5,000円程度が妥当な金額とされています。
ただし、とくに親しい友人には、1万円以上のお祝いを渡すケースも見られます。お祝いを渡すひとが複数人いる場合は、お金を出し合って連名でプレゼントを贈ってもよいでしょう。
職場の人の場合
職場の人への結婚祝いの相場は3,000〜10,000円です 。上司や先輩などの目上の方には、贈りものが高額すぎると相手に気を使わせてしまう可能性があります。控えめな金額設定にしましょう。
一方で、プライベートでも頻繁に連絡を取り合う、よく遊びに行くような仲のよい同僚には、贈る額も高くなる傾向があります。
結婚祝いを贈る時期
結婚祝いは、結婚の報告を受けてから1〜2か月以内に贈るのが理想です。大安などの吉日に届くように手配するのもよいでしょう。
以前は直接持参するのが一般的でしたが、現在では郵送が多く利用されています。通販サイトでは、のしやギフト包装が付いている場合が多く、自分で準備する手間が省けるため便利です。
たとえば、結婚祝いに適したお肉のギフトを取り揃えている「肉の大栄」では、のしやギフト包装サービスが無料で提供されています。贈る相手にぴったりのギフトを選びながら、包装サービスも活用できるため、サイト内ですべての準備を整えられます。
結婚祝いを贈る時のマナー
結婚祝いを贈る際は、相場だけでなく、のしのかけ方や表書きの書き方、水引にも注意を払いましょう 。正しいマナーを守ることで、お祝いの気持ちをより丁寧に相手に伝えられます。以下で、結婚祝いを贈る際のマナーについて詳しく解説します。
熨斗のかけ方と種類
結婚祝いの品物には、必ずのし紙を付けましょう。のし紙とは、贈りものに付ける飾り紙を指します。
のしのかけ方には「内のし」と「外のし」があり、シーンに応じた使い分けが大切です。内のしは、品物にのし紙をかけ、その上から包装紙で包む方法です。贈りものを控えめに渡したい場合や、内祝いでよく使用されます。
一方で、外のしは、包装紙の外側にのし紙をかける方法です。結婚式のような大きな祝いごとでは、受け取る側が多くの贈りものをいただくことが想定されます。誰からの贈りものかがひと目でわかるために外のしを使用するのです。
結婚祝いは一般的には外のしを使用します。ただし、贈りものを配達する場合は、のし紙が汚れにくい内のしを選んでも問題ありません。表書きには「御結婚御祝」や「寿」などの祝いの言葉を書きます。
さらに、祝儀袋は裏側の重ね方にも注意が必要です。結婚祝いの場合、袋の折り重ねは下側が上になるようにし「喜びを上向きに」との意味を込めて水引を結びます。
一方で、弔事では上側を下に重ねます。この違いを押さえておきましょう。
水引の種類
結婚祝いの品物にかける水引には決まりがあります。水引とは、のし紙の中央に結ばれている紐状の飾りのことです。水引にはお祝いごとにふさわしい結び方や色があり、それぞれ意味が異なります。
結婚祝いにふさわしい水引は、あわじ結びまたは結び切り です。結び切りは、一度結ぶとほどけにくい形状から「1度きりの特別なお祝い」や「末永く良縁が続くこと」を意味します。一方、あわじ結びは、幅広いお祝いに対応できる汎用的な結び方です。
水引の色は、結婚祝いには縁起のよい紅白または金銀が一般的です。通常のお祝いには5本の水引が使用されますが、結婚祝いの場合はその倍の10本の水引が用いられます。倍の水引を使うことで「喜びが重なること」や「長く続く縁」をお祝いするためです。
名入れは贈り主の名前
名入れは必ず贈り主のフルネームを書きましょう。姓だけだと相手に失礼と取られかねないため、注意が必要です。夫婦連名で贈る場合は、2人の名前を並べて横に記入するのが一般的です。
結婚祝いを贈るときのNGマナー
マナーを守って結婚祝いを贈らなければ、せっかくのお祝いの気持ちが相手に伝わらず、かえって不快な思いをさせかねません。以下で、結婚祝いにふさわしくない品物や、縁起が悪いとされる言葉を紹介します。
結婚祝いにNGな品物
結婚祝いにふさわしくない品物は、ナイフやハンカチ、日本茶の3つです。以下で詳しく紹介します。
ナイフなどの刃物
刃物は結婚祝いには不向きです。ナイフやハサミなどの切る道具は「縁が切れる」や「別れる」という意味を連想させるため、祝いごとには適さないとされています。
もし新婚家庭に役立つキッチングッズを贈りたい場合でも、ナイフ類は避けるのが無難です。本人がリクエストしている場合は例外ですが、刃物類は結婚祝いには向いていません。
ハンカチ
ハンカチは結婚祝いには避けた方がよい品物です。ハンカチは「涙を拭く」ためのものであり、別れや悲しみを連想させるからです。
また、ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、これが「縁が切れる」という意味につながるとされています。結婚祝いでは縁起が悪いため、本人が望む場合以外は避けたほうがよいでしょう。
日本茶
日本茶は結婚祝いには適していないとされています。日本茶が昔から、香典返しや仏事の引き出物として使用されていたため、喪を連想させるためです。
ただし、現代では日本茶が必ずしも縁起が悪いと判断されるわけではありません。たとえば茶柱が立つことが縁起がよいとされ、幸運を呼ぶアイテムとして使われることもあります。もし日本茶を選ぶ際は、地域性や贈る相手の立場や性格に応じて、判断するとよいでしょう。
メッセージカードに重ね言葉や忌み言葉を使う
郵送でお祝いを贈る際には、メッセージカードを添えるのがマナーです。メッセージカードには、結婚の破綻を暗示させる忌み言葉や重ね言葉は使わないようにしましょう。
忌み言葉とは、お祝いごとに使ってはいけない縁起が悪い言葉です。たとえば「去る」「出る」「戻る」「切れる」「終わる」「離れる」「壊れる」「冷える」「飽きる」などが該当します。
また、重ね言葉も避けたほうが無難です。重ね言葉とは、同じ言葉や意味の近い言葉を繰り返して使う表現のことを指します。
重ね言葉は「繰り返す」「再び」という意味合いがあるため「離婚や再婚を繰り返す」ことを連想させ、不吉だとされています。「重ね重ね」「またまた」「返す返す」「重々」「たびたび」「くれぐれも」といった重ね言葉は避け、メッセージカードを書く際は何度もNG言葉を使用していないか確認しましょう。
結婚祝いに適した品物
結婚祝いの贈りものを選ぶ際は、もらったひとが本当に喜べる、特別感のあるものを選ぶことが大切です。以下で、結婚祝いにおすすめの贈りものについて紹介します。
ペア食器・夫婦箸のギフト
ペア食器や夫婦箸は、2人で一緒に使える品物なため、夫婦の絆を深めてくれるものとして人気があります。とくに夫婦箸は「絆を結ぶ」という意味があり、夫婦が末永く幸せに暮らすことを願う縁起のよい贈りものです。日常的に使うものなので、贈られた後も長く愛用してもらえるでしょう。
名入れができるタイプも多く、特別感を演出できる点も魅力です。とくにブランドものや高価な食器は、自分では手が出しにくいため、結婚祝いにおすすめです。また電子レンジや食洗機を使用する家庭が多いため、これらの機器に対応した食器は実用的で使いやすく、贈りものとして喜ばれるでしょう。
マグカップとコーヒーのギフト
マグカップとコーヒーのギフトは、新婚夫婦が2人で過ごすリラックスした時間を彩る贈りものとして人気です。デザイン性の高いマグカップと、香り高い上質なコーヒーをセットにすることで、特別なひとときを楽しんでもらえます。センスあふれる贈り物として、喜んでもらえるでしょう。 コーヒーの種類は豊富で、クラシックなブラックコーヒーだけでなく、バニラやキャラメル、チョコレートなどのフレーバーコーヒー、さらにはカルダモンやシナモンなどのスパイスが効いたものもあります。多彩な風味のなかから、相手の好みに合わせた特別な1品を選べば、二人のリラックスタイムをさらに素敵なものにするギフトになるでしょう。
お肉のギフト
お肉のギフトは、特別な記念日やお祝いにぴったりの贈りものとして人気があります。普段はなかなか手が届かない贅沢なお肉は、見た目も豪華なため特別感があります。
結婚後は家で料理を楽しむ機会が増えるため、お肉を贈ることで食卓がいっそう豊かになるでしょう。冷凍配送可能なものを選べば、保存期間が長くなるのも嬉しいポイントです。
お肉の種類も豊富で、牛肉や豚肉、鶏肉、さらには馬肉などがあります。どのお肉にするか迷った場合には、お肉のカタログギフトを選ぶのもおすすめです。
たとえば、熊本の老舗精肉店「肉の大栄」 では、あか牛や黒毛和牛、馬刺し、鹿児島県黒豚など、日本各地の名産肉を取りそろえています。リブロースやカルビ、上バラといったさまざまな部位からも選べるので、好みに合わせた一品を贈れるでしょう。
まとめ
結婚式を挙げないカップルへの結婚祝いは、一般的に相場と同じか、やや低めの金額が適切とされています。ただし、重要なのは金額だけではなく、心からお祝いしたいという気持ちです。
贈りものに添える「のし」や「水引」などのマナーも、相手への思いやりを表現するためには欠かせません。NGマナーを事前に把握し、贈りものに注意を払うことが、相手への配慮につながります。
しかし、最も大切なのは、真摯なお祝いの気持ちそのものです。心温まる贈りものを選びたいなら、大正4年創業の老舗精肉店「肉の大栄」をぜひご利用ください。
受け取った方が好きなタイミングでお肉を引き換えられるカタログギフトや、希望の日時に合わせた発送サービスを提供しています。新しい門出を祝う気持ちを込めて「肉の大栄」のギフトを贈りませんか。
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2024.09.24
「ふるさと納税の肉はひどい」という声を目にして、注文をためらっている方も多いでしょう。すべての商品が品質に問題があるわけではありませんが、なかには期待外れの品質のものが届くこともあります。
ふるさと納税で失敗しないためには、制度の仕組みや商品の選び方をしっかり理解しておくことが重要です。この記事では、ふるさと納税の肉が本当に質が悪いのかや、不良品が届いた際の対処法について詳しく解説します。
ふるさと納税の肉はひどい?
ふるさと納税の肉は、本当に品質がひどいのか気になる方は多いでしょう。肉の品種が酷いとレビューされている商品を避ければ、比較的安全にふるさと納税は利用できます。 しかし、初めて出品されるふるさと納税の返礼品や、レビューが少ない商品には注意が必要です。
本章ではふるさと納税の肉がひどいのか、仕組みや粗悪返礼品の例を紹介しながら解説します。安心してふるさと納税の肉を注文したいと考えている方は、参考にしてください。
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税は、選択した自治体に寄附を行うことで、寄附額のうち2,000円を超える金額が、所得税と住民税から原則として全額控除される仕組みです。返礼品は、寄付した額の30%以内の品が受け取れます。
たとえば、3万円程度の寄付をしたら最大9,000円の返礼品がもらえることになります。それに加え、税額控除を受けられるのです。
また、ふるさと納税の控除を受ける際には、いくつか注意するポイントがあります。まず、控除を受けるためには、原則ふるさと納税を行った翌年に確定申告をしなければなりません。しかし、納税を行った自治体が5団体以内なら、各自治体に申告すれば確定申告をせずに済む「ワンストップ特例制度」を利用できます。
さらに、ふるさと納税で控除ができる金額は、その世帯の所得税や住民税によって異なります。高額なふるさと納税をしたとしても、自分の所得や住民税に合致しない場合には恩恵を受けられないため注意しましょう。
2019年の粗悪返礼品の例
ふるさと納税の肉はひどいものが届く可能性があり、当たり外れが激しい といわれています。これはインターネット広告がよすぎることや、生産者直売により卸屋の見極めができていないことがおもな原因です。
2019年の美郷町のふるさと納税では、肉に脂身ばかりのひどい品質をした黒毛和牛が納品されたと報じられました。美味しく味わえるはずの県産和牛が脂まみれで食べられないほどだったため、多くの苦情が相次ぎました。
ふるさと納税の肉はひどい品質の可能性もあるため、消費者が見極めて注文をする必要があると知らしめる事件でした。
ひどいと思える返礼品が届いたときの対処法は?
いくら注意していても、ひどいと思える返礼品が届く可能性はあります。返礼品に不良トラブルがあった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
ここでは、不良品が届いた場合の対処法を紹介します。
1.返礼品の詳細を確認する
ふるさと納税では、寄付者に最良の状態でお届けできるよう、詳細ページに重要な情報を記載しています。返礼品の状態がひどいと感じたら、連絡をする前に情報の詳細を確認してください 。
基本的にふるさと納税のページに必要な情報を記入してあり、返品の際に連絡する場所も記載してあります。加えて、返礼品に関する注意事項や返品の条件についても事前に確認しておくことが大切です。
肉の場合、返戻品の状態も詳細にわたって記入してある可能性があります。大きさがそろっていない、脂身の量にばらつきがあるなどの記載がないかをチェックしましょう。記載内容に該当する内容がある場合には、返品ができない可能性もあるため注意が必要です。
2.すぐに返礼品の中身を確認する
ふるさと納税の肉を受け取った後には、すぐに中身をチェックしましょう 。発送から時間が経ってしまうと、返品そのものが受け付けてもらえない可能性もあります。
注意するべきなのは、自分が不在で受け取れず不良品が発生してしまったときです。とくに冷凍の肉を受け取り損ねた場合、表面が黒くなる「冷凍焼け」が起こる可能性があります。肉をふるさと納税で受け取るときには、できるだけ時間帯の指定などをしてトラブルを防ぐようにしましょう。
また、返礼品のなかには数量や品質が事前の説明と異なる場合もあります。そのため、受け取ったらすぐに数量や状態を確認し、何か問題があれば早めに自治体や提供元に連絡を取ることが大切です。
迅速に対応すれば、交換や返金の手続きがスムーズに進む可能性が高くなります。
3.適切なところへ連絡をする
返礼品の中身を確認し、注意書きなどに書かれていない内容で肉をひどいと感じたら、適切な場所に連絡をしましょう 。はじめに返礼品の詳細で確認した連絡先へ、指定の方法で連絡をしてください。
また、お肉の返礼品で多いトラブルは、冷蔵だった品が冷凍で届くということがあります。この場合、業者のミスである可能性も否めないため、開封はせず素早く担当した運送会社に連絡を取りましょう。
商品の状態が著しく悪い場合や、受け取った品が注文した内容と異なる場合は、市町村のふるさと納税窓口や担当の業者に相談をすることも検討してください。とくに、衛生面に関わる問題がある場合は、速やかな対応が必要です。
4.商品の状態が分かる写真を残す
商品の状態が残る写真は必ず撮影しておいてください 。ふるさと納税の肉がひどいと感じたときの返品に、写真は証拠として必要になります。できるだけ届いた後すぐの状態を撮影し、その後、返礼品は冷凍や冷蔵など指定の方法で保存してください。
ふるさと納税のひどい肉を撮影する際には、届いたときの全体図や脂身・大きさなどのばらつきがある問題の写真を両方撮影しましょう。撮影する際は、照明や背景にも気を配り、鮮明な写真を心がけてください。
また、商品の細部や不具合のある箇所を拡大して撮影することで、問題点が明確に伝わりやすくなります。わかりにくい写真を送ってしまうと、返品対象にならない可能性もあるため、注意が必要です。
肉のふるさと納税返礼品の選び方は?
ふるさと納税で肉を選ぶ際には、ひどい思いをしないよう選び方を押さえましょう。肉を選ぶときのポイントは、以下の6つです。
肉の種類を選ぶ 食べ方に合わせて部位を選ぶ 消費のペースに合った量を選ぶ 重視するポイントをもとに選ぶ 選ぶのに迷ったら詰め合わせがおすすめ 申し込み期日に注意が必要
各ポイントを、これから解説します。
肉の種類を選ぶ
ふるさと納税の肉には、牛・豚・鶏などの種類があります。
ふるさと納税の牛肉は、ブランドがついた和牛などが多いです。いつもより特別なお肉を頼みたいと考えている方は、牛肉を選択しましょう。等級が高い商品もふるさと納税の牛肉には多いため、質の高いものを少量頼むのがおすすめ です。
普段の料理に使う肉を選ぶなら、豚肉や鶏肉がおすすめです。美味しい豚肉・鶏肉を食べたいなら、ブランド品を選択することもできます。豚肉では黒豚、鶏肉では各地の名産地鶏や銘柄鶏などが人気です。豚のこま切れや鶏のもも肉などを選択すれば、数kgのお得品も注文できます。
ふるさと納税で珍しい肉を食べてみたいなら、ジビエもおすすめです。イノシシやシカ、カモなどのジビエは需要が高いため、ふるさと納税でも挑戦しやすいお肉です。
肉の大栄では、ふるさと納税で熊本県の馬刺しを頼むことが可能です 。 赤身セットや馬焼きセットなどお店の味を自宅でも楽しめるため、ぜひ一度ご覧ください。
食べ方に合わせて部位を選ぶ
肉は部位によって味わいや柔らかさ、価格などが異なります。ふるさと納税で肉を頼む際には、必ず部位をチェックしましょう。とくにふるさと納税で人気が高い肉の部位と特徴は、以下のとおりです。
ステーキが食べたいならサーロインやリブロース しゃぶしゃぶやすき焼きにしたいなら肩ロース あっさりした味が好みならモモやヒレ 焼肉にしたいなら脂が多いバラ スープや煮込みならスジやネック
商品の状態も確認すべきポイントです。ステーキや焼肉などを食べるために好みの厚さに切りたいなら、ブロック肉を注文しましょう。しゃぶしゃぶ・すき焼きを食べたいなら、薄切りがおすすめです。
普段使いの肉を頼みたいなら、切り落としやこま切れなどを注文するのもよいでしょう。切り落としやこま切れなどを注文するときには、どの部位を使っているか書かれている切り落としを選ぶのがおすすめです。
赤身に該当するモモやウデ、脂の多いバラなどをバランスよく使っているものなら注文の失敗が少なくなります。部位が書かれていないこま切れは、高級品だとしても食感や味を想像できません。
その商品の口コミや注意事項などを確認したうえで、選ぶ必要があるでしょう。
もつ鍋や焼肉にして食べる、ホルモンもふるさと納税では人気があります。鶏肉を空揚げなどにするなら、すでに角切りにしてある肉を頼むのもおすすめです。気軽に食べられるハンバーグやソーセージなどの加工品を選び、肉とあわせて味わうのもよいでしょう。
消費のペースに合った量を選ぶ
ふるさと納税の肉には、さまざまな量があります。自宅や送り先で美味しく食べられる量を適切に頼むことが大切です。肉を大量消費する家庭なら、普段使いにぴったりなこま切れをキロ単位で頼むとよいでしょう。
普段肉をあまり食べず、特別な記念日に高級品を頼むなら数百gの商品で十分です。
大量に肉を頼むなら、冷凍がしやすいかもチェックしましょう。kg単位で頼む際には、数百kg〜1kg単位で小分けに成っている商品を選ぶのがおすすめです。必要な量だけ解凍し、美味しくふるさと納税のお肉を食べられます。
また、一度に消費する肉の量は単身者または少人数家庭で300g、3人以上の世帯で500g程度が目安です。パーティーなどをする際には、kg単位での肉も必要になるでしょう。
重視するポイントをもとに選ぶ
ふるさと納税をする際には、何を重視して返礼品を頼むかも考慮する必要があります。コスパを重視するなら、還元率がとくに高い商品を選ぶのがおすすめです。商品の価値に対し、少ない寄付額で返礼品の肉を手に入れられます。
ふるさと納税の還元率は市場価格を寄付金額で割り、100をかけることで計算できます。ふるさと納税の対象となっている肉をECサイトなどで発見すれば、還元率の計算が可能です。市場価格がわからない場合には、近い品質の商品を見つけて還元率を計算するのもよいでしょう。
気になる自治体があるなら、その地方に寄付をするのもよいでしょう。ふるさと納税で寄付をする場所は、必ずしも地元である必要はありません。
選ぶのに迷ったら詰め合わせがおすすめ
商品を選ぶのに迷ったら、ふるさと納税の肉詰め合わせセットを選びましょう。さまざまな部位が入っているものや味付けのものなど、詰め合わせ品には多種多様な肉が入っています。セットにしかはいっていない商品があるため、チェックしてみましょう。
普段は手に入りにくい高級肉や特別な調理法で加工された商品が含まれていることもあり、家族や友人との食事を豪華に彩るのにも最適です。
とくに専門店と提携したセット商品では、秘伝のタレやスパイスなどが手に入ることもあります。焼肉などのセットでは、希少部位がミックスされた商品なども人気です。お肉の食べ比べをしたい方にとって、セットは非常に魅力ある返礼品といえるでしょう。
申し込み期日に注意が必要
ふるさと納税には申し込み期限があり、タイミングを逃すと肉の購入そのものができなくなります。品目や企業ごとに申し込み期日は異なるため、期限を把握したうえでふるさと納税の肉を注文しましょう。
とくに年末が近づくと多くの人が申し込みを行うため、人気の商品は早めに在庫がなくなる可能性があります。余裕をもって早めの手続きを心がけることが大切です。
ふるさと納税のほとんどのサイトでは、肉の配送に関する目安が記載されています。目星をつけておけば肉の配送予定日が分かるため、受け取りミスを防げるでしょう。
また、定期便の場合、数回に分けてお肉が発送されます。毎月届くものもあれば隔月の返礼品もあるため、肉がいつ届くのかは事前に把握しておきましょう。
まとめ
ふるさと納税の肉がひどいというウワサの真相は、商品のなかに低品質なものが紛れている というものです。良質なふるさと納税の肉ももちろんありますが、返礼品はおまけである以上あまり質がよくない肉を届けている事業者もあります。
商品を選ぶ際には具体的な返礼品項目が記載されているかや、問題に関する注意点があるかを確認することが大切です。また、口コミやレビューを参考にして、信頼できる事業者を選ぶことも非常に重要です。
確実に品質がよいお肉を手に入れたいなら、ふるさと納税にも対応している肉の大栄をご利用ください。「楽天ふるさと納税 」や「ふるさとチョイス 」に対応しており、熊本の大地が生んだ高級牛肉「あか牛」や高品質な馬刺しなどを提供しております。
ふるさと納税でお悩みの方は、ぜひ肉の大栄をご利用ください。
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2024.09.10
お歳暮は、普段お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るものです。お歳暮を実家や義理の両親に贈るべきか迷っている方は多いでしょう。また、適切な金額や選び方についても、悩むことがあるでしょう。
本記事では、お歳暮を実家や義理の両親に贈るべきなのかについて解説します。あわせて、お歳暮を選ぶときの相場やマナー、どんな商品を選ぶべきなのかも解説するので、お歳暮選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
お歳暮は実家・義理の両親にも贈る?
お歳暮は実家や義理の両親にも贈るべきなのでしょうか。とくに、新婚で初めてお歳暮を贈ろうとしている方は、悩むポイントです。
ここでは、お歳暮を実家・義実家に送った方がよいのかについて解説します。
新婚なら贈ったほうが無難
新婚の時期には、義実家や実家の両親にお歳暮を贈る方が多いです。家庭の伝統や地域の風習によって異なるため、初年度は様子を見るために贈るようにしましょう。「これからお世話になります」という気持ちを込めて、両親・義両親にお歳暮を贈ってみましょう。
お歳暮を贈った際に両親・義両親から断りがなければ、翌年も贈るのが一般的です。急に贈るのをやめると相手に失礼に感じられることがあるため、翌年も続けて贈るかどうかを検討してから決断するという方法もあります。
また、両親・義両親が断りを入れた場合、お歳暮を無理に贈ると、お互いの仲がこじれる可能性もあります。その場合には、無理に贈り続けるのではなく、ほかの形で感謝の気持ちを伝える方法を考えるとよいでしょう。
贈り物にこだわりすぎず、柔軟に対応することが大切です。
日頃からお世話になっているなら贈る
自分の両親や義実家は身内なため、お歳暮が不要と考える方は多いでしょう。しかし、お歳暮は、普段お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るものです。 日頃お世話になることが多い場合は、お礼としてお歳暮を贈るとよいでしょう。
たとえば、子どもの面倒を見てもらっていたり、金銭的な援助を受けていたりする場合、あらためてお歳暮でお礼を伝えると両親も喜んでくれるでしょう。これを機に家族の絆がより深まるきっかけにもなるかもしれません。
また、お歳暮はただの贈り物ではなく、感謝や思いやりを形に表す伝統的な習慣です。気を遣わせたくない方は、誕生日や特別な記念日などに贈るのもひとつの方法です。
お歳暮を実家・義理の両親に贈る際のマナー
お歳暮を実家や義理の両親に贈るときには、基本マナーを押さえる必要があります。ここでは、お歳暮の概要や贈る時期、渡し方などを詳しく解説します。
そもそもお歳暮とは
「歳暮」は「年の暮れ」を表す言葉です。年の暮れになると日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えるための「歳暮回り」という行事が行われていました。歳暮回りでは、手土産を持参することが多かったことから「お歳暮」と呼ばれるようになりました。
数年前までは会社の上司や仕事でお付き合いのある取引先、親戚などに送るのが一般的でした。しかし、近年では、実家の家族や親しい友人、知人にもお歳暮を贈る方が増えています。
お世話になった気持ちを伝えるために、実家や義理の両親、会社の方や親戚などさまざまな方に贈るものへと変化しています。
贈る相手は、必ずしも目上の方でなくても問題はありません。もちろん、両親や義理の両親、親戚にもお歳暮を贈れます。お世話になった方へ感謝の気持ちを込めながら、お歳暮を贈ってみましょう。
お歳暮とお中元の違い
お歳暮とお中元は贈る目的こそ同じですが、贈るタイミングが異なります。お歳暮は年末に感謝を表すために贈るもの、お中元は一年の中間に贈り物をする習慣です。しかし、地域によって贈る時期が異なるため、相手の地域に合わせて準備することが大切です。
また、お中元は新年から夏までの半年間の感謝を伝えるのに対し、お歳暮は一年間の感謝を表すもの。そのため、お歳暮ではお中元よりも少し高価な品を選ぶのが一般的です。
お中元とお歳暮はセットで贈るものと考えられていますが、近年では、1年の締めくくりである年末に贈るお歳暮のほうを重視する方が多いです。
こちらの記事は、義実家にお中元は贈るべきかどうか解説しています。相場やおすすめの贈りものも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
お歳暮を贈る時期
お歳暮を贈る時期は、12月の初旬〜20日ごろ です。これは関東地方の場合であり、関西や東北などでは12月10〜20日頃 が一般的です。
また、本来は「事始め」と呼ばれる12月13〜20日にお歳暮を贈る風習がありました。現代では少し時期が異なり、余裕を持ってお歳暮が贈れます。
年末は宅配業者や郵便局がとくに忙しくなるため、11月中に準備を整え、12月のお歳暮期間内に届けられるように手配しましょう。人気のある商品は早々に売り切れてしまうことがあるため、申し込みは早めに行うのが理想的です。
また、相手の都合によっては、通常よりも早めにお歳暮を贈らなければならない場合もあります。そういった状況に備え、相手のスケジュールを早めに確認することも大切です。
お歳暮の渡し方
お歳暮を贈るときは、手渡しするのが望ましいです。しかし、遠方に住んでいるなど直接会うことが難しい場合は、配送しても問題ありません。
お歳暮を直接渡す場合には、食事時間を避けられる午前中か午後の早い時間に訪問しましょう。午前なら10〜11時、午後なら14〜15時に訪問するのが一般的です。また、突然の訪問は失礼にあたるため、事前に都合を聞き日取りを決めておきましょう。
お歳暮を手渡しする際は、基本的に玄関先で手短な挨拶とともに渡します。
袋や風呂敷から品物を取り出し、まずは自分の前に置いて表書きなどを確認します。その後、相手が表書きを読めるように向きを変えて渡します。紙袋は、畳んで持ち帰るのが基本的なマナーですが、親しい関係であれば処分を頼んでも問題ありません。
郵送の場合には、先に送り状を発行してください。送り状にはお世話になった感謝の気持ちを伝える内容と、いつ頃にお歳暮が到着するのかを記載しましょう。近況などを報告し「家族はみんな元気です」という気持ちを伝えるのもよいでしょう。
実家・義理の両親へ贈るお歳暮の相場
実家や義理の両親に贈るお歳暮の相場は、3,000〜5,000円 程度です。価格は毎年均一化し、高すぎず安すぎずの状態を保ちましょう。金額が高すぎると相手に遠慮をさせてしまい、低すぎると失礼に当たります。
また、お歳暮は前年よりも金額を下げないのがマナーです。金額が高い品を贈ると翌年も継続する必要があるため、年齢に合わせて徐々に金額を上げていくのもよいでしょう。
実家の両親や義理の両親に会う機会が、多い・少ないのを理由に金額設定を変える必要はありません。無理のない出費になるよう、相場を守ってお歳暮を贈りましょう。毎年しっかりとお歳暮を贈り、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
実家・義理の両親へ贈るお歳暮の選び方
実家・義理の両親へ贈るお歳暮の選び方に、迷っている方は多いでしょう。
お歳暮を贈るときにとくに大事なポイントは、贈り先の家族構成や年末年始に集まりがあるかです。以下4つのシチュエーションに分けて、お歳暮選びのポイントを解説します。
・年末年始に実家に親戚一同が集まる場合 ・夫婦2人暮らしの場合 ・家族が多い家庭の場合 ・遠くで暮らしている場合
各項目別の選び方のポイントを詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
年末年始に実家に親戚一同が集まる場合
年末年始で実家に親戚が集まる場合には、おもてなしができるグルメやみんなで食べられるものを選択しましょう。集まった家族で食べられる鍋ギフトやおつまみのセット、お菓子やジュースなどを贈ると喜ばれます。
おせち料理の準備を楽にする、ハムやソーセージなども年末年始を彩るお歳暮として人気です。親戚にお酒を飲む方がいるなら、ビールや地酒のセットなども喜ばれます。大人数で飲んだり食べたりすることを前提としたお歳暮を贈り、両親や義理の両親に喜んでもらいましょう。
夫婦2人暮らしの場合
夫婦で2人暮らしをしている両親・義理の両親には、量の多いお歳暮は避けましょう。少量で食べきりやすい、高級な食品や飲み物を贈るのがおすすめです。ブランド物の国産牛や新鮮な魚の刺身、高級スイーツなどを贈ってみましょう。
お酒が好きな方には、高級な地酒や各地のクラフトビール詰め合わせなどを贈るのもよいでしょう。
ポイントは、両親・義両親の好みを押さえ、お歳暮を贈ることです。食べ物に執着がない方の場合にはタオルや洗剤などの日用品を贈る方法もあります。相手の好みを事前に把握し、ぴったりの贈り物を選びましょう。
好みがわからない場合には、カタログのおすすめギフトを選択するのもひとつの方法です。
家族が多い家庭の場合
実家・義実家に両親だけでなく同居人がいる場合には、家族全員が楽しめるギフトセットを選ぶとよいでしょう。ジュースなどを詰め合わせにしたギフトや、さまざまなお菓子の個包装セットなどが家族が多い家庭に贈るお歳暮として人気です。
年末に向けてお歳暮は贈るもののため、おせち料理と兼ねたグルメギフトなども家族が多い家庭には需要があります。とくにハムなどのギフトはおせち料理との食べ合わせもよく、子どもも大人も美味しく食べられるでしょう。
遠くで暮らしている場合
遠くで暮らしている両親や義理の両親にお歳暮を贈るなら、自分が住むご当地名物を選ぶのがおすすめです。各地の名産品には肉や魚、地酒や有名店のスイーツなどがあります。ご当地名物は、ほかの人と品物がかぶることもなく、住んでいる土地がどんなところなのかを知らせることもできます。
両親や義理の両親の好みに合う商品を選んで、ぜひ贈り物をしてみてください。
まとめ
お歳暮は、両親・義理の両親に贈っても贈らなくても問題ありません。しかし、新婚で初めて挨拶をする場合には、できるだけ相手の喜ぶ商品を選んでお歳暮を贈るのがマナーといえます。
お歳暮は「これからお世話になります」「いつもお世話になっています」という気持ちを伝えるために贈るものです。相手の負担にならない金額のお歳暮を選び、両親や義理の両親に贈ってみましょう。
肉の大栄では、さまざまな贈り物に最適なお肉ギフト商品を取りそろえています。高品質な馬刺しや黒毛和牛、あか牛などをギフトパックでお求めいただけます。
職人が上質な精肉を厳選し、商品毎にひとつひとつ徹底した温度管理を行う事により、常に新鮮な肉をお手元へお届けしております。両親・義理の両親へのお歳暮を贈る際には、肉の大栄をぜひご利用ください。
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2024.08.20
7月頃になると日頃の感謝を伝え、今後もよりよいお付き合いができることを願ってお中元を義実家に贈りたいと考える方が増えてきます。しかし、何を送れば喜んでもらえるのか、相場はいくらなのかなどの悩みはつきものです。
今回は、お中元を義実家に贈る際の相場 や、おすすめの贈り物を紹介します。また、そもそもお中元は義実家へ贈るべきなのか、という疑問も解消していくためぜひ参考にしてみてください。
義実家にお中元は贈るべき?
義実家へお中元を贈るかどうかは、多くの人にとって悩ましい問題です。一般的には、義実家への感謝の気持ちを表すためにお中元を贈ることが推奨されますが、お中元を贈る行為は義務ではありません。
お中元は義務ではありませんが、新婚の場合や新たな家族が誕生した場合、贈ることは礼儀とされています。家庭によって慣習もあるためお中元を贈ってもいいのか不安な場合は、事前に義実家へ確認を取るのが1番良いでしょう。
また、義実家へよく行くなど定期的に関係を築いている場合は、お中元を贈り合うことが義務ではなくなり、逆に負担に感じられることもあります。最終的には夫婦間で話し合い、双方が納得できる形で決定することが最も大切です。
義実家に贈るお中元の相場
お中元は値段も考慮しつつ、日頃の感謝を伝え、相手に喜ばれるかどうか考えて選ぶことが大切です。
お中元の相場は3,000円ほどといわれていますが、場合によっては5,000円ほどの品物を贈る場合もある でしょう。
義実家との関係にもよりますが、あまり高い品物を贈ると逆に相手に気を遣わせてしまう場合があります。お中元を贈る場合は相手がお返しを考えている可能性も考慮し、あまり高級なものは控えるようにしましょう。
お中元を贈る前後に義実家へ行く予定がある場合や、誕生日などですでに贈り物をしている場合は、お中元の金額を下げることも考えられます。贈り物が多くても困る、という場合もあるため、夫と相談しながら内容を決めるのがよいでしょう。
義実家にお中元を贈る際のマナー
義実家にお中元を贈る際は、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。お中元を贈る際のマナーを2つ紹介します。重要なポイントを正しく守り、相手に対する敬意や感謝の気持ちを適切に伝えましょう。
贈る時期に気をつける
お中元を贈る時期は、地域によって異なることが多いです。一般的なお中元シーズンは、東日本が7月初旬から7月15日まで、西日本が7月中旬から8月15日までです。
この期間を過ぎてしまっても「暑中見舞い」や「残暑見舞い」となり、形式が変わりますが感謝の品を贈れます。昨今、7月に集中することを避けて、6月下旬頃からお中元として贈り物をする人が増えています。
親戚や近所付き合いが多めな義実家は、話の中でお中元の話題が出ることもあるため、少し早めに贈ると喜ばれることが多いです。早めに送ってもいいのか不安な場合は、義実家へ確認してみるのもよいでしょう。
お中元は義実家の住んでいる地域の習慣を確認し、適切な時期に贈るように心がけましょう。お中元の送り先が会社や取引先などのビジネス関係の場合は、相手の都合を考慮し、少し早めに贈ることもあります。
のしをかける
お中元を贈る際には、のし紙の使い方にも注意が必要です。のし紙は日本の伝統的な礼儀作法の一部であり、正しく使用することで相手に対する敬意を示せます。
お中元の場合、のし紙の表書きは「お中元」もしくは「御中元」とします。水引は「紅白花結び」を使用することが多いです。紅白花結びは、何度あっても良い祝い事という意味を持ち、お祝いや季節の贈り物によく用います。
水引の下には、送り主の名前を入れましょう。名前を入れずに贈ることもできますが、送り主を明確にしたい場合は名入れをおすすめします。自分で書く場合は筆や筆ペンを使用し、店舗で印刷してもらえる場合は、印刷をお願いしましょう。
贈り物を包む際には、のし紙を内のしにするか外のしにするかを選びます。内のしは、のし紙を包装紙の内側に包む方法で、控えめな印象を与えます。一方で、外のしはのし紙を包装紙の外側にかける方法で、贈り物を強調したい場合に使われます。
義実家に贈るお中元の選び方
義実家へお中元を贈りたいとき、どのようなものを贈れば喜んでもらえるのでしょうか。以下に、義実家にお中元を贈る際の選び方を3つのポイントに絞って紹介します。
義両親の好みや食習慣
お中元を贈るにあたり、義実家の好みを把握することは非常に重要です。お酒が好きな方には、プレミアム感のあるクラフトビールやワインのセットが喜ばれ、お菓子が好きな方には、デパートやホテルのお菓子を贈ると喜ばれるでしょう。
好みだけでなく、義両親の食習慣を把握しておくことも重要なポイントです。食が好きな義両親の場合は、食品から贈り物を選ぶと喜ばれますが、食が細い場合は食品以外のものがよいという人もいるでしょう。
食品以外を贈る場合は、義実家のライフスタイルに合わせて、洗剤などの生活必需品や日用品を選びます。お中元の慣習は地域や家庭によって異なるため、義実家の慣習をあらかじめ知っておくと悩まずに用意できます。
義実家の家族構成
義実家の家族構成を考慮することで、全員が楽しめるお中元を選べます。人数や家族構成に合わせた量や内容を選び、義家族全員に喜んでもらえるお中元を考えましょう。
義両親のほかに、義兄弟や親戚が一緒に住んでいる場合は、大人数で楽しめるギフトが最適です。果物の詰め合わせやお菓子のセット、ジュースの詰め合わせなどはシェアできるため喜ばれるでしょう。
義両親だけの場合は、品数を少なめにする代わりに、高品質な単品のギフトにするのもおすすめです。たとえば食が好きな義両親の場合は、高級な和牛肉や新鮮な海産物は喜ばれます。少人数なため、量よりも質を重視した贈り物がよいでしょう。
もし、家族構成が事前にわからなければ個包装のものや、日持ちするもの、生活必需品など、消費するのに期限が必要ないものを贈ると喜ばれます。
季節感
お中元は夏の贈り物のため季節感を大切にしましょう。涼を感じる食品や、涼しげな日用品など、夏にぴったりのアイテムを選ぶことで相手に季節の風物詩を楽しんでもらえます。
涼しさを感じる贈り物といえば、冷たいゼリーやアイスクリーム、ジュース、高級かき氷シロップなど、夏に飲んだり食べたりするのに最適な食品が喜ばれます。とくに、地域の特産品を使ったものは話題性もあり喜ばれるでしょう。
近年、夏の暑さが急上昇しているため、健康を考慮した贈り物も喜ばれることが多いです。夏バテ防止に役立つ健康食品やドリンクは、選びやすいという観点からも人気があります。
おすすめのお中元5選
義家族に贈るお中元としておすすめのものを5つに絞って紹介します。どんなギフトを贈ればよいか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
馬刺し
お中元で馬刺しは、多くの人に喜ばれるギフトです。その理由として、馬刺しは低カロリー・高たんぱく質であり、健康に良い 点が挙げられます。また、馬刺しはお酒のお供にも最適で、その特別な風味が多くの人が魅了されています
さらに、馬刺しは保存が利くため冷凍しておくことも可能で、贈られた相手が自分のタイミングで楽しめるのも大きな魅力です 。栄養価が高く、特別な日のご馳走としても喜ばれるため、お中元として贈るのに適しています 。
健康志向の方や肉好きな方、または特別な贈り物として何を贈ればいいか迷った際には、馬刺しを選ぶのはよいアイデアと言えます。
牛肉
お中元で牛肉は多くの人に喜ばれる贈り物です。とくに、黒毛和牛やくまもとあか牛などの高級和牛は非常に人気があります。これらの牛肉は普段の食事ではなかなか味わえない贅沢な一品であり、贈る側の感謝の気持ちが伝わりやすいです。
また、ステーキやしゃぶしゃぶ用の肉など、さまざまな調理方法で楽しめるため受け取った人が自分の好みに合わせて楽しめます。
肉のギフトセットを贈るとより多くの種類を楽しめることでしょう。肉の大栄では、高品質でさまざまな用途に使える高級和牛や、ご贈答用のカタログギフトをお選びいただけます。
スイーツ
お中元は夏に贈るため、ひんやりとしたスイーツが適しています。アイスクリームやゼリー、水羊羹の詰め合わせは、個包装になっていて食べやすく特に喜んでもらえます。
最近では、デパートや洋菓子店のみではなく、ホテルのブティックやレストランもギフトセレクションを用意しています。パティシエがこだわりを持って作り上げたスイーツの数々は、贈り物に喜ばれることでしょう。
地方に住んでいる義家族であれば、都心しかないものはなかなか買いに行けないため、おしゃれなスイーツは嬉しいという声は多いです。
お酒
お酒が好きな義両親であれば、ビールや日本酒などの酒類を贈ると大変喜ばれます。お中元にお酒を贈ることは、多くの場合喜ばれる贈り物です。
お酒の中でもビールやワイン、日本酒などは人気の品です。たとえば、ビール好きな方には地域限定のクラフトビールや、有名なワイナリーの高級感のあるワインを選ぶと喜ばれます。洋酒好きであれば、ウイスキーやリキュールもよいでしょう。
一方で、相手がアルコールを飲まない場合や、家族全員が楽しめるギフトを望む場合には、ジュースやノンアルコール飲料などの代替品も検討するとよいでしょう。
生活用品
食品は早めに消費しないといけませんが、生活用品は消費期間を気にすることなく贈れるため重宝されるでしょう。洗剤などの生活用品であれば、使えばなくなるため邪魔になることも少ないです。
また、夏場は汗をかくことが多くなるため少し高めのタオルやハンカチも喜ばれます。入浴の機会も増えることから、入浴時間を快適にする入浴剤や石鹸などのバス用品もよいでしょう。
シンプルな生活用品であれば義両親の好みに左右されることなく贈れるため、義両親の好みがどうしてもわからない、と悩んでいる人にはおすすめです。
こちらの記事では、お歳暮を両親に贈るかについて解説しています。相場や選び方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
義実家へお中元を贈るかどうかは、家庭や地域によって変わってきます。お中元を贈る場合、せっかくであれば義実家にいる家族全員に喜んでもらえる品を贈りたいものです。
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2024.08.06
ゴルフコンペの成功は、参加者の満足度に大きく左右されます。勝負の士気を高めるためにも、景品選びは非常に重要なポイントです。とくに、参加者が喜ぶ景品を考えながら用意することで、コンペの評価も一段と高まるでしょう。
本記事では、ゴルフコンペで参加者に喜ばれるおすすめの景品を紹介します。景品の選び方や、ゴルフコンペの主な賞の種類もあわせて紹介していくため、ぜひ参考にしてください。
ゴルフコンペの景品の選び方
ゴルフコンペの景品はどのように選べばよいのでしょうか。景品の選び方を4項目に分けて紹介します。ゴルフコンペの参加者や雰囲気に合った、景品選びの参考にしてみてください。
賞を決める
景品を考える前に、まずはゴルフコンペの賞をいくつか決めましょう。開催目的や参加者によって賞の数や種類はさまざまですが、定番の優勝や準優勝などの他に、オリジナルの賞を作る のも勝負の楽しみが増えてよいでしょう。
賞の数を絞って豪華景品を用意するか、参加者全員に景品を用意するか、というのもゴルフコンペの主催者によって異なります。
賞を絞れば勝負への士気は高まり、競技そのものに熱の入ったゴルフコンペになるでしょう。コンペ参加者の全員に景品を用意できれば、参加者の満足度はより上がり成功につながります。
予算配分を決める
ゴルフコンペの景品選びにおいて、予算配分を決めること は非常に重要です。イベントの成功と、参加者の満足度を高めるために必要な要素となります。景品から先に選んだ場合、賞と景品のバランスが悪くなりやすいため注意が必要です。
予算配分を明確にすることで豪華な賞品から実用的な小物まで、バリエーション豊かな景品を準備できます。高額な景品は優勝者に、手頃な価格のアイテムは参加賞や特別賞に振り分けられます。
またサプライズとして、下位賞にもいくつか豪華賞品を用意しておくと、プレーが上手な人だけでなく初心者でも盛り上がれるコンペになります。参加者全員に、豪華景品が当たるチャンスがあるのは、意外性が生まれてよいでしょう。
一般的に、参加者から集めた参加費からプレー後の食事代や必要経費を引いた金額が景品の予算となります。社内コンペの場合は会社から割り当てられる場合もあるため、その金額を元に予算を組みましょう。
ゴルフ場のランクや参加費をいくらにするか、食事会の費用などによって景品の予算は変わってきます。コンペの目的や雰囲気に合った合計予算を設定するのも、主催の重要な仕事です。
もらって嬉しいものか考える
景品選びでは、参加者全員がもらって嬉しいものを選ぶのが大切です。特定の人だけがもらって嬉しいものを選ぶと、ほかの人にその景品が当たった時に喜ばれない可能性が出てきます。
受賞者が誰になっても喜ばれる、万人受けするものを基本は選びましょう。友達同士のコンペだった場合は、少しユーモアを取り入れた賞品を混ぜるのも盛り上がります。
とくに、男女混合コンペの場合は高級肉やスイーツ、家電、生活用品など、日常使いできるものが年齢性別問わず喜ばれるためおすすめです。大きなものを会場に持っていくのが大変であれば、目を惹くパネル付き目録を選ぶのもよいでしょう。
参加者の家族が喜ぶものか考える
参加者に家族がいることがわかっている場合は、参加者の家族も喜ぶものを選ぶとよいです 。ゴルフコンペは土日に開催されることが多く、帰りを待つ家族によい景品を持って帰れれば、ゴルフ後も家族全員で楽しい時間を過ごせるでしょう。
家族向けの景品例は高級食品やスイーツ、お菓子の詰め合わせなどが挙げられます。洗剤などの生活必需品も喜ばれるでしょう。参加者の性別や年齢が異なっても、家族向けの景品を選ぶことで全員から喜ばれる可能性が高まります。
家族向けの景品といっても、どういうものがよいのか悩むという方には、カタログギフトやギフトセットになっているものを選ぶのもひとつの手です。カタログギフトであれば、家に帰ってから家族全員で好きなものを選べてよいでしょう。
ゴルフコンペの主な賞の種類
ゴルフコンペではさまざまな賞が設けられており、それぞれに独自の景品が用意されています。主な賞の種類をジャンルごとに紹介します。
順位を競う賞
賞の種類の中でも、順位を競う賞は定番です。優勝と準優勝は、ゴルフコンペの基本的な賞で、順位に応じた価値のある景品が贈られます。
なかには順位賞といって、3位、5位、10位と、順位に応じた賞を設ける場合もあります。また、飛び賞といったキリのよい数字の順位に割り当てられる賞もあり、5の倍数に設定されることが多いです。
賞は上位だけでなく、下位にも設けられることがあります。特に有名なのが、ブービー賞です。ブービー賞は、下から2番目の人に贈られる賞で、最下位はブービーメーカー賞と呼ばれています。
ブービー賞がなぜ下から2番目なのかというと、最下位は狙って取れてしまうため、狙っても取れない下から2番目の賞となった、と言われています。
ほかにも、下から3番目の人に贈られるスリーB賞や、順位が7位だった人に贈られるラッキー7賞など、順位に関する賞は多数存在します。オリジナルの順位賞を作り、全員に賞が回るようにするのも、楽しむ上ではよいでしょう。
特定のプレーに関する賞
特定のホールで、第1打を最も遠くまで飛ばした人に贈られる賞をドライビングコンテスト賞といいます。ただ遠くへ飛ばせばいいというわけではなく、フェアゾーンに落ちた場合のみという条件がついています。
ドライビングコンテスト賞以外にも、プレーに関する賞は多数存在します。ニアレストピン賞という、特定のパー3のホールにおいて、第1打で最もカップに近づけられた人に贈られる賞も有名な賞の1つです。
ほかにも、イーグルが多い人にはイーグル賞、バーディーが多かった人にはバーディー賞と、よいプレーをした人には、プレーに見合った賞が贈られることが多いです。
よいプレーだけでなく、ミスプレーに関する賞も存在します。OBの回数が最も多い人に贈られる最多OB賞や、最も池にボールを落としてしまった回数が多い人に贈られる池ポチャ賞など、ミスが多くても賞で盛り上がれるような工夫が大切です。
プレーに関する賞は、個人でも作りやすい賞の種類です。イベントごとにユニークなサプライズ賞を作って、場を盛り上げることでより参加者の満足度が高まるでしょう。
プレイヤーに関する賞
賞の中にはプレイヤーに関する賞もあり、プレー以外の面の賞を導入することで賞を取れる人の幅が一気に広がります。
代表的な例を挙げていくと、コンペ参加者の中で1番ゴルフ経験の浅い人に贈られる若葉賞や、優勝した人と同じグループだった人に贈られるエンゼル賞、家からゴルフ場まで1番距離がある人に贈られる遠路はるばる賞などがあります。
ほかにも、コンペの開催日と同じ順位だった人に贈られる当日賞や、おしゃれなゴルフウェアを着ていた人に贈られるベストドレッサー賞など、ユニークな賞が多数あります。
参加賞という名目ではなく、オリジナルの賞を作ることで参加者の士気を高められるのはよい工夫です。特に、友人同士のコンペなら少し砕けた賞を作って、場を和ませるのもよい試みでしょう。
スコアに関する賞
スコアに関する賞で、1番名誉がある賞がベストグロス賞です。ベストグロス賞は、ハンデなしの打数で、最も打数合計が良かった人に贈られる賞です。
打数合計がよいということは「当日の参加者の中で最もゴルフが上手だった」ということになるため、ゴルファーにとっては最も名誉ある賞ということになります。
小さい賞でいうと、大波賞と小波賞というものがあります。スコアの差が最も大きい人には大波賞、最も小さい人には小波賞が贈られます。どちらの賞も前半より後半のスコアがよい、というのが条件です。
大波賞と小波賞の派生でさざなみ賞というものもあり、これは前半と後半でスコアが全く同じだった人に贈られる賞です。さざなみ賞は、同じ意味合いでおしどり賞とも呼ばれています。
このほかにも、ノストラ賞という自分のスコアを正確に予想した人に贈られる賞や、猛打賞といった総打数が一番多い人に贈られる賞などがあります。猛打賞のような、初心者でも取りやすい賞があると、全員が楽しめるコンペになるでしょう。
ゴルフコンペのおすすめ景品6選
ゴルフコンペの景品選びをする際、どのようなものを選べば参加者に喜んでもらえるのでしょうか。以下に、ゴルフコンペでおすすめの景品を6つ紹介します。
ゴルフ用品
ゴルフコンペの景品としてゴルフ用品は非常に人気があり、参加者に喜ばれることが多いです。とくに高級なゴルフボールや名入れのボールは、上位賞品として定評があります。実用的なアイテムは、ゴルフを愛する参加者には大変喜ばれます。
また、ゴルフ練習器具やパターマットなども人気があります。自宅で気軽に練習できる器具は、多忙なゴルファーにとって非常にありがたいアイテムです。
ゴルフクラブやバッグなどは、見た目の豪華さで注目を集めることもありますが、持ち運びが大変だったり、好みに合わなかったりすることもあるため注意が必要です。ゴルフ用品を景品にする際は、個々の好みに左右されにくいものを選びましょう。
高級肉
高級肉は、もらった人だけでなく参加者の家族にも喜ばれるため、定番の景品として多く選ばれています。肉はしゃぶしゃぶ用や焼き肉用など、さまざまな用途のものが入っているギフトだとなお喜ばれるでしょう。
ゴルフ場で生肉を渡すと持ち運びに気を遣わせてしまうため、会場ではカタログギフトや目録、引換券を渡し、後日自分でインターネットから肉を注文してもらうというのが基本の形式になります。
肉の大栄では、予算に応じた肉のカタログギフトや、パネル付き目録をご用意いたします。ゴルフコンペの景品選びでお困りの際は、ぜひご利用ください。
こちらの記事では、馬刺しの一人前の値段について解説しています。部位別の特徴も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
お酒
ゴルフコンペの景品として、お酒は非常に喜ばれる選択肢のひとつです。お酒はリラックスと楽しみを提供するアイテムとして、多くの参加者に支持されています。
クラフトビールやユニークなラベルデザインのビールセットは、ゴルフのテーマに合った楽しい景品として人気です。また、特別な銘柄のワインや高級な日本酒、焼酎なども多くの参加者にとって特別感を演出するアイテムとなります。
さらに、コンパクトで持ち帰りやすいサイズのお酒も景品として好評です。特に、ミニボトルの梅酒や日本酒などは、見た目がかわいらしく手軽に楽しめるため、女性や年配のゴルファーにも喜ばれます。
お菓子
ゴルフコンペの景品としてお菓子は非常に人気があります。とくに、焼き菓子の詰め合わせや高級ブランドのスイーツは、参加者に喜ばれやすいです。フィナンシェやバウムクーヘンといったアイテムは、見た目も華やかでギフトとして最適でしょう。
また、お菓子の詰め合わせは種類が豊富で、参加者の好みに合わせて選べるため幅広い層に喜ばれます。高級ブランドのスイーツやフルーツタルト、ナッツの詰め合わせなどは、特に女性や家族持ちの参加者に人気です。
生活用品
ゴルフコンペの景品として生活用品は多くの参加者に喜ばれます。理由としては、普段の生活で使える実用性の高さが挙げられます。高級タオルセットやキッチン用品、洗濯洗剤などは特に人気があります。
さらに、生活用品は多様なニーズに応えられるため、景品選びに困ったときの万能選択肢と言えます。ギフトカタログを用意しておけば、参加者自身が好みの生活用品を選ぶこともでき、満足度が高まります。
家電
ゴルフコンペの景品に家電製品を選ぶのもひとつの手です。日用家電やキッチン家電は、多くの参加者に喜ばれる傾向があり、実用性が高くどの家庭でも役立つアイテムは高評価を得ています。
家電製品の利点は、使い道が明確で、参加者が自宅で実際に活用できる点です。特に、モバイルバッテリーなど、コンパクトで持ち帰りやすいアイテムは表彰式の場でも注目を集めやすいです。
さらに、電化製品は価格帯も幅広く予算に合わせて選べるため、主催者にとっても景品選びがしやすいという利点があります。
まとめ
ゴルフコンペの景品選びは、参加者の期待を超える機会でもあります。重要なのは、参加者の好みや興味を反映させつつ、贅沢な体験ができるものやユニークなグッズギフトを選ぶことです。
景品に困った場合、普段買うことのない高級な肉は最適といえます。ぜひゴルフコンペの景品選びの際は、肉の大栄にお任せください。大正4年の創業時より品質を追求し続けた、特選馬刺しや黒毛和牛など、自慢のお肉を皆様にご提供いたします。
老舗精肉店だからこそ提供できる、人気商品が詰まったカタログギフトや目録パネルもご用意しております。予算3,000円から10,000円ほどでお選びいただけるため、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
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2024.07.23
日ごろから筋トレを行っている方にとって、食べることはトレーニングのひとつと言っても過言ではありません。なかでも鉄分は、身体づくりにおいて重要な役割を担っています。一方で、具体的にどのような栄養素を摂ればよいのかわからない方もいるでしょう。
この記事では、筋トレと鉄分の関係性 や摂取しておきたい栄養素について解説します。また、筋トレに最適な馬刺しの効果 もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
筋トレに必要な鉄分と栄養素
筋トレを行う方にとって鉄分の摂取は、身体によい影響をもたらします。また、筋肉をつけるためには「タンパク質」「糖質」「アミノ酸」などの栄養素も重要な役割のひとつです。それぞれの栄養素について順番に解説します。
筋トレと鉄分
筋トレを行う方は、鉄分を適度に摂取することをおすすめします。鉄分はヘモグロビンの材料として知られ、酸素の運搬に欠かせない成分です。筋トレ中の筋肉は大量の酸素を必要とするため、鉄分の補給は効果を最大限に引き出すために必要となります。
また、酸素はエネルギーの基礎として利用されますが、血中の酸素が不足すると筋肉の回復が遅れる可能性があります。しかし、鉄分の摂取により血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの働きが支援されるため、酸素供給が効率的になり、筋肉の成長を促進します。
タンパク質
タンパク質は、身体の構成要素を作るために不可欠な栄養素です。髪や爪、皮膚、臓器などの組織の主要な構成要素であり、また筋肉の形成にも重要な役割を果たします。
筋トレ後にタンパク質を摂取することで、トレーニングで疲れたり傷ついたりした筋肉の回復や修復が促進されます。一般的に、必要なタンパク質の量は、体重1kgあたり0.8gです。
また、筋力を増強するためには、1日の総摂取量だけでなく、1回の摂取量を調整する必要があります 。1回の食事で摂取すべきタンパク質の目安は、体重1kgあたり0.25gから0.3gです。これ以上の摂取では、筋力の向上には効果がありません。
ただし、カロリー制限をして体重を減らしている場合、就寝前の摂取量は約0.5gの2倍が効果的であるようです。
糖質
糖質は、ごはんやパンなどの炭水化物に多く含まれているため、筋トレには適さないのではないかと感じる方もいるでしょう。しかし、糖質は筋肉をつけたい方にとって、大切な成分のひとつです。
筋トレを行う前や行った後に糖質を摂取しておくことで、エネルギー源として活用できるほか、タンパク質を吸収しやすくし、なおかつ筋肉の回復を助けます。一方で空腹状態や糖質が不足した状態で筋トレを続けると、筋肉をエネルギーとして減らしてしまうため、注意が必要です。
アミノ酸
筋トレを行う方にとって、アミノ酸は重要な成分のひとつです。アミノ酸はタンパク質のもととなる成分で、身体を構成するものは20種類あり、なかでも体内で生成できない「必須アミノ酸」は、食べものを摂取することでしか得られません。
とくに筋肉と関係性の高いバリン・ロイシン・イソロイシンの3つは、総称して「BCAA」と呼ばれています。摂取することで、筋肉中のタンパク質の分解を抑制するほか、筋トレの際にはエネルギーとして活用されます。
筋トレに適した馬刺しの効果
筋トレをする方が積極的に摂るべき食材がいくつかありますが、なかでも馬刺しは筋トレに最適 で、以下の特徴やよい効果をもたらしてくれます。
豊富な栄養素 低カロリー 食事誘発性熱産生が高い 疲労回復効果 美容効果
それぞれ順番に解説します。
豊富な栄養素
馬刺しにはさまざまな栄養素が豊富に含まれており、とくに筋トレに効果的な成分は以下の4種類があります。
それぞれ順番に紹介します。
タンパク質
馬刺しは、一般的な豚肉や牛肉よりもタンパク質が豊富に含まれている食材です。比較をしてみると、豚の赤身肉は100gあたり17.0g、牛の赤身肉は100gあたり19.0gのタンパク質が含まれていますが、馬の赤身肉には100gあたり20.1gものタンパク質が含まれています。
筋肉をつけるのであれば、効率よく補給できる馬刺しがおすすめです。
グリコーゲン
グリコーゲンは、疲労回復効果をはじめ、集中力を高めたり血糖値を調整する効果があります。筋トレを行う方が適度に摂取すれば、筋肉の疲労回復につながるほか、筋トレのエネルギー源として活用できます。
また、馬肉100gあたり2,290mgのグリコーゲンが含まれており、豚肉や牛肉の3〜5倍も多く含まれているため、より筋肉によい効果をもたらしてくれるでしょう。
鉄分
先述の通り、筋トレを行う方にとって鉄分は大切な栄養素のひとつです。なかでも馬刺しには鉄分が豊富に含まれています。馬肉100gあたりの鉄分含有量は4.3mgで、豚肉や牛肉よりも2〜3倍多く鉄分を摂取できます。
一般的には鉄分の摂取にはレバーや牡蠣などが推奨されますが、レバーや牡蠣が苦手な方は馬刺しからはじめてみるのがおすすめです。
必須アミノ酸
体内で生成されない必須アミノ酸は、一般的な肉類の豚肉や牛肉などにも含まれていますが、馬肉にも豊富に含まれています。ただし、加熱調理によって成分が破壊されやすい特徴があることから、生食が可能な馬刺しはほかの肉類よりも効率よく必須アミノ酸を摂取できる食べものだといえるでしょう。
低カロリー
馬刺しはほかの肉類に比べてカロリーが低いことが特徴です。豚肉が100gあたり267kcal、牛肉が100gあたり300kcalなのに対して、馬肉は100gあたり110kcalと豚肉や牛肉の半分以下しかありません。
また、カロリーが低いということは、肉に含まれる脂質もほかの肉類よりも少ないため、ダイエットや減量の際にも最適の食材といえます。赤身の馬刺しを選んで食べれば、カロリーをなるべく抑えて心置きなく肉を食べられるためおすすめです。
食事誘発性熱産生が高い
馬刺しは「食事誘発性熱産生」が高い食材でもあります。食事誘発性熱産生とは、食事をした後に安静にしていても代謝量が増えることを意味し、簡単に表すと食事による消費カロリーです。
食材によって消費カロリーはさまざまですが、馬刺しは「肉に噛みごたえがあること」や「消化するための時間がかかること」が消費カロリーの高さの理由と考えられます。
また、肉類は消化までに4〜5時間ほどかかり、タンパク質が豊富な馬刺しはとくに消化に時間を要するため、消費カロリーが高くなります。
疲労回復効果
筋トレに適している馬刺しは、疲労回復効果にも期待できます。食べることで得られる成分は多くあり、鉄分は血中の酸素を運ぶヘモグロビンの働きをサポートするため、筋肉へ酸素が行き渡りやすく疲労回復につながります。
グリコーゲンは筋肉の疲労回復に効果的な成分です。また、馬肉に含まれるビタミンB12は睡眠の質を整える効果があるため、良質な睡眠で疲労を回復しやすい身体に近づきます。
美容効果
馬刺しは身体の内面的な部分に加えて、美容にもよい影響があります。馬肉に豊富に含まれるタンパク質は、身体の肌や髪、爪などを形成するために大切な成分です。
タンパク質には「ペプチド」と呼ばれるコラーゲンの生成を助ける成分が含まれており、摂取することで肌のターンオーバーを促進して肌の弾力を取り戻します。また、豊富に含まれる鉄分にも肌によい効果があります。
加えて、ビタミンはさまざまですが、なかでも抗酸化作用を持つビタミンEはほかの一般的な肉類よりも3〜9倍も含まれているため、細胞の老化防止に期待できるでしょう。
馬刺しを食べ過ぎると食中毒や腹痛になるのではと不安に思う方は多いでしょう。こちらの記事では、馬刺しを食べ過ぎるとどうなるかについて解説しています。 適切な摂取量や安全な食べ方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
筋トレと鉄分の関係性や摂取しておきたい栄養素、さらに筋トレに最適な馬刺しの効果について解説しました。身体のあらゆる部位を鍛えることはもちろん重要ですが、筋肉に必要な栄養について理解しておくことも大切です。
また、馬刺しは筋トレに最適な食材であり、主に以下の効果があります。
豊富な栄養素 低カロリー 食事誘発性熱産生が高い 疲労回復効果 美容効果
筋トレとおいしい馬肉で理想の身体を目指してみてください。
肉の大栄では、厳選した良質の馬肉を多数取りそろえております。また、さまざまな部位を一度に楽しめる馬刺しセットや、お客様だけのオリジナルメニューを作成してお届けするお肉の定期便もご好評いただいております。
本場熊本のおいしい馬肉をぜひお召し上がりください。
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2024.07.16
滋養強壮とは、栄養を体に取り込んで肉体や精神、自律神経などを整えることを指します。馬刺しは、滋養強壮を行うのに非常に適した食材といわれています。
本記事では、そもそも滋養強壮とはなにかやおすすめの季節、馬刺しが適している理由を詳しく解説します。馬刺しに含まれる滋養強壮効果が高い栄養素も紹介するので、美味しいものを食べて体の調子を整えたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
滋養強壮とは
滋養強壮とは、身体や精神の健康を底上げする栄養素の取り込みを指す言葉です。「滋養強壮」の滋養は栄養素を体に取り入れることを指し、強壮は体質改善を指しています。また、滋養強壮効果の高い食材の例は以下のとおりです。
マッサージなどでは、一時的な疲労回復しか基本的に期待できません。しかし、滋養強壮は、体内に栄養を届けるアプローチをするため、継続的な体力回復が叶えられます。 根本から体質を改善し、弱った内臓や筋肉、自律神経を整えましょう。
滋養強壮が必要な時期
滋養強壮は、体力が暑さで低下しやすくなる夏に行うのが効果的です。近年では地球温暖化の影響により、夜でも蒸し暑く寝苦しさで睡眠不足になり夏バテをする方が増加しています。
暑い野外と冷房の効いた部屋を行き来するため、温度差で自律神経が乱れて体調を崩す方も夏には増えます。冷たい食べ物が胃腸を冷やしてしまい、消化不良を起こす方が多いのも夏です。
汗をかいてナトリウムやカリウムなどのミネラルがなくなるのも、夏に体力が少なくなる理由です。水分を補給したとしても、同時に塩分を取らなければ意味がありません。身体から失われたミネラルを補給するためにも、滋養強壮効果がある食品の摂取が夏には求められます。
以上の理由により、滋養強壮を積極的に行うのが必要な時期は夏だといえます。 滋養強壮をする際には、エネルギーやミネラル、ビタミンなどのバランスがよい食品を選びましょう。栄養を補給することで、崩れた体のバランスを整え直せます。
滋養強壮に馬刺しはなぜよい?
滋養強壮に効果を発揮するといわれる食べ物が馬刺しです 。ここでは、滋養強壮における馬刺しの魅力を解説します。
馬肉の歴史背景
馬肉料理は、戦国武将である加藤清正が高熱の治療薬として食べていた食品だとされています。薬として昔から活用されるほど滋養強壮効果が高く、健康食材として親しまれている食材です。
馬は牛や豚よりも体温が高く、生で食べても食中毒のリスクが少ない食材として知られています。まだ調理技術が現代よりも発展していない昭和の段階でも、安全性の高い滋養強壮食材として活用されていたそうです。
馬肉の特徴
滋養強壮効果が高い馬肉の特徴として、赤身部分の多さと消化吸収のよさが挙げられます。
赤身が多い
馬刺しは赤身が多く、カロリーが低い食品です。脂肪も非常に少ないため、肥満を気にせずに滋養強壮効果が期待できます。それにもかかわらず、タンパク質が含まれている量が多いため、うなぎや牛肉などと比較して太りにくい滋養強壮食材といわれています。
消化吸収しやすい
消化性が非常に高く、胃腸が弱い方でも食べやすいのも馬刺しの魅力です。内臓の負担を減らしながら、アミノ酸やタンパク質などを効率よく摂取できます。消化吸収能力が下がっている、高齢の方でも安心して食べやすい滋養強壮食材です。
馬肉の栄養成分
馬刺しの赤身の部分には豊富なタンパク質が含まれており、滋養強壮の効果が非常に高いといわれています。疲労回復効果が高いグリコーゲンも含まれているため、体を内側から健康にしてくれるでしょう。
脂肪酸を代謝するL-カルニチンも、馬刺しには多く含まれています。体の脂肪をエネルギーとして使う効果を高めてくれるため、ダイエットと滋養強壮を同時に叶えてくれるでしょう。
さらに馬刺しには不飽和脂肪酸も多く含まれているため、血流を改善してくれる効果も期待できます。鉄分もたっぷり入っているため、貧血などの予防も同時に可能です。
馬刺しは冷凍して保存することが可能です。こちらの記事では、馬刺しの冷凍の賞味期限について解説しています。 生で食べられる理由と正しい解凍方法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
滋養強壮は食品で栄養を体に取り込み、体質の改善を目指すことを指す言葉です。一時的な疲労回復ではなく、体全体の調子を栄養素で整えられます。
とくに滋養強壮が必要だといわれている季節は夏だといわれています。夏の暑さやエアコンをつけた室内と屋外の温度差、冷たい食べ物による胃腸環境の悪化が起きる時期だからです。
夏にはさっぱりと食べやすい赤身の馬刺しで、滋養強壮をはかってはいかがでしょうか。馬肉は牛肉や豚肉に比べてタンパク質含有量が多い食品です。筋肉や体組織の形成・修復に役立ち、滋養強壮の効果が期待できます。
馬刺しは消化もしやすく、胃腸が弱った方や高齢の方でも食べやすい食品です。肉の大栄では、滋養強壮におすすめの特選赤身馬刺しを販売しています。
やわらかい赤身はどんな方でも食べやすく、さっぱりした風味と豊富なタンパク質の含まれる滋養強壮食材です。あっさりして食べやすい風味の霜降り馬刺しもご用意しています。
夏に向けて滋養強壮を実施したい方や、大切な方へギフトを贈りたいと考えている方は、肉の大栄のサイトをぜひご覧ください。
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2024.07.09
馬刺しは、塊の状態で冷凍保存されているものがほとんどで、解凍してからスライスして食べられます。一方で、冷凍の馬刺しの賞味期限がわからない方や、どのように解凍したらよいかわからないという方もいるでしょう。
この記事では、冷凍されている馬刺しの賞味期限や正しい解凍方法について解説します。また、なぜ馬刺しは生で食べられるのか、馬肉のさまざまなうれしい効果についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
馬刺しの冷凍の賞味期限
食品を保存できる期間を表す言葉として「賞味期限」と「消費期限」の2つがあります。賞味期限はおいしく食べられる期限を意味し、期間中であれば味はもちろん、高品質が保たれます。
一方で消費期限は安全に食べられる期限を意味し、消費期限を過ぎたものは食品の安全性が損なわれている可能性が高いため、食べることをおすすめしません。一般的に馬刺しであれば、生食として口にできる安全性を示す消費期限が記載されている場合が多いですが、店舗や製造元によって表記はさまざまです。
冷凍されている馬刺しであれば1か月程度が目安なものの、おいしい状態で食べることを想定すると、できるだけ早めに食べることをおすすめします。
解凍後の再冷凍はできない
馬刺しは、一般的に塊の馬肉の状態で冷凍されており、解凍してからスライスして馬刺しにします。馬刺しを作る際に肉の塊ひとつをすべて解凍する必要があるため、場合によっては馬刺しにしてから食べきれずに余ってしまうことがあります。
その場合、解凍したものを再び冷凍する流れになりますが、解凍後の再冷凍はできません。厳密にいえば、品質的・衛生的に不安な要素が多いため、再冷凍はしない方が無難です。肉を解凍する場合、水分などが出てしまいパサついた食感に変わります。
また、解凍した肉は通常よりも雑菌が繁殖しやすい環境になるため、馬刺しとして食べるにはリスクが高くなります。解凍する際は適切な方法で処理し、できるだけ食べきることを念頭に置いておくとよいでしょう。
馬刺しの冷凍以外の賞味期限
冷凍以外の馬刺しの賞味期限は、冷凍のものよりも格段に早く劣化しやすい特徴があります。冷蔵保存の場合、新鮮なものでも4〜5日以内とされており、真空パックの状態のものでも1週間以内に食べきることが推奨されます。
馬刺しの冷蔵
馬刺し専門店などの一部店舗によっては、新鮮なものを扱えるため、冷蔵の状態で提供されている場合もあります。その場合は、なるべく購入した当日中に食べきるようにして、難しい場合でも翌日までには食べるようにしておきましょう。
また、真空パックにされている状態の馬刺しなら5~6日程度は食べられますが、解凍したものと同じくできるだけ早めに食べきり、残さないように注意が必要です。
馬刺しの開封後
馬刺しは開封した後、ほとんど日持ちしないと考えておいた方がよいでしょう。冷凍・冷蔵の馬刺しに関わらず、基本的には当日に食べきるようにしておき、どうしても余った場合は翌日に食べきるか、翌日でも難しい場合は加熱処理をして食べます。
また、再度冷蔵庫に入れて保存する場合は、できるだけ温度が低い「チルド室」や奥に入れておくことをおすすめします。ドアが近い部分で保存をしておくと、扉の開閉で冷蔵庫内の温度が上がりやすく、気付かないうちに馬刺しが劣化します。
馬刺しの正しい解凍方法
馬刺しをおいしく食べるには、正しい方法で解凍する必要があります。解凍する際は主に以下の2通りです。
おすすめな方法は「氷水解凍」で、名前のとおり氷水を使って解凍します。手順はボウルに氷と水を入れて、冷凍の馬肉をパックごとそのまま投入して行う方法です。
馬肉の大きさや室温などで異なりますが、30〜60分ほど浸けておくことで外側がやわらかくなり、中心がまだ少し固い状態になります。半解凍の状態にしておくことで、馬肉が切りやすくおいしさを保てる特徴があります。
一方で、冷蔵庫で行う方法もあり、解凍したい馬肉を冷蔵庫内に入れておくだけです。氷水解凍と同じく冷たいまま処理を行えるため、鮮度が落ちにくいメリットがあります。
2つの方法以外として流水解凍も挙げられますが、肉の品質が変わりやすいため「どうしてもすぐに食べたい」というとき以外はやめておきましょう。
急激な温度差に注意
馬肉の解凍は、適切に行うことでおいしく食べられます。しかし、間違えた方法で解凍を行うと味や食感が損なわれるだけでなく、馬刺しとして食べられなくなる可能性があります。
解凍方法のおすすめとして氷水解凍と冷蔵庫解凍を紹介しましたが、どちらも共通しているポイントが「冷たい温度のまま処理を行うこと」です。馬肉をはじめ、あらゆる肉類は温度差に弱いため、できるだけ冷やしたまま処理をして味や食感を保ちます。
一方で、気温差の激しい常温解凍などの場合だと、解凍は比較的早く行われるものの、雑菌の繁殖も急激に進みます。解凍する条件によっては、肉の食感はボソボソになり、生では食べられないほど劣化する場合もあるでしょう。
早く食べたい場合でも、適切な解凍方法で処理することが大切です。
馬肉を生で食べられる理由
一般的な肉類は生で食べられませんが、馬肉は馬刺しをはじめとする生食が可能な食べものです。馬肉を生で食べられる理由は、主に以下のとおりです。
食中毒のリスクが低い 国の衛生基準をクリアしている 冷凍処理がされている
それぞれ順番に解説します。
食中毒のリスクが低い
馬肉を生で食べられる大きな理由は、食中毒のリスクが低いことです。一般的な鶏肉や豚肉、牛肉などには食中毒の原因菌となるカンピロバクターやサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌(O-157)などが付着している場合があります。
これらの原因菌はもともと肉に付着しておらず、腸管のなかに生息しています。しかし、食肉加工の際に何らかの形で汚染され、その肉を生で食べることで、二次感染として食中毒が発生してしまうのです。
一方で馬肉の場合は、食中毒の原因菌がほとんど腸管内に生息しておらず、食中毒のリスクが低いため生食が可能です。その理由として、豚や牛よりも高い体温が挙げられます。常に40度ほどの体温がキープされていることで、原因菌が繁殖しにくい環境がつくられ、最終的には肉でも生食ができるほど、安全が保たれています。
国の衛生基準をクリアしている
馬刺しが食中毒の原因菌を保有していないからといって、どのような状態でも馬肉による食中毒の心配がないわけではありません。生肉はもっとも状態が変わりやすく、時間や温度による変化が顕著に表れ、味はもちろん見た目や鮮度が損なわれていきます。
また、もともと肉についていなかった細菌が調理器具や、ほかの食材を通じて感染することもあります。そのような二次感染が起こらないように飲食店や食肉加工場などでは「生食用食肉の衛生基準」に基づいて衛生管理を心がけているのです。
生食用食肉の衛生基準を満たした後に、清潔な状態で生肉加工専用の器具を使用して肉の表面を削ぎ落として「トリミング」をします。ここまで一連の処理が行われることで、安心して食べられる馬刺しに仕上げられます。
冷凍処理がされている
馬肉が安心して生で食べられるようになるまでには、冷凍処理も行う必要があります。馬肉には、食中毒の原因菌が繁殖しにくいと先述しましたが、寄生虫による食中毒の可能性はあります。
犬と馬に寄生する「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫が主な原因で、魚介類に寄生するアニサキスとは異なり、人に寄生することはありません。ただし、一定数の寄生虫が付着している馬肉を生で食べると、軽い嘔吐や下痢などの症状が表れます。
このザルコシスティス・フェアリーが原因で引き起こされる食中毒を防ぐための処理が冷凍処理です。具体的には、中心の温度がマイナス20度で48時間以上保存を行うことで寄生虫が死滅します。
現在では、この冷凍処理が加工の際に義務付けられているため、寄生虫に感染する可能性は限りなくゼロに近いといえるでしょう。
馬肉のさまざまな効果
馬刺しは栄養価が高く身体によい影響をもたらしてくれます。馬肉によるさまざまな効果は、主に以下のとおりです。
それぞれ順番に解説します。
ダイエット
馬肉は、ダイエットを行いたい方にとってありがたい食材のひとつです。ダイエットに向いている大きな理由に「低カロリー」「高タンパク質」「食べごたえ」が挙げられます。
馬肉のカロリーは、豚肉の1/2、牛肉と比較すると1/3しかありません。そのため、摂取カロリーを抑えたい方にとっては、とくにうれしい食材といえるでしょう。また、生で食べれば調理の過程でカロリーが増えないので、馬刺しのような食べ方がおすすめです。
馬肉はタンパク質が豊富で、100gあたりのタンパク質含有量は豚肉や牛肉よりも多く含まれています。また、馬肉は赤身の部分は、とくに肉質がしっかりしているのでよく噛んで食べる必要があり、必然的に食べごたえを感じられます。
疲労回復
馬刺しは、疲労回復にも効果が期待できます。馬肉に含まれるグリコーゲンは、筋肉の疲労回復につながる成分です。牛肉の3倍、豚肉は5倍も含有しています。
また、馬肉には鉄分も多く含まれており、血中の酸素を運ぶヘモグロビンの働きをサポートします。筋肉をはじめ身体中に酸素が行き渡りやすくなるので、疲労回復しやすくなるといえるでしょう。
美容
馬刺しを食べることで美容効果の恩恵も受けられます。馬肉に含まれる豊富なタンパク質は、身体の肌や髪、爪をはじめとするあらゆる部分を形成するのに必要不可欠な成分です。
また、馬肉にはたくさんのビタミンが含まれており、抗酸化作用を持つビタミンEは、細胞の老化防止を抑制する効果があるとされています。ビタミン類は熱に弱い性質があるため、馬刺しのように生で食べられる馬肉は、ビタミン摂取に最適の食材です。
馬肉を晩酌で楽しもうという方も多いのではないでしょうか。こちらの記事 では、馬刺しに合うお酒について解説しています。合わないお酒も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
冷凍されている馬刺しの賞味期限や正しい解凍方法、馬刺しが生で食べられる理由や馬肉のさまざまなうれしい効果について解説しました。馬刺しは基本的に冷凍されている馬肉を解凍して食べるのが一般的です。
馬肉を解凍する際の方法として主に「氷水解凍」と「冷蔵庫解凍」の2種類があります。解凍するポイントは、なるべく温度差を生じさせないようにすることです。また、解凍後はできるだけすぐに食べきるようにして、再冷凍は行わないようにご注意ください。
肉の大栄では、厳選した良質の馬肉を多数取りそろえております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットや、お客様だけのオリジナルメニューを作成してこだわりのお肉をお届けする定期便も大変ご好評いただいております。大切な方と本場熊本のおいしい馬肉をぜひ召し上がってみてください。
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2024.07.02
馬刺しといえば、お酒のおつまみをイメージする方も多いでしょう。高たんぱくでさっぱりと罪悪感なく食べられるため、居酒屋などではもちろんお家で楽しむのにも最適のおつまみです。
一方で「どのお酒と組み合わせるべきかわからない」「美味しいお酒と一緒に食べたい」という方もいるでしょう。
この記事では、馬刺しに合うお酒を4選紹介します。あわせて馬刺しに合わないお酒についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
馬刺しに合うお酒4選
日常的に晩酌で飲まれるお酒はさまざまありますが、馬刺しに合うお酒は主に以下の4つがおすすめです。相性のよい馬刺しの部位とあわせて、それぞれ順番に解説します。
ビール
ひとつ目の馬刺しに合うお酒はビールです。近年では、大手メーカー以外の醸造所で造られるクラフトビールも人気ですが、馬刺しは比較的どのタイプのビールでも相性がよいのが特徴です。
馬刺しの部位は、赤身よりもサシの入った霜降りなどの部位との相性がよく、とくにキレがあり苦みの利いたラガービールとマッチします。クラフトビールであれば、フルーティーさとスパイシーさが特徴のセゾンビールを赤身とあわせるのがおすすめです。
日本酒
刺身を食べるなら日本酒をあわせたいという方も多いですが、馬刺しとも相性も抜群です。飲み方は冷酒や熱燗などがありますが、冷酒で飲むのがおすすめです。あたたかい状態だと馬肉のクセを感じやすくなり、人によっては生臭みを感じてしまう場合があります。
日本酒の種類は、辛口と合わせるのが馬刺しには最適です。淡白な赤身でも美味しく食べられますが、脂を多く含んだバラや霜降り、タテガミなどととくに相性がよいです。
ワイン
穀物から造られるビールや日本酒と異なり、ぶどうから造られるワインでも馬刺しと美味しく合わせられます。ヨーロッパでは、馬肉の料理とワインを組み合わせて楽しむこともあり、相性はよいです。
ワインに合う馬刺しの部位やワインの品種について、赤ワインと白ワインに分けて紹介します。
赤ワイン
ぶどうの皮と種ごと圧搾・発酵して造られる赤ワインは、種に含まれるタンニンにより赤ワインならではの心地よい渋みが生まれます。
味の厚みを表すボディとして、おおまかにライトボディ・ミディアムボディ・フルボディの3つがあります。馬刺しとあわせるのであれば、ミディアムボディかフルボディがおすすめです。
赤身であればミディアムボディ、脂を多く含んだ部位であればフルボディがとくに相性がよいです。
白ワイン
白ワインは皮の色を抽出せずに造られるワインで、赤ワインに比べてさっぱりとして渋みが少ないのが特徴です。とくに飲み口が濃厚な白ワインと合わせやすく、品種で言うとシャルドネなど辛口で樽熟成しているものが、赤身や脂を多く含んだ部位に問わず相性がよいためおすすめです。
白ワインと合わせる際は、10度前後に冷やした方が美味しく飲めるため、事前に冷蔵庫の野菜室などに入れておくことをおすすめします。
焼酎
日本酒と同じく古くから親しまれている焼酎ですが、馬刺しとの組み合わせは抜群です。蒸留酒のため、紹介したお酒のなかでもっともアルコール度数が高く、25%前後のものがほとんどです。
飲む際は水割りやソーダ割りなど、冷やして飲むスタイルをおすすめします。水割りで飲む場合は赤身が、ソーダ割りやロックで楽しむ場合は脂を含んだ霜降りなどが最適でしょう。
本場の熊本の馬刺しを食べる場合は、同じく熊本の焼酎とあわせるとより美味しく感じられるので、試してみましょう。
馬刺しに合わないお酒はある?
馬刺しに合うお酒を4つ紹介しましたが、馬刺しにあわないお酒はあるのかも気になるところです。結論から言うと、相性のよくないお酒はあり、主に以下のものが挙げられます。
ただし、場合によっては美味しく合わせることも可能なので、ここからは、馬刺しにあわないお酒とあわせる場合のポイントを紹介します。
ウイスキー
濃厚で芳醇な香りが特徴のウイスキーは、馬刺しを食べる際にはあまりおすすめできないお酒です。ウイスキーの香りやアルコール度数の高さからか、馬刺しの味わいを打ち消してしまいます。
ただし、ウイスキーをソーダで割ったハイボールであれば、相性がよくなります。
ハイボールにすれば馬刺しとの相性もよい
ウイスキーと一緒に馬刺しを楽しみたい方は、ハイボールにして楽しむのをおすすめします。ソーダで割ることで、ウイスキー特有の香りがおだやかになり、さっぱりとした飲み口が馬刺しにぴったりです。
ただし、ハイボールの濃さは薄めの方が馬刺しの味わいを感じやすいため、濃い目のものをあわせないように注意しましょう。
甘口のお酒
カクテルなどの甘口のお酒は、馬刺しとはあまり合いません。カクテルの甘い味わいが馬刺しに勝ってしまうため、マッチしにくいです。どうしてもカクテルで楽しみたい方は、さっぱりとした味わいのジントニックやモヒートがおすすめです。
また、馬刺しを加熱して食べる場合であれば、ステーキのソースなどにも使用される酒精強化ワインのポートワインなども相性がよいでしょう。
晩酌で余った馬刺しをどのように食べるか悩む方も多いでしょう。こちらの記事 では、馬刺しが残ったときのアレンジレシピを解説しています。馬肉に合う調味料や注意点も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
馬刺しに合うお酒4選を中心に、お酒と相性のよい馬刺しの部位と馬刺しに合わないお酒を紹介しました。馬刺しと相性のよいお酒は、ビール・日本酒・ワイン・焼酎です。比較的どの部位の馬刺しとも相性がよいですが、お酒の飲み方や温度などで味わいが異なります。
また、相性のよくないお酒はウイスキーや甘口のお酒が挙げられます。ウイスキーと合わせる場合は、薄めのハイボールであれば程よい香りで馬刺しの味わいを邪魔しません。一方でカクテルなどの甘口のお酒は、基本的には馬刺しとは合いませんが、ジントニックやモヒートなどのさわやかで炭酸が効いたものであれば、うまくマッチします。
肉の大栄では、厳選した良質の馬刺しを多数取りそろえております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットも大変ご好評いただいております。ご自身用にはもちろん、大切な方との晩酌においしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.06.27
日本の各地域で親しまれている馬刺しは、さっぱりとしつつも肉の旨味をダイレクトに味わえる生の馬肉を使った料理です。馬肉といえば、生肉で作られる料理がポピュラーですが、食べきれずに余ってしまった場合など、焼いても美味しく食べられるかが気になる方も多いでしょう。
この記事では、馬刺しを焼いても美味しく食べられるかについて紹介します。また、焼くときのコツや翌日残った馬刺しのアレンジレシピも紹介するので、馬刺しを焼いてみようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
馬刺しを焼くのはあり?
そもそも、馬刺しを焼いて食べても問題ないのか気になるところですが、結論から言うと「あり」です。むしろ、適切に調理すれば美味しく食べられるだけでなく、食品衛生の観点からも、翌日の馬刺しをそのまま食べるより焼いた方が安全です。
馬刺しを焼いて食べる場合、とくに「焼くと匂いが強くならないか」や「肉質が硬くならないか」の2つが気になります。ここでは、馬刺しを焼く際に気になりがちなこれら2つのポイントについて解説します。
焼くと匂いが強くならない?
馬肉のイメージのひとつとして「馬肉は匂いが強い」と思う方もいますが、それは鮮度が悪いものや肉自体の品質が悪い場合です。一般的に馬肉をはじめあらゆる食肉は、新鮮なものほど嫌な匂いがなく、クセがないことも特徴です。
品質のよい馬肉であれば匂いは問題視されません。一方で、鮮度が落ちているものや馬肉の品質自体がよくない場合はレバーを思わせる血生臭い匂いがするため、食べる前に確認しておくことをおすすめします。
肉質は硬くならない?
馬肉を焼くと肉質が硬くなるか気になる方も多いでしょう。馬刺しとして食べる生の状態と比べると、確かに多少硬くなります。生の馬刺しは水分を含んで適度に弾力がありますが、焼くことで水分が抜け、たんぱく質が熱によって凝固するため、弾力が弱まり硬さが出てきます。
ただし、焼いた馬肉がかみ切れないほど硬くなるわけではありません。適切な焼き方をすれば、硬くなりすぎずに美味しく食べることが可能です。短時間でサッと焼くと、肉の柔らかさを保ちながら、風味豊かな味わいを楽しめます。
馬刺しを焼くときのコツは?
馬刺しはステーキ肉などと異なり、比較的薄い肉のため火がとおりやすいという特徴があります。馬刺しを美味しく焼くためのコツは、以下の2つです。
順番に解説しつつ、おすすめのアレンジレシピについても紹介します。
下処理を行う
馬刺しを焼く前に下処理を行うと、さらに美味しく食べられます。下処理にはさまざまな理由がありますが、馬刺しの場合は主に「下味をつけること」と「肉をやわらかくすること」です。
馬刺しを焼く前に塩・こしょう、しょう油、タレ、香辛料などで下味をつけておくと、馬肉の臭みを抑えつつ、風味を加えられます。これは、日が経つと出やすい馬肉の臭みを軽減する役割を果たします。とくに、にんにくやしょうがなどの香辛料を加えると、さらに臭みを抑えつつ、風味が豊かに仕上がります。
また、肉をやわらかくする方法として「すりおろした玉ねぎに漬け込む」や「細かく刻んだ舞茸に漬け込む」などがあります。これらは、たんぱく質を分解する「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素が作用するもので、プロテアーゼを含んだもので漬け込むだけで肉をやわらかくすることが可能です。
加熱しすぎに気をつける
馬刺しを焼く際に重要なポイントのひとつは「焼き過ぎないこと」です。馬刺しは比較的薄い肉なので、火をとおし過ぎてしまいやすいです。また、馬肉を焼くと肉の水分が抜け、たんぱく質が熱によって凝固し、生の状態よりも硬く感じることがあります。
とくに赤身は脂が少ないため、霜降り肉よりも硬くなりやすいです。
馬肉を焼く際には、表面をサッと焼く程度に留めることが大切です。これにより、肉の柔らかさを保ちつつ、美味しく仕上げられます。さらに、焼く前にタレなどに漬け込むことで、肉が硬くなりにくくなり、肉汁も逃げにくくなります。
タレに漬け込むことで、風味も増し、より美味しく食べられるでしょう。
おすすめの馬刺しアレンジレシピ
馬刺しを焼いて食べる際のアレンジレシピにはさまざまなものがあります。たとえば、馬刺しの表面を強火で数秒焼いて作る馬肉のたたきは、表面だけ火をとおしているので馬刺しのよさを活かしつつ、香ばしい風味を楽しめます。
馬刺しをそのまま焼いて焼き肉として食べても美味しいですが、豚肉の代わりに使うサムギョプサルもおすすめです。馬刺しを塩・こしょうで焼いた後にサンチュやレタスで包み、ねぎやにんにくなどの薬味と辛みそを入れて食べると、また違った味わいを楽しめます。
また、にんにくと一緒に炒めたり、バターしょう油で炒めたりするのも馬肉との相性がよく、ご飯やお酒が進みます。馬刺しを焼くコツを意識しながら、好みのメニューを試してみましょう。
馬刺しを食べすぎると食中毒や腹痛になるのではと不安な方も多いでしょう。こちらの記事 では、馬刺しを食べ過ぎるとどうなるのかについて解説しています。馬刺しの安全性や安全な食べ方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
馬刺しを焼いて食べる際の焼くコツやアレンジレシピなどを紹介しました。馬刺しは、焼くことで匂いやクセが出てしまい、肉質が硬くなると思われがちですが、下処理をきちんと行うことと焼き過ぎないことを意識すれば、失敗なく美味しく食べられます。
馬刺しが食べきれずに残ってしまった方や、馬肉を焼いて食べてみたい方は、この記事のポイントを意識して試してみてください。
肉の大栄では、厳選した良質の馬肉を多数取りそろえております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットや馬刺しにも劣らず人気な馬焼きセットなども大変ご好評いただいております。生で食べるのはもちろん、焼いて食べても美味しく食べられるので、食べ方を変えて楽しむのもおすすめです。
肉の大栄のおいしい本場熊本の馬肉をぜひ召し上がってみてください。
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2024.06.25
生の馬肉で作られる馬刺しは、肉の旨味や脂の甘みをダイレクトに感じられる馬肉料理です。人によっては、魚の刺身よりも好んで食べる方もいます。一方で、肉の生食と聞くと腹痛を起こしたり、食中毒になったりするのではないかと心配な方もいるでしょう。
この記事では、馬刺しを食べ過ぎるとどうなるかについて紹介しています。また、馬刺しの適切な摂取量 や馬刺しの安全性 なども紹介しているので、馬刺しを食べることに不安のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
馬刺しを食べ過ぎるとどうなる?
ある程度の量であれば、馬刺しを食べても身体に異変が起きることは滅多にありません。ただし、馬刺しを食べ過ぎた際にはいくつかの症状が現れることがあります。主な症状は以下の3つです。
それぞれ順番に解説します。
食中毒になる可能性がある
馬刺しを食べ過ぎた場合は、食中毒になる可能性があります。ただし、肉の鮮度が悪かったり肉の品質自体が悪かったりした場合にのみ起こりえます。馬刺しを食べて引き起こされる食中毒は、主に「ザルコシスティス・フェアリー 」と呼ばれる微細な寄生虫が原因です。
「ザルコシスティス・フェアリー」とは、犬や馬の寄生虫で、人間に寄生することはありません。馬の場合は、筋肉の中に入り込んで寄生する習性があります。この寄生された馬肉を生で食べることで食中毒になる場合がありますが、現代では食中毒の可能性は限りなく低いです。
なぜなら、馬肉加工の際にはマイナス20度で48時間以上冷凍する義務 があり、冷凍処理により「ザルコシスティス・フェアリー」は不活化するからです。馬刺しによる食中毒は、食肉の中でも事例が少ないため、基本的には問題ないと考えてもよいでしょう。
腹痛や下痢になる可能性がある
馬刺しを食べ過ぎた場合、腹痛や下痢になる可能性があります。主な原因は「食中毒によるもの」と「消化不良によるもの」の2つが挙げられます。食中毒による腹痛や下痢は、先ほど紹介した寄生虫の「ザルコシスティス・フェアリー」が原因です。
一方で、消化不良による腹痛や下痢は、馬刺しの特徴によるものといっても過言ではありません。馬刺しは馬肉を生で食べる方法のため、基本的には冷やした状態で食べることが多く、食べ過ぎると身体や胃腸を冷やし、腹痛や下痢を引き起こします。
また、馬肉をはじめあらゆる肉類は、米やパンなどの炭水化物よりも消化時間が必要です。一般的には炭水化物は2〜3時間、肉類などのたんぱく質は4〜5時間ほど消化に時間がかかる ため、馬刺しを多量に食べると消化不良により腹痛や下痢になります。
痛風になる可能性がある
馬刺しを食べ過ぎると、痛風になる可能性もあります。痛風とは、ある日突然足の指などの関節が腫れて激痛を起こす症状です。尿酸値が高いほど起こりやすい特徴があり、痛風の大きな原因のひとつにプリン体が挙げられます。
プリン体は体内に入ることで最終的に尿酸に変わり、多量に摂取すると痛風の症状を引き起こしやすくなります。このプリン体は馬刺しにも含まれており、部位により異なりますが、100gあたり60〜150mg 含有しています。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによると、1日当たりのプリン体の摂取量は400mgまでです。そのため、馬刺しを毎日大量に食べ続けている方ではない限り、馬刺しの摂取による痛風を発症する可能性は低いといえるでしょう。
馬刺しの適切な摂取量
馬刺しを食べ過ぎると、身体にさまざまな異変が起こる可能性があることを紹介しました。馬刺しを食べる際の適切な摂取量は状況によりますが、お酒のおつまみとして楽しむ、もしくはお店で提供される目安の量は30〜40g です。
一方で、自宅などで食事として楽しむ場合であれば、100gほどが目安とされています。もちろん、よほど馬刺しが好きな方であれば100g以上食べても構いません。
ただし、先述した痛風の原因のひとつであるプリン体の含有量を加味すると、多くても250〜300g くらいを上限と考えておいた方がよいでしょう。また、痛風にならないように気をつかうのであれば、馬刺しと一緒に楽しむお酒はプリン体の少ない種類を選ぶことが大切です。
馬刺しの安全性
馬刺しを食べ過ぎると身体にさまざまな影響があることを紹介しましたが、基本的に馬刺しは、安心して食べられるものととらえて問題ないといえます。馬刺しが安全な理由は、主に以下の3つです。
高い衛生基準をクリアしている 腸管出血性大腸菌のリスクが低い アレルギーを起こしにくい
それぞれ順番に解説します。
高い衛生基準をクリアしている
馬刺しは馬肉を生で食べる調理法のため、生食に適した加工処理を行っており、高い衛生基準をクリアしています。生の馬肉には、先述した寄生虫の「ザルコシスティス・フェアリー」がいる場合があり、寄生した馬肉を生で食べると腹痛や下痢を引き起こします。
この寄生虫を不活化させるためには、適切な加熱または冷凍の処理が必要です。馬刺し用の馬肉は、マイナス20度で48時間以上冷凍処理を行うこと が厚生労働省の通達により義務づけられています。
また、食肉加工処理場などでは、肉についていなかった細菌が器具などのほかのものから付着して生じる、二次感染による食中毒が起こらないように衛生管理を徹底しています。
腸管出血性大腸菌のリスクが低い
馬刺しは肉の生食のため、食中毒の可能性があると考える方も少なくありません。実際に過去には、飲食店で牛肉やレバーなどの生食で食中毒の事故が発生しています。このときの食中毒の原因は、腸管出血性大腸菌の『O157』でした。
そのため、馬刺しを食べることで腸管出血性大腸菌に感染してしまうのではないかと、心配に感じてしまう方も一定数います。しかし、馬肉には基本的に腸管出血性大腸菌は付着していないことがほとんどです。
腸管出血性大腸菌は、牛や豚の腸内に生息しており、馬の腸内にはすみつきづらい特徴があります。馬の体温は40度以上あるため、腸管出血性大腸菌を含む雑菌が増殖しにくく、食中毒の影響がほとんどありません。
アレルギーを起こしにくい
お肉のなかには牛肉や豚肉など、アレルギーを引き起こすものが存在します。味わいや見た目が似ている馬肉もアレルギーを引き起こすのではないかと心配な方もいますが、馬肉はアレルギーを起こしにくい肉類です。
肉類でアレルギーが起こるのは、牛肉や豚肉に含まれる『α-gal 』という糖鎖抗原が主な原因です。糖鎖とは、ブドウ糖などの糖が結合した物質のことで、細胞内にあるほぼすべてのたんぱく質や脂質などに産毛のように付着しています。
抗原は、身体のなかに侵入してきた異物を指し、食べ物でいうところのアレルゲンのことを意味します。α-galは哺乳類のたんぱく質に存在するため、牛肉や豚肉を食べるとアレルギー反応が出る場合がありますが、馬肉には反応が出ないことが多いです。
そのため、牛肉や豚肉などに比べてアレルギーを起こしにくいといえます。
馬刺しの安全な食べ方
馬刺しを安全に食べるためには、以下のポイントをおさえておくことをおすすめします。
信頼できるお店や通販で購入する 正しい方法で解凍する よくかむ 温かいものと一緒に食べる
それぞれ順番に解説します。
信頼できるお店や通販で購入する
馬刺しを安全に食べるためには、信頼できるお店や通販で購入することが大切です。基本的には、厚生労働省の通達により食肉加工の際の食品衛生の徹底が義務づけられています。しかし、実際に正しく処理が行われているかを消費者が確認することは困難です。
そのため、ホームページや商品ページなどできちんと食肉加工を行っていること 、安全性を説明していること 、馬肉の生産地を明記していること など、さまざまな点から判断してみるとよいでしょう。
実店舗であれば、店舗自体の清掃が行き届いているか、陳列されている肉の色や状態を確認してみてください。また、通販であれば利用した方の口コミなどを参考に検討してみることをおすすめします。
正しい方法で解凍する
馬刺しを安全に食べるためには、自宅での馬肉の処理も適切に行う必要があります。居酒屋などで馬刺しを注文すると、馬肉を切り分けられた状態ですぐに食べられるように提供されます。通販などで馬刺しを注文した場合は、馬肉がブロックの状態で冷凍されていることが多く、解凍してから切り分けて食べます。
この馬肉の解凍を適切に行わないと、味が落ちるだけでなく、場合によっては食中毒の原因となります。馬肉のブロックを解凍する場合に、もっともおすすめな方法は氷水解凍です。ボウルなどに氷水を入れて、馬肉をパウチごと沈めます。
そのまま時間を置いて半解凍くらいになったら切り分けて盛り付けます。全解凍してしまうと切りにくくなるため、中央がまだ少し固いくらいを目安に解凍するのがポイントです。
よくかむ
馬刺しを安全に食べるためのポイントのひとつに、よくかむことが挙げられます。馬刺しを含む肉類などのたんぱく質は、消化されるまでにある程度時間が必要です。
一般的には、お米やパンなどの炭水化物は2〜3時間で消化され、馬肉を含む肉類などは4〜5時間ほどで消化できるとされています。炭水化物に比べておよそ2倍の時間をかけて消化するため、できるだけ細かい状態で飲み込む ことで胃腸で消化がしやすくなります。
また、消化をしやすくさせる以外にも、よくかむことで肉自体の旨味や脂の甘みが感じやすくなる ため、よりおいしく馬肉を楽しみたい方はよくかんで味わってみましょう。
温かいものと一緒に食べる
馬肉を安全に食べるポイントのひとつに、温かいものと一緒に食べること が挙げられます。温かいものと一緒に馬刺しを食べることで、胃腸や身体が冷えにくくなり、消化不良を起こしにくくなります。
また、馬肉は古くから身体の熱を取る効果や身体を冷やす効果があるとされており、馬刺しで食べることでよりその効果が現れやすいです。馬刺し以外の調理法で食べるのであれば、焼肉やすき焼きなど、火を通して食べる方法で効果を中和させられます。
馬刺しの場合は、一緒に温かいご飯や汁物を、お酒と組みあわせるのであれば熱燗や焼酎のお湯割りなどと一緒に食べることをおすすめします。
こちらの記事 では、馬刺しの有名な産地について解説しています。日本でおすすめの産地や海外の馬肉も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
馬刺しを食べ過ぎるとどうなるかを中心に、馬刺しの適切な摂取量や馬刺しの安全性などを解説しました。生肉を食べると聞くと食中毒などを心配する方もいますが、牛肉や豚肉などに比べて食中毒のリスクが低く、厚生労働省の通達に基づいた衛生管理により、安全な馬刺しが提供されています。
また、食べ過ぎたとしても健康被害の影響も低いため、気兼ねなく馬刺しを楽しめます。おいしい馬刺しをたくさん食べたい方は、ぜひこの記事のポイントを意識してみましょう。
肉の大栄では、生産ラインの衛生管理を徹底し、安心安全の良質の馬肉を使用した馬刺しを取りそろえております。また、さまざまな部位を一度に楽しめる馬刺しセットもご好評いただいております。ご自身用にはもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.06.22
熊本の名産である馬刺しは、部位ごとにさまざまな味わいを楽しめます。近年では、手軽に馬刺しを食べられるようになりましたが、お土産として選ぶ場合は、どのような場所で買うのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、熊本の馬刺しをお土産に選ぶ際におすすめの購入場所を紹介します。また、なぜ熊本が馬刺しで有名なのか、購入する場所ごとのメリットとデメリット、おすすめの部位や食べ方についても紹介します。
熊本の馬刺しをお土産に購入する方は、ぜひ最後までご覧ください。
熊本が馬刺しのお土産で有名な理由
熊本のお土産コーナーを探していると、必ずといってよいほど馬刺しを見かけます。馬刺しは、熊本名物で古くから親しまれているソウルフードのひとつです。
馬刺しが熊本のお土産として有名な理由は、当時の肥後藩初代藩主である加藤清正が関係しています。加藤清正が朝鮮出兵していた際に、食糧難のためやむなく軍馬を食べたところ、あまりのおいしさに帰国後も馬肉や馬刺しを好んで食べたことがきっかけとされています。
また、熊本県は馬の生産頭数が全国の半数近くを占めており、日本一です。2019年に発表された農林水産省の度の畜産物流通統計によると、全国で10,297頭 の馬が生産されているのに対し、熊本県ではその内の4,334頭 を生産しています。
全国においてもっとも多くの馬が飼育されていることから、馬肉を食べることが熊本に根づいていると考えられます。
馬刺しのお土産はどこで買うのがおすすめ?
馬刺しのお土産を買う場合は、どこで買おうか悩む方もいるでしょう。馬刺しをお土産で購入する際は、主に以下の場所がおすすめです。
それぞれのメリットとデメリットをふまえて、順番に紹介します。
スーパー
ひと昔前までは、馬刺しは生産地や専門店でしか食べられないことが多くありましたが、最近ではスーパーでも取り扱っている店舗が増えています。一方で、スーパーで取り扱っている馬刺しにはいくつか特徴があるため、馬刺しを購入する前にポイントをおさえておくとよいでしょう。
スーパーで馬刺しを購入するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
スーパーで馬刺しを購入するメリットは主に以下のとおりです。
価格が安く購入しやすい 近所のスーパーに取り扱いがあれば手軽に馬刺しを楽しめる つけあわせの薬味なども同時に購入できる
スーパーの馬刺しは、仕入れを多めに行う傾向にあるため、販売価格をおさえられる特徴があります。チェーンのスーパーであれば、大量に仕入れてさばくことが可能なため、より価格をおさえられるメリットがあります。
また、近所のスーパーに取り扱いがあれば、専門店などに行かなくても購入できるので、手軽に馬刺しを楽しめるでしょう。加えてスーパーなら、つけあわせの薬味 なども同時に購入できるため便利です。
デメリット
スーパーで馬刺しを購入するデメリットは主に以下のとおりです。
販売されているほとんどが外国産の馬刺し 味が微妙なことがある 場合によっては劣化しやすい環境で販売されていることがある
メリットとして価格の安さを挙げましたが、産地は外国産がほとんどです。国産の馬刺しを販売しているスーパーはあまりなく、取り扱いがある場合でもフェアなどの期間限定で販売していることが一般的です。
そして、スーパーで販売されている馬刺しは、専門店などに比べると味が劣ることがあります。産地をはじめ、加工方法や店頭での販売場所によって馬肉本来の旨味や味わいが異なり、ものによっては味が薄く感じられたり水っぽい肉質に感じたりすることもあるでしょう。
デパート
デパートは、スーパーよりも馬刺しを取り扱っている可能性が高く、質のよい馬刺しを販売している可能性もあるでしょう。一方で、デパートで取り扱っている馬刺しにはスーパーとは異なる特徴がいくつかあります。
デパートで馬刺しを購入するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
デパートで馬刺しを購入するメリットは主に以下のとおりです。
スーパーに比べて馬刺しを扱っている可能性が高い きちんと包装されているものを購入できる場合がある 国産の馬刺しを購入できる可能性がある
デパートの商品の取扱数はかなり多く、スーパーなどでは取り扱いが少ない馬刺しなども店頭に置いている可能性があります。デパートの商品は、贈答用などの商品の取り扱いも豊富なため、お土産に最適な包装されている馬刺し を購入できる場合があります。
また、デパートであれば国産の馬刺しを取り扱っている可能性もあるため、販売されているのを見かけたら購入することをおすすめします。
デメリット
デパートで馬刺しを購入するデメリットは主に以下のとおりです。
価格が比較的高め 味がいまひとつの場合もある すぐに食べられる馬刺ししか販売されていない場合もある
メリットのひとつに馬刺しの取り扱いのよさを紹介しましたが、取り扱っている馬刺しは近所のスーパーや生産地の肉屋などに比べて割高なことが多くあります。
また、価格が高めでも馬刺しの味が想像より下だったというケースもあります。馬刺しの生産ラインや馬肉そのものの味が原因で、クセを感じやすかったり味が薄く感じたりする場合もあるでしょう。
冷凍の馬刺しではなく、解凍済みのすぐに食べられる馬刺ししか販売されていない場合もあるため、注意が必要です。
ネット通販
ネット通販は実店舗に行って購入しなくてもよく、スマホやパソコン上で購入手続きを行えます。一見すると、ネット通販は便利なのでメリットしか感じられないという方もいるでしょう。
しかし、ネット通販にもさまざまな特徴があるため、ネット通販で馬刺しを購入する場合にはポイントをおさえておくことをおすすめします。ここでは、ネット通販のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
ネット通販で馬刺しを購入する主なメリットは以下のとおりです。
どこからでも馬刺しを注文できる 生産地から直送で新鮮な馬刺しを食べられるものもある 珍しい部位を取り扱っている場合がある
ネット通販であれば、日本全国のどこからでも注文が可能 です。通信できる状況下であれば好きな部位を好きなだけ注文できます。また、生産地から出品していたり、生産者みずから出品を行っていたりする場合があるので、新鮮な馬刺しを購入しやすいといえるでしょう。
赤身や霜降りはもちろん、フタエゴやチョーチン、馬レバーなどの希少部位を取り扱っている場合もあります。そのため、少し変わった部位を食べたい場合はネット通販がおすすめです。
デメリット
ネット通販で馬刺しを購入する主なデメリットは以下のとおりです。
馬刺しの価格+送料がかかる 購入前は商品画像などでしか商品の確認ができない
ネット通販であれば、店舗に行かずに馬刺しを購入できます。その反面、注文の際に送料がかかることが多くあります。販売店のなかには条件によって送料無料などの対応をしているところもありますが、販売店舗の所在地にあわせて送料を支払わなければなりません。
また、スーパーやデパートでは実物の馬刺しを確認して購入できますが、ネット通販では商品画像や商品情報で判断して購入をします。届くまでどのようなものが届くのかわからないため、万が一の場合は返品などの対応を行ってもらうとよいでしょう。
馬刺しをお土産にする際の注意点
馬刺しをお土産にする際は、主に以下の点に注意が必要です。
熊本の馬刺しをお土産として用意したい場合は、純粋に熊本で生まれて育った馬を使用した「熊本産馬刺し 」や県外から来て熊本で4ヶ月以上肥育された馬を使用した「熊本馬刺し 」を選ぶとよいでしょう。
また、馬刺しの賞味期限は状態によって異なります。解凍されている状態の馬刺しの場合は、鮮度落ちが早いため当日中に食べることが好ましいです。真空パックなどで保存されている馬刺しであれば、5日ほどはおいしく食べられます。
一方で冷凍の馬刺しであれば、保存が長いため、馬刺しの賞味期限を気にしすぎず楽しめます。また、ブロックの馬肉の場合も同じく長期保存が可能なので、お土産で渡す際も安心です。
馬刺しのお土産におすすめの部位
馬刺しをお土産に購入したい場合、どの部位を選べばよいのか悩むこともあるでしょう。さまざまな部位がありますが、なかでもとくにおすすめの部位は、以下の4つです。
それぞれ順番に紹介します。
赤身
馬刺しのポピュラーな部位といえば、赤身が挙げられます。脂が少なくさっぱりとした味わいで、弾力がありつつも口当たりがやわらかいのが特徴です。また、赤身には鉄分やミネラルが豊富に含まれており、脂質は牛肉の1/5 ほどと栄養豊富ながらも低カロリーです。
馬肉の赤身は、ヒレやモモなどさまざまな部位があり、それぞれに個性があります。ヒレは赤身の部位のなかでも比較的高級な部位で、やわらかさが最大の特徴です。一方でモモは、弾力がありかみ心地がよく、旨味が強い赤身です。
たてがみ
たてがみは、馬刺しにのみ存在する変わった部位で、赤身や霜降りの肉とは異なる白色の見た目をしています。馬のたてがみの下部分にある部位で、肉ではなく脂の部位を表します。
脂の部位と聞くとしつこくて食べにくそうなイメージがありますが、馬の脂は融点が低いため、べたつかずサラリとした味わいが特徴です。単体で食べるよりも、赤身の馬刺しと一緒に食べる方が、肉と脂の旨味を楽しめるのでおすすめです。
また、時期によっては手に入りにくい場合があるため、販売されていたら購入してみましょう。
フタエゴ
フタエゴは、たてがみと同様に馬にしか存在しない部位です。前足側にあるバラ肉の一部で、脂身の間に赤身がはさまれており、白と赤のストライプが特徴的な見た目をしています。
口の中へ入れればかみごたえのある弾力を感じられ、かむごとに脂身のとろりとした甘さと赤身の旨味を存分に楽しめます。赤身や霜降りの部位よりも好みという方も少なくありません。
また、脂身と赤身がストライプ状で紅白な見た目をしていることから縁起のよいもの とされ、フタエゴを含めた馬刺しをプレゼントに贈ることもあります。
チョーチンやイチボ
馬刺しのなかでも霜降りが好きだという方も多いですが、チョーチンやイチボは、霜降りの部位の一部です。チョーチンはバラ肉の外側にある薄い部分を指し、程よいサシと弾力を楽しめます。
一方でイチボは、お尻の一部の部位を指し、肉質がやわらかく甘みを感じられるのが特徴です。どちらも霜降り肉のため脂っぽい味わいを想像しがちですが、脂はさらりとしているため、しつこさが残りません。
また、馬刺しとしてはもちろん、焼いたりしゃぶしゃぶにしたりする方法でもおいしく食べられるので、馬刺し以外の食べ方も試してみたい場合にも適しています。
馬刺しのおすすめの食べ方
馬肉をおいしく食べる方法のひとつに馬刺しが挙げられます。ただし、馬刺しといっても調理次第でさまざまな味わいを楽しめます。ここでは、馬刺しをはじめとするおすすめの馬肉の食べ方について紹介します。
ユッケ
馬刺しの味付けを少し変えて食べたい場合は、馬肉のユッケがおすすめです。ユッケは韓国が発祥の料理で、生肉に塩やコチュジャン、ごま油などで味付けし、きゅうりや卵黄などと一緒に食べます。
本来は牛肉を使用して作られますが、馬肉で作っても味わいが似ており、おいしく食べられます。ごま油やコチュジャンで和えるため、馬肉が苦手な方でもクセを感じにくく食べることが可能です。馬刺し用のお肉があまったときや味変をして食べたいときにおすすめの一品です。
桜鍋
馬刺しのような生食ではなく加熱して食べたい場合は、桜鍋を試してみましょう。桜鍋とは、馬肉で作った鍋を表し、みそ味やしょうゆ味など地域によって味付けはさまざまです。
桜鍋は古くから親しまれており、馬肉の色がきれいな桜色をしていることや桜の咲くころが馬肉をおいしく食べられる季節なことが名前の由来です。桜鍋を作る際は赤身でもおいしいですが、脂が適度に入った部位を使用して作るとパサつきを感じないだけでなく、とろけるような脂の旨味や甘みを楽しめます。
レバ刺し
馬刺しといえば赤身や霜降りなどが一般的ですが、馬肉であればレバーも馬刺しで食べられます。牛や豚などのレバーは加熱をしないと食べられませんが、馬の場合は食中毒のリスクがほとんどなく、安全に生で食べることが可能です。
薄くスライスした馬レバーに塩とごま油をつけて食べます。薬味には刻んだネギやおろししょうが、おろしにんにくなどが相性がよいです。とろりとした口当たりと濃厚な旨味を楽しめます。
たたき
いつもとは違う馬刺しを食べたい場合は、表面だけ火を通した馬のたたきがおすすめです。たたきといえば、カツオのたたきが有名ですが、馬肉で作ってもおいしく仕上がります。
調理する際は、解凍したブロックの馬肉の表面をフライパンで軽く焼きます。全面に焼き目がついたら粗熱が取れたら薄切りにして盛り付けたら完成です。
馬刺しのたれはもちろん、生野菜の上にたたきを乗せてドレッシングやバルサミコ酢などをかけてもおいしく食べられます。
まとめ
熊本の馬刺しをお土産に選ぶならどこで買うのがおすすめかを中心に、熊本で馬刺しが有名な理由や購入する場所ごとのメリットとデメリット、おすすめの部位や食べ方について紹介しました。
熊本の馬刺しは、主にスーパーやデパート、ネット通販などで購入できますが、とくにおすすめなのはネット通販での購入 です。全国どこからでも注文が可能で、希少部位なども購入できます。
肉の大栄では、厳選した良質の馬肉を使用した馬刺しを取りそろえております。また、さまざまな部位を一度に楽しめる馬刺しセットもご好評いただいております。ご自身用にはもちろん、大切な方へのギフトやお土産においしい馬刺しをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
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2024.06.21
馬肉はなかなか気軽に購入できないものでしたが、現在ではネットショップで簡単に手に入るようになったほか、各地域のスーパーでも手軽に購入できるようになりました。一部では、馬肉を使ったユッケを販売していることがあり、「桜ユッケ 」という名前で販売されていることもあります。
この記事では、桜ユッケとはどのようなものか、生でも安心安全に食べられる馬肉の魅力について解説します。また、馬肉のおすすめの楽しみ方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
桜ユッケとは?
桜ユッケとは、桜肉(馬肉)を使ったユッケを指します。ここでは、ユッケがどのような料理か、桜ユッケの味、生で食べられる理由について順番に紹介します。
ユッケはどんな料理?
生肉料理といえばユッケをイメージする方も多いですが、ユッケは元々日本で食べられていた料理ではなく、発祥は韓国です。
ユッケとは、細切りにした生肉を使った韓国料理で、韓国語で「肉」を意味する「ユック」と「刺身」を意味する「フェ」を組み合わせて「ユッケ」と呼ばれます。作り方は、新鮮な生肉を細切りにし、しょう油、砂糖、ごま油、にんにくなどで味付けをし、きゅうりやナシの千切り、卵黄と一緒に食べる料理です。
一般的には、柔らかい赤身のもも肉 などを使用します。
本場の韓国では、店や家庭によって味つけもさまざまで、コチュジャンなどで辛みを効かせたものや酢を加えてさっぱりさせる作り方もあります。また、ご飯の上にユッケを乗せてビビンバのようにして食べることもあり、お酒のお供だけでなく、ご飯のおかずとしても楽しめます。
桜ユッケはどんな味?
桜ユッケは、馬肉を使ったユッケです。牛肉のユッケと比べると、赤身の馬肉で作られたユッケはさっぱりしていて、砂糖やみりんを多めに使った甘めのタレ と相性がよいです。一方、霜降り馬肉で作られたユッケはとろけるような味わいがあり、コチュジャンなどで辛みを効かせたタレや、酢やレモン汁を加えた酸味のあるタレと相性がよいです。
自宅でユッケを作る場合、焼肉のタレや市販のユッケ用のタレを使うと簡単に作れます。ユッケは肉単体でも美味しいですが、付け合わせによっても味わいが異なります。たとえば、きゅうりやナシ、りんご、ねぎなどを千切りにして一緒に和えると、異なる食感が楽しめるでしょう。
なぜ生のまま食べられる?
現在、生肉を食べられるお店は少なくなっています。これは厚生労働省によって規格基準が厳しく設定されているためです。生肉による食中毒のリスクが高いため、生肉の摂取は慎重になっています。
食中毒の原因菌としては、以下が挙げられます。
サルモネラ属菌 カンピロバクター属菌 腸管出血性大腸菌(O157やO111など)
これらの原因菌は主に牛や豚の腸に存在し、食肉加工の際に肉が汚染されることで食中毒を引き起こします。通常の食事では加熱処理を行うことでこれらのリスクを回避できますが、ユッケは生食であるためリスクが高いです。
一方、桜ユッケに使われる馬肉は、生食用に新鮮な馬肉が使用され、衛生管理が徹底された環境で処理されているため、安心して生で食べられます。また、馬の体温が牛や豚よりも高いため、食中毒の原因となる菌が繁殖しづらい という特徴もあります。
これらの理由から、桜ユッケは安心して生のまま食べられるのです。
なぜ馬肉=桜肉という?
馬肉は、精肉店やネットショップなどで「桜肉」という名称でも販売されることがあります。しかし、なぜ馬肉のことを桜肉と呼ぶようになったのでしょうか。以下では、その由来や馬肉の歴史について紹介します。
馬肉の歴史
馬肉が食べられるようになったのは、およそ2000年以上前の縄文時代 からです。当時、モンゴル(蒙古)から家畜として馬が渡来し、これが日本における馬肉食の最古のルーツとされています。
日本において馬肉を食べる習慣が広まったのは、江戸時代頃からで、当時の肥後藩主である加藤清正が朝鮮出兵した際、馬肉の美味しさにおどろき、帰国後も馬肉を好んで食べたことがきっかけとされています。
「桜肉」と呼ばれるようになった由来
馬肉のことを「桜肉」と呼び、古くから親しまれてきましたが、その由来には日本各地でさまざまな諸説があります。ここでは、馬肉が桜肉と呼ばれるようになった由来について紹介します。
隠語説
桜肉と呼ぶようになった由来のもっとも有名な説として、隠語説が挙げられます。飛鳥時代の675年に天武天皇が発令した肉食禁止令により、全国的に肉を食べることが禁止されました。
日常的に肉を食べていた人たちは、どうにかして肉を食べられないかと考えた結果、肉の名前を隠語に変換して呼ぶようになり、馬肉を桜肉 としました。また、馬肉以外にも猪肉は牡丹(ぼたん) 、鹿肉を紅葉(もみじ) と呼び、密かに楽しんでいたそうです。
地名説
馬肉が桜肉と呼ばれる由来のひとつとして、地名が関係している説もあります。場所は千葉県の佐倉と呼ばれる地域です。江戸時代には江戸幕府が所有する牧場があり、とくに佐倉は優秀な馬がそろっていたため「馬といえば佐倉」といわれていたそうです。
現在でも佐倉は、城下町の面影を感じられる地域として認知されており、2016年には江戸時代の雰囲気を残す街並みが日本遺産として認定されました。広大な土地を活かして今もなお牧場や乗馬クラブなど、馬にまつわる活動が佐倉で長く続いています。
季節説
桜肉の由来のひとつに、季節にちなんだ説もあります。馬肉はもともと桜が咲く時期が一番美味しいとされており、春は馬肉の旬ともいわれていました。その理由には、馬は草や穀物などを食べて育つことが関係しています。
夏場は水分が多くみずみずしい植物を食べる一方で、秋口あたりからは食べる植物の水分が減っていき、干し草や穀物を食べて過ごします。それらの影響で、夏場の馬肉は水っぽく感じやすく、冬を越した馬の肉は脂の乗りがよくおいしいと評判になりました。
肉の色味説
桜肉と呼ばれる意味合いのなかで、桜の花びらのような色をしていることも由来のひとつです。桜のような色味には理由があり、馬肉は牛肉や豚肉などのほかの肉よりも、鉄分が豊富に含まれていることが挙げられます。
馬肉の鉄分が空気に触れることで、馬肉に含まれる成分「ヘモグロビン 」と空気中の酸素が化学反応を起こし、それにより肉が赤色から桜色に変化します。
ちなみに鉄分の含有量を比較すると、馬肉は牛肉に比べて約1.5倍、豚肉に比べて約3.5倍多く含まれているため、肉の色の変化が出やすいのが特徴です。
その他の説
上記以外の説としては、幕末に坂本龍馬と高杉晋作が歌った伊勢の民謡が由来のものがあります。「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が騒げば花が散る」のなかで登場する駒が、馬と変換されて桜肉となったとされています。
もうひとつは、高村光太郎の詩に登場する説です。高村光太郎とは、1883年〜1956年まで活躍した日本の詩人で、代表作の「道程」は教科書にも載っています。「夏の夜の食欲」という詩のなかで、馬肉をサクラと表現していたことから、馬肉を桜肉と呼ぶようになった説があります。
桜ユッケはどこで食べられる?
桜ユッケは、以下の場所で食べたり購入したりすることができます。
それぞれ順番に紹介します。
焼肉屋や韓国料理屋
桜ユッケは、ユッケが提供されることが多い焼肉屋や韓国料理屋などで食べられます。もとは牛肉でユッケを作っていたところが、食品衛生の規制が厳しくなったことにより、馬肉で作られたユッケに変更して提供していることが理由のひとつとしてあります。
焼肉屋で提供されるものは、肉を専門として扱っていることもあり、肉の部位や鮮度にこだわったユッケが食べられるでしょう。一方で韓国料理屋のユッケは、本場の味つけで調味されているため、本格的なユッケを食べられます。
スーパーなど小売店
スーパーや小売店などでも桜ユッケを食べることが可能です。ただし、桜ユッケとして売られていない場合もあり、肉と調味液がセットになっているものが多いです。
スーパーで売られているものは、細切れの馬肉と調味液がセットになって冷凍されていることが多く、生のまま売られていることはほとんどありません。また、海外産の馬肉を使用している場合が多くあります。
一方で、小売店などでは海外産や国産などお店により取り扱いや商品は異なります。
ネット通販
現状でもっとも上質な桜ユッケを楽しめるのは、ネット通販 です。馬肉の品質にこだわったお店を探しやすく、自宅でも外出中でも好きなときに注文ができます。また、本場の馬刺しなどにこだわっているお店は、桜ユッケも上質なものを提供している可能性が高いです。
美味しい桜ユッケが手軽に自宅で食べられるため、飲食店で食べるよりもネット通販を好んでいる方もいます。
肉の大栄では、やわらかくて美味しい桜ユッケ を取り扱っております。新鮮な馬肉をすぐに真空パックにして加工しているので、肉の旨味をダイレクトに感じられるのが当店の馬肉の特徴です。
桜ユッケを楽しむおすすめの方法!
桜ユッケを楽しむためのおすすめの方法は、主に以下のとおりです。
まずはそのままいただく 薬味と一緒にいただく 味付けを工夫してみる 好みの馬刺しでユッケを作ってみる 桜ユッケのアレンジスタイルも楽しむ
それぞれの方法を順番に紹介します。
まずはそのままいただく
桜ユッケを楽しむ際は、まずはお肉とタレだけでそのままいただいてみましょう。飲食店やネット通販など、店舗によって使用している肉の部位が異なり、かけているタレも味わいが異なります。
また、馬肉にこだわっている桜ユッケであれば、厳選された部位を存分に楽しめます。ヒレやロースなどの赤身なら、肉のやわらかさや弾力 、肉本来の甘さ が特徴です。一方でサシの多い部位の霜降りやバラ、フタエゴなどは舌でとろけるような脂の甘み と、奥深い旨味 を感じられます。
薬味と一緒にいただく
桜ユッケをそのまま味わった後は、薬味と一緒にいただいてみましょう。一般的には以下の薬味を使うことが多く、食感や香り、甘さなどを加える意味合いがあります。
きゅうり ナシやリンゴ 卵黄 青ネギや玉ネギ 白ごま 大葉 ニンニクやしょうが きゅうり ナシやリンゴ 卵黄 青ネギや玉ネギ 白ごま 大葉 ニンニクやしょうが
きゅうりは主に食感が加わり、ナシやリンゴは食感とさわやかな甘さがうまくマッチします。青ネギや玉ネギ、白ごまや大葉などは香りのアクセントとなり、ニンニクやしょうがは香りと辛みを加えられます。
また、上記以外では刻んだオクラやたくあん、韓国のりなどと組み合わせても美味しいです。
味付けを工夫してみる
自宅で桜ユッケを食べる場合であれば、付属のタレ以外にほかの調味料を加えて自分好みの味つけで楽しめることも可能です。桜ユッケのタレと組み合わせておいしい調味料はさまざまありますが、とくに以下のものは相性がよいです。
コチュジャン トウバンジャン ブラックペッパー ラー油 ごま油 オリーブオイル バルサミコ酢
辛さを足したい場合は、コチュジャンやトウバンジャン、ブラックペッパーやラー油などがおすすめです。より韓国風に仕上げたい場合は、ごま油を少し足してみてください。また、洋風にしたい際には、オリーブオイルやバルサミコ酢を加えると、香りや味の方向性がガラッと変わります。
好みの馬刺しでユッケを作ってみる
手軽に食べられる桜ユッケ用のセットもありますが、自分の好みやこだわりを反映させて桜ユッケを作るのも楽しみのひとつです。
一般的に桜ユッケには赤身のやわらかい部位であるヒレやモモが使われますが、自宅で作る場合は、より上質な部位であるランプ や、適度にサシの入った肩ロース など、自由に部位を選べます。
さらに、霜降りの部位と赤身の部位を使って作り分けて食べ比べることも楽しいでしょう。そういった場合は、さまざまな部位がセットになっている商品を購入して試してみるのもよいアイデアです。
自宅で桜ユッケを作る際には、新鮮な馬刺しを選び、食材の扱いには注意を払いながら、自分好みの一品を楽しんでみましょう。
桜ユッケのアレンジスタイルも楽しむ
桜ユッケはそのままでも美味しいですが、アレンジすることでさらに楽しめます。桜ユッケをご飯の上に乗せて、ナムルや韓国のりを添えれば、桜ユッケのビビンバとして食べられます。
また、桜ユッケにみじん切りにした玉ネギやケッパー、ピクルスなどを加えて、オリーブオイルなどで和えたらタルタルステーキのような洋風の味わいを楽しめます。
洋風の味つけであれば、焼いたバゲットやクラッカーと一緒に合わせても美味しく食べられるので、ホームパーティなどの一品にもおすすめです。
こちらの記事 では、ユッケについて解説しています。馬肉の安全性や食中毒の予防法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
桜ユッケとはどのようなものか、生でも安心安全に食べられる馬肉の魅力やおすすめの楽しみ方について解説しました。一般的なユッケは牛肉を使用して作られますが、馬肉で作られる桜ユッケはより安心安全に食べられる馬肉料理 です。
桜ユッケを食べる際は、手軽においしいユッケが食べられるネット通販で注文する方法がおすすめです。この記事を参考に、美味しい桜ユッケを楽しんでみてください。
肉の大栄では、厳選した良質な馬肉を使用した馬刺しをはじめ、桜ユッケも取りそろえております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットなどもご好評いただいております。
ご自身用や家族で食べるのはもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬肉はいかがでしょうか。
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2024.05.20
一昔前まで馬刺しは飲食店でしか食べられないイメージがありましたが、今では気軽に自宅でも楽しめるようになりました。通販やスーパーで購入すれば、さまざまな部位を自宅で食べられます。
一方で、馬刺しを食べるにあたり、馬刺しの一人前の値段が気になる方もいるのではないでしょうか。本記事では、馬刺し一人前あたりの値段の目安や、馬刺しの部位別の特徴について紹介します。
また、通販で馬刺しを購入するメリットについても触れているので、馬刺しを注文する際のひとつの目安として参考にしてみてください。
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馬刺しの一人前の量と値段
馬刺しを購入して食べる場合、一人前の量や量に対する値段の相場がわからないこともあるでしょう。ここでは、一般的な馬刺しの一人前の量や馬刺し部位別の値段の相場について紹介します。
一人前の量
馬刺し一人前の量は、食べる状況によってもさまざまです。お店で食べる場合と自宅で食べる場合でおおまかに分けられますが、量はそれぞれ異なります。
お店で食べる場合、主な場所として考えられるのが居酒屋でしょう。一般的な居酒屋では、馬刺しを注文すると一人前あたり30〜40g ほど盛られた状態で提供され、量はやや少なめです。
居酒屋の場合だと、ほかの料理も食べつつお酒を楽しんでもらいたい側面があるため、やや少なめの量で提供されていると考えられます。
一方、自宅で馬刺しを食べる場合は、ネット通販や近くのスーパーなどで購入したものを自宅で盛り付けて食べます。販売内容によりますが、冷凍ブロック肉や盛り合わせの状態のもので、100g ほどで売られていることが多いです。
一人前の値段
馬刺し一人前の値段は、部位によって異なります。ここでは、自宅で馬刺しを100g食べることを一人前と想定して紹介します。馬刺しで食べられる主な部位の100gあたりの値段は、以下のとおりです。
大トロ(三角バラ、バラオビ):2,500~4,500円 中トロ(バラ、肩ロース):2,000~4,000円 ヒレ:800~2,000円 モモ:800~2,000円 ハラミ(カクマク):1,500~3,000円 フタエゴ(バラ):800~2,000円 タテガミ(コウネ):1,000~2,000円
ヒレやモモなどの部位は比較的安く購入でき、安いものだと1,000円以下 から購入可能です。一方で大トロや中トロは、ヒレやモモと比べて2倍以上の値段になることもあります。
馬刺し一人前の栄養成分は?
馬刺しは一般的にヘルシーなイメージを持つ方も多くいますが、ヘルシーなだけでなく、そのほかにもたくさんの栄養素を豊富に持ち合わせています。
ここでは、自宅で馬刺しを100g食べることを一人前と想定し、栄養成分を紹介します。赤身の馬肉100gの栄養成分は以下の通りです。
栄養成分 数値や内容 カロリー 104kcal たんぱく質 20.1g 脂質 2.5g 糖質 0.3g 鉄分 4.3mg ビタミン ビタミンA、E、B1、B12 など
馬肉の最大の特徴は高たんぱく低カロリーなことで、脂質や糖質も少ないことからダイエットや身体作りに取り組みたい方に適しています。また、鉄分や各種ビタミンが豊富に含まれているため、疲労回復や美容効果にも期待できます。
馬刺しの種類と特徴
馬刺しにはあらゆる種類があり、部位によって特徴もさまざまです。主に食べられる部位として以下の5つが挙げられます。
それぞれ順番に紹介します。
赤身
赤身は、馬刺しのなかでもとくに流通量が多く、馬刺しといえば赤身を想像する方も少なくありません。赤身の中でもヒレやモモなどさまざまな部位があり、ヒレは脂が少なく抜群のやわらかさが特徴です。
一方でモモは、ヒレと同様に脂が少なく弾力があり、かむごとに旨味を感じられる部位です。どちらもクセが少なくさっぱりと食べられるため、はじめて馬刺しを食べる方やダイエット中の方に適しています。
霜降り
霜降りは、名前のとおり馬肉に霜が降りたようにサシ(脂)が入っている部位で、大トロや中トロ、三角バラや肩ロースなどさまざまな部位が該当します。口に入れるととろけるような脂の旨味と甘みを存分に感じられるため、とくに人気の高い部位です。
ものによっては希少部位の場合もあり、比較的値段が高いことも特徴として挙げられます。贅沢をしたいときや自分へのご褒美に食べるのもおすすめです。
フタエゴ
フタエゴは馬肉にしかない特有の部位で、あばら肉部分のわずかしか取れない希少部位でもあります。脂の間に肉が挟まっている三層構造で、ほかの馬刺しをはじめ、刺身のなかでもとくにめずらしい見た目をしています。
独特なコリっとした歯ごたえがある食感で、脂はあっさりとしつつも旨味を感じられるため、馬刺しでもとくにフタエゴが好きという方も少なくありません。赤身や霜降りを食べ慣れていて、いつもと違う部位を楽しみたい方におすすめです。
タテガミ
タテガミもフタエゴと同じく馬肉にしかない特有の部位で、肉ではなく脂の部位です。その名の通り、馬のたてがみ部分にある脂を指し、真っ白な見た目が特徴です。
脂の部位と聞くとしつこさが気になる方もいますが、馬の脂はほかの脂よりも融点が低いため、しつこさがほとんどありません。また、食感は生のタコやイカのように弾力がありコリコリとしています。赤身と一緒に食べると、肉の旨味と脂の甘みがマッチしおいしく食べられます。
馬レバー
馬肉では、レバーが馬刺しとして食べられます。一昔前は定番だった牛のレバ刺しですが、2012年に食品衛生法で規制されてから、安全に食べられるレバ刺しとして注目されました。
馬レバーは、歯ごたえのあるかみ心地と臭みのないクリアな旨味を感じられる部位です。レバーが苦手な方でも馬レバー刺しなら食べられるくらいクセが少ない特徴があります。ごま油と塩で食べるのもおいしいですが、本場熊本の食べ方であるにんにく醤油もおすすめです。
馬刺しを通販で注文するメリットは?
馬刺しを通販で注文するメリットは以下のとおりです。
全国からお取り寄せできる 希少部位も注文できる 冷凍処理されているので高鮮度が保てる
それぞれ順番に解説します。
全国からお取り寄せできる
通販であれば、馬刺しを全国どこからでもお取り寄せができます。近年ではスーパーでも売られることが増えましたが、種類はまちまちだったり、そもそも取り扱っていない場合も多くあります。
一方で通販なら、馬刺しが近くに販売されていない地域でもネットで注文すれば気軽に食べることが可能です。ただし、発着の場所によって送料が異なるため、注文の際は注意が必要です。
希少部位も注文できる
通販なら、希少部位でも問題なく注文できます。近くのスーパーなどで売られている馬刺しは、大体が赤身や霜降り、タテガミなどの部位が一般的で、希少部位の取り扱いはほとんどありません。
一方でネット通販であれば、フタエゴや馬レバーなどのめずらしい部位をはじめ、シャトーブリアンや特選三角バラなど高級部位も注文できます。
冷凍処理されているので高鮮度が保てる
ネット通販で馬刺しを購入する場合、冷凍処理がきちんと行われた状態で肉の卸業者や専門店から直接購入ができます。
一般的なスーパーでは、通常よりも鮮度が落ちやすいこともありますが、ネット通販であれば購入までに経由する部分が少なく、業者から直接購入できるため鮮度が保たれた状態で購入できます。
馬刺しの一人前の値段や部位別の特徴を知ったら、次はユッケについての理解を深めましょう。ユッケは生肉を食べる料理ですが、こちら ではユッケと馬肉の安全性や、馬肉が生で食べられる理由を解説します。
まとめ
馬刺しの一人前の値段や部位別の特徴、通販購入する際のメリットなどを紹介しました。部位ごと一人前の値段の相場は以下のとおりです。
大トロ(三角バラ、バラオビ):2,500~4,500円 中トロ(バラ、肩ロース):2,000~4,000円 ヒレ:800~2,000円 モモ:800~2,000円 ハラミ(カクマク):1,500~3,000円 フタエゴ(バラ):800~2,000円 タテガミ(コウネ):1,000~2,000円
それぞれの部位の値段を把握したうえで、気になる馬刺しを注文してみてください。
肉の大栄では、厳選した良質の馬刺しを多数取りそろえております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットも大変ご好評いただいております。ご自身用はもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.05.08
今や全国で堪能できる馬刺しですが、場所によっては馬肉を桜肉(さくらにく) と呼び親しまれているのをご存じでしょうか。馬刺しをさくら刺し、馬肉の鍋をさくら鍋と呼ぶことがあるようですが、桜肉と呼ばれる由来はさまざまあり、各地で内容が異なります。
本記事では、馬肉が桜肉と呼ばれるようになった理由を馬肉の歴史とあわせて紹介します。また、馬肉が安全に食べられる理由についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
馬肉の歴史
馬肉は、日本では古くから親しまれてきた食肉のひとつです。ここでは、馬肉の歴史について紹介します。
いつ頃から食べられていたのか
馬肉の歴史をひも解いていくと、およそ2000年以上前 の縄文時代までさかのぼります。当時のモンゴル(蒙古)から家畜として渡来してきたのが、馬が日本に文化として残っているルーツといわれています。
日本最初の天皇、天武天皇が発令した肉食禁止令が675年に制定 されたことを踏まえると、馬肉を食してきた文化も古くからあるようです。馬肉を食べることが広まったのは江戸時代あたりからで、当時の肥後藩主の加藤清正が朝鮮出兵したときといわれています。
食糧難に困っていたところでやむなく軍馬を食べたらあまりにおいしく、日本に戻ってから好んで馬肉を食べたそうです。
馬肉が桜肉(さくらにく)と呼ばれる由来
馬肉は、別称で桜肉(さくらにく)とも呼ばれていますが、由来とされる事柄がいくつかあります。ここでは、馬肉を桜肉と呼ぶ理由について紹介します。
隠語説
675年に天武天皇により肉食禁止令が発令され、全国的に肉を食べることが禁じられました。しかしその背景を考えると、もともと古くから肉を食べる文化があったと考えられます。
肉を食べられないなかでもどうにかして食べたい欲求が抑えられず、肉の名前を隠語にして呼ぶようになった説が「隠語説 」です。馬肉は桜肉として通じましたが、そのほかにも猪肉を牡丹(ぼたん) 、鹿肉を紅葉(もみじ) と呼ばれていました。当時の名残がそのまま残り、現在でも馬肉=桜肉で通じています。
馬肉はさくらの季節が美味しい説
ふたつ目の説は馬肉の旬の季節です。馬肉はもともと春の桜が咲く頃が一番おいしいとされていました。その理由として、馬は草や穀物を食べて育つことが考えられます。
夏場は水分の多いみずみずしい草を主に食べる一方で、秋口から冬場は徐々に植物の水分が少なくなり、干し草や穀物をたくさん食べて過ごします。そのことから、夏場の馬肉は水分が多く感じやすく、冬を越した馬は脂乗りがよくおいしいといわれるようになりました。
化学反応説
馬肉は、ほかの食肉よりも鉄分が豊富に含まれていることが特徴です。含有量を比較すると、牛肉の約1.5倍 、豚肉に関しては約3.5倍 もの鉄分が含まれています。
そのため、鉄分が豊富な馬肉が空気に触れることで、馬肉に含まれるヘモグロビンと空気中の酸素が化学反応を起こしてきれいな桜色に変化します。この馬肉に起こる肉の色の変化が桜肉と呼ばれる由来です。
また、化学反応ではありませんが馬肉を鍋で煮込んで食べる際に、肉の色が桜色に見えたことも桜肉と呼ばれる由来のひとつとされています。
地名説
馬肉が桜肉と呼ばれる由来のひとつに、地名が関係している説もあります。場所は千葉県の佐倉という地域で、江戸時代には江戸幕府が所有する牧場があったことから「馬といえば佐倉」といわれていたそうです。
現在でも佐倉は、城下町の面影を感じさせる地域で、2016年には日本遺産に指定されています。広大な土地を活かして、今でも牧場や乗馬クラブなどが佐倉で運営されており、馬とのつながりが長く続いている地域といえるでしょう。
食品偽造説
桜肉と呼ばれる由来として少し変わっているものに、食品偽造説があります。現代では、イベントや販売店で客を装って盛り上げる人のことを『サクラ(偽客)』と呼んでいますが、その言葉は江戸時代ごろから使われています。
明治時代頃から露天商などで客を装い、商品を褒める人のことをサクラと隠語で呼んでいました。その当時に流行った牛鍋の牛肉の代わりに、馬肉を使用したことから『サクラの肉=桜肉』と呼ばれるようになったといわれています。
高村光太郎説
最後の説は『高村光太郎説』です。高村光太郎とは明治時代の美術家で、主に詩人・歌人・彫刻家・画家として活動をしていました。
なかでも『道程』や『智恵子抄』などの詩集が有名で、教科書にも多く作品が掲載されています。日本文学史上、近現代を代表する詩人として位置づけられています。
馬肉が桜肉と呼ばれる由来は、高村光太郎の『夏の夜の食欲』に関係しており「浅草の洋食屋は(中略)ビフテキの皿に馬肉(ばにく)を盛る。泡の浮いた馬肉(さくら)の繊維(後略)」の一節が元となって広まったといわれています。
熊本で馬刺しが名物になった理由は?
熊本で馬刺しが名物になった理由はおおまかに3つあります。
それぞれ順番に紹介します。
高い栄養価
馬肉にはさまざまな栄養素が含まれており、その高い栄養価に注目されて名物になったといわれています。馬肉は、高たんぱくで脂肪分が少なく低カロリー なのが特徴です。
そのため、ダイエットや身体づくりを行いたい方に最適の食べ物といえるでしょう。またそのほかには、鉄分や各種ビタミンも豊富なため、疲労回復や美容効果にも期待できます。
熊本名物といわれる理由
馬刺しといえば熊本のイメージがある方も多いですが、馬刺しは熊本が発祥の地といわれています。400年ほど前の熊本(肥後藩)の藩主である加藤清正が、朝鮮出兵の際に食糧難になり、仕方なく軍馬を食べたところあまりにおいしかったため、日本に戻ってから好んで馬肉や馬刺しを食べたとされています。
そこから熊本で馬肉を食べる文化が根づき、今では熊本名物として知られるようになりました。
熊本馬刺し
現在では、あらゆる場所で馬刺しが食べられますが、日本各地で馬刺しの特徴が異なります。なかでも熊本名物の馬刺しは、霜降りの馬肉を使っており、甘めの醤油で食べるのが一般的です。
熊本馬刺しで使用される馬肉は、重種馬と呼ばれる800kg~1tの大型馬の品種 を使用しています。サシがきれいに入っているのが特徴で、口に入れるととろりとした脂の旨味と甘みを楽しめます。
生肉で食べられるのはなぜ?
マグロなどの魚の刺身と異なり、肉は生で食べることを推奨されていません。しかし、馬肉に関しては馬刺しのように生で食べられることが一般的に知られています。馬肉を生で食べられる背景には、食中毒のリスクが少ないことが挙げられます。
肉の生食がタブー視されるようになったのは、2011年に起こった焼肉店の食中毒事故が原因です。食肉加工の際に、食中毒の原因となる菌が付着した肉を生で食べたことで集団食中毒が起こり、大きな事故につながりました。
そこから食品衛生法の基準が新たに定められ、今までは問題のなかったレバーの生食が禁止になり、牛肉の生食も厳しい基準にクリアした場合のみ販売を許可する方針に代わりました。
一方で馬肉は、牛のような反芻(はんすう)動物ではないため、O-157などの腸管出血性大腸菌のリスクが限りなく少ないといわれています。また、細菌性食中毒の原因となるカンピロバクターが馬からは検出されない特性や、体温が40度以上で細菌が繁殖しづらいという特徴があります。
そのため、食肉の生食が厳しい現在でも、安全に馬刺しが食べられるのです。
次に、馬刺しの味や和牛との違いを解説します。馬刺しは淡白で独特の風味があり、和牛とは異なる特徴があります。くわしくはこちらの記事 でご覧ください。
まとめ
馬肉が桜肉と呼ばれる理由や馬肉の歴史、安全に生の馬肉が食べられる理由について紹介しました。馬肉が桜肉と呼ばれる理由は、主に以下の6つの説があります。
隠語説 馬肉はさくらの季節が美味しい説 化学反応説 地名説 食品偽造説 高村光太郎説
由来はさまざまありますが、古くから日本で親しまれていたことはどれも事実です。この記事をきっかけに、おいしい桜肉の馬刺しを食べてみてください。
肉の大栄では、厳選した良質な馬肉 を使用した馬刺しを各種取り揃えております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットなどもご好評いただいております。ご自身用や家族で食べるのはもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.04.22
現代では、ネット通販やスーパーなどで気軽に馬刺しを楽しめるようになりました。一方で、馬刺しの産地が国内や海外を問わずさまざまあるため、どの馬刺しを選べばよいのか悩む方もいることでしょう。
この記事では、馬刺しの有名な産地や海外の馬肉との違いについて詳しく紹介しています。記事の後半では、馬刺しの食べ方や馬肉の処理の仕方なども触れているので、馬刺しをはじめ馬肉をおいしく食べたい方はぜひ最後までご覧ください。
国内の馬肉とルーツ
現代では肉を食べる場合、食卓に並ぶのは牛肉や豚肉が一般的ですが、実は馬肉の方が食肉の歴史が深いとされています。馬肉は別名で「さくら肉 」とも呼ばれ、日本各地で親しまれてきました。ここでは日本と馬のルーツや、馬肉がさくら肉と呼ばれる由来について紹介します。
日本と馬のルーツは?
日本と馬の付き合いをさかのぼると、およそ2000年以上前の縄文時代 にたどり着きます。当初はモンゴル(蒙古)から家畜として渡ってきたのが、馬が文化として根づいたルーツといわれています。
日本最初の天皇である天武天皇によって肉食禁止令が675年に発令されたことから、馬肉を食べる文化としても古くからあるようです。本格的に馬肉を食べることが広まったのは江戸時代ごろからで、当時の肥後藩初代藩主の加藤清正が朝鮮出兵していたときとされています。
食糧難に悩まされていた際にやむを得ず軍馬を食べたところ、あまりにおいしかったため日本に帰ってから馬肉や馬刺しを好んで食べたそうです。また、馬肉は身体によいとされていたため、滋養強壮に効く薬膳料理として認知されていました。
馬肉がさくら肉と呼ばれる由来
日本では、馬肉のことを別名で「さくら肉」と呼び、古くから親しまれています。さくら肉の由来は各地でさまざまあり、有名な由来としては肉食が禁止されていた時代に肉の呼び方の隠語として定着した説があります。馬はさくら、猪はぼたん、鹿はもみじのように呼ばれていました。
また、別の由来では馬肉の色が桜に似ており、切り身を並べると桜の花びらのように見えたことから名づけられた説や、江戸幕府が運営していた馬の牧場が千葉県の佐倉にあり「馬なら佐倉」といわれていたことから定着した説などがあります。
そのほかにも、桜が咲く季節の馬肉は脂が乗っていておいしいことから由来する説や、牛鍋が流行った明治時代に高価な牛肉の代わりに馬肉を使用されることがあり「牛肉のサクラ(偽客)」として認知されていた説などもあります。
馬刺しで有名な3県
最近では、通販や全国各地のスーパーで取り扱いが増えたため、気軽に馬刺しを食べられるようになりました。とくに産地として知られている熊本県などの馬刺しは人気がありますが、日本国内では3つ有名な産地があります。
ここでは、熊本県・福島県・長野県の馬刺しの特色について順番に紹介します。
【熊本県】生産量と消費量はともに国内一位
「馬刺しといえば熊本」と認識している方も多いように、実際に熊本県は馬刺し発祥の地といわれており、馬刺しの生産量と消費量が日本一の地域 です。熊本県では家庭でも馬刺しがよく食べられ、スーパーや精肉店、飲食店などでも馬肉を取り扱っているほど馬肉料理が浸透しています。
他県に比べて馬肉が地域に根づいている理由としては、400年ほど前にはじめて、当時の肥後藩藩主の加藤清正が馬刺しを好んで食べていたことがひとつの理由です。熊本県の馬刺しの特徴は、しっかりと馬肉に入っている脂肪分(サシ)といえるでしょう。
熊本県の馬刺しで使用される馬肉は「重種馬」と呼ばれる、800kg~1tほどにもなる馬からとれるもので、脂の甘みと口に入れたらとろけるような旨味が特徴です。また、熊本県では薬味とともに甘口の醤油で食べるのも特徴 のひとつといえます。
【福島県】馬刺しにからし味噌が会津流
福島県の会津地方では、馬刺しをはじめとする馬肉料理がさかんに食べられています。福島県で馬肉が食べられるきっかけとなったのが、1858~1859年の戊辰戦争で負傷した人に馬肉を食べさせたことからといわれています。
その後、貴重なたんぱく源として福島では一般的に親しまれるようになりました。一方、馬刺しを食べるきっかけとなったのが、当時の人気プロレスラーである力道山が会津を訪れた際に馬肉を生で食べたことから広まったとされています。
会津の一部地域では、刺身といえば馬刺しを指すほど浸透しており、魚の刺身よりも人気があるそうです。福島の馬刺しは、脂の少ない赤身肉を使用し、やわらかい食感でさっぱりと食べられる特徴があります。
にんにくと唐辛子がしっかりと効いた、からし味噌を醤油に溶いて食べる のが、会津流の馬刺しの食べ方です。
【長野県】馬肉は長寿の秘訣とされている
長野県は、農耕馬や荷物の輸送用として馬をたくさん飼育していた文化があり、年老いた馬を食べはじめたのが馬肉を食べるきっかけといわれています。南信州の地域では馬肉を食べる文化が根づいており、とくに飯田市や伊那市ではお肉といえば馬肉というほどで、なかでもすき焼きは牛肉ではなく馬肉で作る家庭も多いようです。
現在でも馬刺しをはじめ馬肉を食べる習慣がありますが、伊那地域では馬のモツを使った煮込み料理「おたぐり 」が郷土料理として親しまれています。
また、長野県は健康長寿の県ともいわれ、平均寿命は男性が全国2位、女性が全国1位と全国トップクラスです。長野県が行った平成27年度調査において、長生きの秘訣に馬肉が関係しているとされています。馬肉には鉄分やビタミン、カルシウムや必須アミノ酸などを多く含むため、免疫機能を高めて病気になりにくい身体づくりを助ける効果があります。
馬肉の輸入事情
国内で馬肉といえば、生産量と消費量が日本一の熊本県が挙げられますが、馬肉を輸入して仕入れているのも少なくありません。ここでは、主な馬肉の輸入国や産地の偽装について、表記の違いなどを紹介します。
主な馬肉の輸入国
2013年度の農林水産省の調査報告書によると、馬肉の主な輸入国は以下のとおりです。
第1位:カナダ(2,721t) 第2位:メキシコ(851t) 第3位:アルゼンチン(419t) 第4位:ポーランド(248t) 第5位:ブラジル(173t) 第6位:アイスランド(20t) 第7位:イタリア(2t) 第7位:中国(2t) 第7位:ベルギー(2t)
合計:4,438t
半分以上がカナダからの輸入に頼っており、カナダの馬肉生産会社「Bouvry(ブーブリー)社 」がほとんどです。主な理由としては高品質で鮮度がよく、国内で食べられる馬刺しと同じ品種の馬を使用していることが挙げられます。
産地偽装事件とは
現在では、馬肉をはじめさまざまな食べ物の産地や名称のルールが厳しく設定されていますが、2008年の10月にカナダ産の馬肉を熊本産と偽り販売していたことが報道されています。
熊本県の食肉卸売業者の「三協畜産」は、カナダ産の馬肉を原産地表記をせずに大阪の食品卸売業者「ショクリュー」に販売し、JAS法で義務づけられている産地の表記がないにもかかわらず、ショクリューは確認や表記を不完全のまま佐賀県の食品卸売販売業者の「ヤマフ」に納品しました。
ヤマフは仕入れた馬肉を熊本産の馬刺しと偽り、2007年の3月から2008年の9月までの約1年半にわたって合計163kgの馬肉を販売したとされています。
事件が発覚した後、農林水産省はショクリューとヤマフにJAS方に基づき改善を指示し、三協畜産に対しては熊本県が文書で指導を行いました。
表記による違いについて
馬肉の産地は国内外でさまざまありますが、馬刺しの名産地である熊本は、馬刺しがブランド化している側面もあり表記の規定が厳しく設定されています。主な表記として「熊本県産馬刺し 」と「熊本馬刺し」の2 種類が存在します。
どちらも似た名称をしていますが、大きな違いは馬の出生地です。熊本県産馬刺しは、熊本で生まれた仔馬が熊本で育ち、出荷までを一貫して熊本で行われる馬を指します。
一方で熊本馬刺しは、熊本以外の土地で生まれた仔馬を熊本に転入し、4ヶ月以上 熊本で育った後に出荷される馬を指します。
熊本県産馬刺しとして育てられる馬は飼育数が限られ供給が追いつきません。そのため、国内では北海道、海外からはカナダなどから転入させて飼育した馬でつくられる熊本馬刺しが多く流通しています。
【海外】馬肉の産地ごとの違い
馬肉の輸入国の上位はカナダ、メキシコ、アルゼンチンが挙げられます。ここでは海外産馬肉の産地ごとの違いについて紹介します。
カナダ産
カナダ産のほとんどの馬肉は、カナダ連邦政府認定のBouvry社のものです。世界一の馬肉肥育施設を有しており、家畜用飼料の生産も行っているため、高品質で新鮮な馬肉なのが特徴です。
国産の馬刺しと同じ品種の馬を使用して飼育されているほか、航空便の輸送を徹底しているので、長期保存しやすく国産の馬肉にも劣らない味わいを楽しめます。
メキシコ産
メキシコ産の馬肉は、カナダに次ぐ2位の輸出量で、FDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)の厳しい審査をクリアしたもののみを輸入しています。輸出の際に健康証明書が発行され、国産の馬と比較しても遜色ない管理といえるでしょう。味わいはやや淡白でさっぱりとしているのが特徴です。
アルゼンチン産
アルゼンチンの馬の飼育方法は、放し飼いのようにして育てられており、穀物をはじめ牧草や野草をバランスよく食べているためストレスがかかりにくく、健康的に育ちやすい特徴があります。
余分な脂がついておらず身が引き締まっているので、さっぱりとした味わいで馬肉に食べ慣れていない方でも食べやすく感じられます。
馬刺しの食べ方
一般的に販売されている馬肉は冷凍されているものがほとんどのため、解凍の仕方や切り方を誤ると馬刺しのおいしさを損ねる可能性があります。ここでは馬刺しを食べるまでの方法について紹介します。
解凍方法
馬肉のおいしさを保ちつつ解凍するには、氷温をキープ して行うことが大切です。解凍する際に肉と外気との温度差が生じると、馬肉の味わいや食感を損ないやすくなります。
そのため、解凍を行う際は氷水にパッキングされた馬肉を入れてゆっくりと解凍する「氷水解凍 」がおすすめです。馬刺しとして食べる場合は、約60分を目安に半解凍状態になるまで行ってみてください。
切り方
解凍した馬肉を切る際は、なるべく半解凍の状態で行うことをおすすめします。理由は、肉の薄さの調整がしやすく切り口がきれいに仕上がるためです。生肉の状態で切り分けようとすると、薄さにばらつきが出やすくスムーズに作業を進められません。
また、馬肉を切るコツに「肉の繊維に対して垂直に包丁を入れること」が挙げられます。肉の繊維を断ち切ると、口当たりがよくなるだけでなく、馬刺しの旨味や甘みを感じやすくなります。肉の厚さは約2mmを目安にカットしてみてください。
馬肉を焼いて食べるのはあり?
馬肉を食べる場合は、主に馬刺しのような生食が一般的な食べ方といえますが、馬肉に火を通して食べる方法もあります。古くから伝わるものとして、馬肉を鍋で食べる「さくら鍋」などが挙げられます。
一方で、馬肉を焼いて食べる方法はあまり聞かないかもしれませんが、適切に処理された馬肉であれば焼いても臭みも感じずにおいしく食べることが可能です。ステーキのようなかたまり肉でも、焼肉のような切り身の肉のどちらでもおいしく食べられます。
馬刺しの余りを焼く
馬肉を焼く場合、馬刺しとして食べていた余りを焼いて食べることも考えられます。結論からいえば、馬刺しの余りでも十分おいしく食べることが可能です。
馬刺し用の肉は、生食で食べることを想定しているため、鮮度をはじめとするさまざまな管理が徹底されており、安全性が高い特徴があります。魚でもよくいわれますが、刺身でも食べられるほど新鮮なものを焼いて食べるのは安心して食べられるほか味もよいので、加熱用の肉よりもメリットは大きいといえるでしょう。
また、馬肉の脂はさらりとしてしつこくないため、普通の焼肉よりも馬肉の焼肉の方が好みの人もいます。
焼くときのポイント
馬肉を焼くときの大きなポイントとして、焼き過ぎないことが挙げられます。理由は、馬肉は牛肉や豚肉に比べて脂身が少なく、火が入りすぎると硬くなりやすい特徴があるためです。
また、馬刺しの余りを焼く場合であれば、スライスした状態で焼くため、より火の通りがよく焼き過ぎる可能性が高まります。スライスの馬肉であれば表面を軽く焼き色をつける程度に、かたまりの馬肉であれば表面に焼き色をつけて中がレアの状態に仕上げると、香ばしさがありつつも肉が硬くなりません。
焼く場合は、馬の脂(馬刺しの部位でいう「たてがみ」)をフライパンなどに敷いておくとより香り高く仕上がるためおすすめです。
こちらの記事 では、馬刺しの味に焦点をあて、和牛との違いや栄養素を解説します。合わせてご覧ください。
まとめ
馬刺しの有名な産地に焦点を当てて、馬肉のルーツや食べ方、各産地の馬肉の特徴について紹介しました。国内では熊本、福島、長野が馬肉を食べるのに有名で、海外の産地ではカナダを中心にメキシコやアルゼンチンなどが挙げられました。
馬肉を解凍する場合は、氷水を使って解凍し、半解凍の馬肉を2mmの厚さにカットすることがポイントでした。また、焼いて食べる際は硬くならないように焼き過ぎないことが重要です。馬刺しを購入する際は、ぜひ紹介したポイントを意識してみてください。
当サイトでは、こだわりの馬刺しをはじめ、厳選した良質の馬肉を使用した馬刺しを取り揃えております。
また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットもご好評いただいております。ご家族で召し上がるのはもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.04.10
たてがみの馬刺しは歯ごたえがあり、あっさりした味わいながら脂のうまみも感じられることが魅力のひとつ。たてがみの馬刺しは1頭の馬から取れる量が少なく、とても希少な部位のため専門店を中心に提供されています。
日ごろから馬肉を食べる機会が少ない方でも、その味わいの虜になってしまったことがあるのではないでしょうか。
本記事では、たてがみ馬刺しの特徴や美味しい食べ方を解説します。たてがみ馬刺しを自宅で堪能したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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たてがみ馬刺しの部位はどこ?
たてがみは馬の首筋に生えている毛のことで、その付近で取れる肉のことも「たてがみ」と呼んでいます。馬肉にしかない特徴的な部位であり、1頭の馬から5キロほどしか取れない希少部位でもあります。たてがみが生えている部分以外の首の肉は「ネック」と呼び、たてがみとネックは食感や味わいが異なる ことも特徴のひとつです。
たてがみは脂肪とゼラチン質で構成される真っ白な肉で、コラーゲンが豊富で美容にも良い といわれています。馬の脂は牛や豚などほかの肉の脂に比べて融点が低く、口のなかに入れると脂が溶け出してスッキリした甘みが広がるのが特徴の部位です。
プリっとした食感ながらも舌の上でとろける脂が美味しいたてがみ馬刺しは、赤身部位と一緒に食べるとより美味しく味わえます。真っ白なため食欲が掻き立てられるような見た目をしていないこととは裏腹に、ファンも多くたてがみ馬刺しを単品で注文する人も少なくありません。専門店では馬刺し盛り合わせや、赤身とのセットで提供されることもあります。
たてがみの別名は?
馬刺しとして味わえるたてがみは、別名「こうね」「こうね脂」とも呼ばれています。お店によってはカタカナで「コウネ」「コーネ」「タテガミ」と表記しているところもあるでしょう。
うなじの付け根や首の付け根あたりを指す「項根(こうね)」が由来という説や、牛のコウネ・コーネと味が似ていることが由来という説があり、ハッキリとした理由は分かっていません。
しかし、カタカナでコウネやコーネと表記されている肉は、馬肉ではなく牛肉の可能性があるため注意が必要 です。牛の前足の付け根あたりから取れる希少部位をコーネと呼ぶため、お店で注文する際は「たてがみ」もしくは「馬のたてがみ」など、馬の部位であることが分かる呼び方を使うのがおすすめです。
また、広島県では牛のコーネがよく食べられ、名物グルメとして人気を集めています。そのため、広島県付近でコーネといえば牛肉を指すように、地域によって呼び方が変わることもあるでしょう。
たてがみの呼び名
たてがみはさまざまな名前で呼ばれることがあり、馬肉と牛肉をあわせて次の5パターンがあります。
たてがみ・タテガミ(馬) こうね こうね脂 コウネ(牛) コーネ(牛)
こうね・こうね脂は肉の部位そのもののことを指す場合が多く、馬と牛のどちらにも使用されます。
しかし、カタカナでコウネ・コーネと表記されている場合は、牛の前足の付け根あたりの部位である可能性が高まります。牛のコウネ・コーネをたてがみと表記することはないため、念のためたてがみであるか確認すると安心です。
また、たてがみが生えている部分以外の首の肉は、ネックと呼びます。同じ首の部分という共通点はありますが、違う部位なので注意しましょう。
たてがみの味
馬肉のたてがみは、刺身で味わうのがもっともポピュラーで美味しい食べ方です 。馬刺しの本場である熊本県でも、たてがみを馬刺し以外で食べることはほとんどありません。
真っ白な見た目から一見すると脂身と勘違いすることもありますが、プリっとした食感で噛むほどに口のなかで甘みが広がります。脂っぽさを感じず後味がスッキリしているため、癖のある肉が苦手な方でも食べやすいでしょう。
脂にはコラーゲンが豊富に含まれ、女性から人気の部位でもあります。にんにくやショウガなどの薬味と一緒に、しょう油であっさり食べるとダイエット中でも美味しく食べられますよ。
なかでも、九州産の甘い馬刺し専用しょう油は、たてがみのうま味がよりいっそう引き立てられます。インターネットではほかの部位や、しょう油とセットになっている商品も販売されているので、好みにあわせて注文するのもおすすめです。
たてがみ馬刺しの食べ方
せっかくたてがみ馬刺しを食べるのではれば、もっともたてがみの特徴を感じられる食べ方でじっくり味わいたいもの。しかし、あまりメジャーな部位ではないことから、食べ方が分からない方も多いでしょう。
ここでは、たてがみ馬刺しの美味しい食べ方をご紹介します。
刺身が定番
たてがみは馬刺しで食べるのが定番の味わい方です。たてがみの特徴でもある、プリっとした食感とこりこりした歯ごたえを楽しむためには、刺身が適しています。薄くスライスされたたてがみは、女性や子どもでも食べやすく、より美味しく味わえます。
また、赤身の馬刺しと同じように馬刺し専用のしょう油で食べると、たてがみのうま味が引き立てられるのでおすすめです。好みにあわせてにんにくやショウガなどの薬味を準備すると、さまざまな味わいを楽しめます。
赤身と一緒に食べるのもおすすめ
たてがみは脂肪とゼラチン質でできている部位のため、脂身の少ない赤身と一緒に食べるのもおすすめです。たてがみと赤身の組み合わせは、霜ふりの馬刺しよりも美味しいと感じる方もいるほど、美味しい組み合わせといわれています。
専門店でたてがみの馬刺しを購入する際は、赤身とセットで注文するのもおすすめです。専門店で盛り合わせのなかに、赤身とたてがみが一緒に出てくることもあるので、ぜひ一緒に口へ運んでみてください。
また、たてがみと赤身の馬刺しを並べると彩りもよくなるため、食卓も華やかになります。たてがみと赤身を交互に並べて盛り付けると、色味のないたてがみもグッと美味しそうな印象に変わります。
馬刺しが生で食べられる理由
馬肉は馬刺しで食べることが多いですが、加熱していない肉は食中毒や寄生虫が心配な方もいるでしょう。しかし、馬肉は牛や豚と異なり体温が高いため、雑菌が繁殖しにくい という特性を持っています。
牛や豚などの草食動物は、エサを咀嚼したあとに一度胃へ送り、再び口に戻して咀嚼する「反芻(はんすう)」という過程を繰り返して食べ物を摂取します。馬はこの反芻をしないため体温が高く、菌を保持しにくい体質であることから、生肉でも食中毒や寄生虫の心配が少ないのです。
また、馬刺しなどに使われる生食用馬刺しには、国が定めた「生食用食肉の衛生基準」に従った厳しい管理のなか、加工・出荷されています。流通している生食用の馬肉は、条件を満たした冷凍処理が施されたものだけと決められているため、寄生虫の繁殖も防がれています。
このように馬肉は、馬の特性を活かしながら生産者の努力によって安全性が確保されています。販売元によっては個体識別番号を管理し、独自の厳しい条件をクリアした肉を加工・販売しているところもあるので、心配な方は購入する際の指標にするのもおすすめです。
次にこちらの記事では、ユッケが生で食べられる理由や安全性、馬肉が安全な理由や美味しい食べ方についても解説します。馬肉を楽しみたいと思っている方は、ぜひご覧ください。
まとめ
たてがみ馬刺しのような生食の肉は、家庭では味わう機会が少ないかもしれません。しかし、馬肉であれば生のまま提供しているところも多く、肉本来の味わいを楽しめるでしょう。
たてがみの馬刺しは脂身のような見た目から、はじめて見る方は少し驚いてしまうかもしれませんが、その味わいから一度食べると虜になる方が続出する部位です。馬肉ならではの部位のため、外食だけでなく特別な日の食卓にも並べてみてくださいね。
肉の大栄では、ブランドにこだわらず味わいを見極めて選び抜いた馬肉を提供しています。なかでも、店頭に並ぶ特選馬刺しは、職人が選び抜いた厳しい基準をクリアしたものだけをお届けしています。いつもの食卓からお祝いの場にぴったり合うようカットしているので、たてがみの馬刺しならぜひ肉の大栄をご利用ください。
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2024.03.12
馬刺しは、部位によってさまざまな味わいを楽しめますが、人気部位のひとつが霜降りの馬刺しです。口に入れれば、とろりとした脂の甘みと肉本来の旨味を堪能でき、魚の刺身は苦手でも食べられるという方も少なくありません。
この記事では、馬肉の歴史や馬の品種による肉質の違いまで詳しく解説しています。記事の後半では、馬肉のおいしい食べ方についても触れているので、馬刺しをはじめご家庭で馬肉料理をおいしく食べたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
馬肉・馬刺しの歴史について
馬は、主に人が移動する際や農耕機を動かす際に使用されていた動物です。馬肉を食べる文化は古くから根付いており、およそ2,000年以上前 から馬肉を食べられていたとされています。
庶民の口に入るようになったのは江戸時代ごろからで、食料としてはもちろん、滋養強壮によい薬膳料理として認知されていました。また、民間療法では馬肉を湿布のように扱われることもあり、使用すれば火傷の患部の解熱作用があります。
馬刺しの発祥は諸説ありますが、およそ400年前に肥後藩初代藩主の加藤清正が朝鮮出兵していたときとされています。食料難に陥った際に仕方なく軍馬を食べたもののあまりのおいしさに驚き、帰国後に馬肉や馬刺しを好んで食べたそうです。
熊本と馬肉の関係
熊本は馬刺し発祥の地といわれており、当時の肥後藩の初代藩主である加藤清正が好んで馬肉や馬刺しを食べていたことが由来とされています。熊本の馬刺しの特徴は、しっかりと馬肉に入った脂肪分 (サシ)です。
熊本の馬刺しで使用される馬肉は800kg〜1tにもなる『重種馬 』と呼ばれる馬からとれるもので、口に入れたらとろけるような脂の甘みと旨味 を味わえるのが特徴です。食べ方は、薄切りの馬肉に薄切りの玉ねぎやおろししょうが、おろしもしくはスライスしたにんにくなどの薬味と一緒に甘口醤油で食べます。
福島と馬肉の関係
福島県の会津地方は、日本国内でも有数の馬肉料理がさかんに食べられている地域です。なかでもとくに馬刺しが有名で、熊本が霜降りの馬刺しなのに対し、福島は赤身の馬刺しという特徴があります。
福島の馬刺しで使用される馬肉は、サラブレッドやアラブ種など400〜600kgほどの『軽種馬 』と呼ばれる馬からとれるものです。脂が少なくさっぱり としていますが、食感はやわらかくしっとり としているのが特徴です。
会津の馬刺しは、からし味噌を醤油に溶いて食べる方法が一般的で、にんにくと唐辛子が効いたピリッとした味わいが楽しめます。
その他の地域と馬肉の関係
熊本や福島以外でも馬肉を食べる地域はいくつかあります。青森県は、馬肉の生産量が熊本や福島に次いで多く、主に青森県南部を中心に馬の産地として発展してきた歴史があります。
山梨県では富士吉田市の名物である吉田うどんがあり、甘辛く煮た馬肉の薄切りがトッピングされているのが特徴です。山梨県のお隣の長野県でも馬肉文化が根づいていて、南信州の伊那市や飯田市の地域では、食肉といえば馬肉というくらい昔から日常的に食べられていました。
また、伊那の方では『おたぐり』という馬のモツの煮込み料理が郷土料理として親しまれており、クセがありますがお酒のおつまみに最適の味わいです。現在では、日本各地でも馬肉が食べられることが多く、スーパーによっては馬肉を取り扱っている場合もあるため、気軽に馬肉料理を楽しめます。
馬肉の霜降りの特徴
馬肉にはさまざまな部位がありますが、おおまかに分けると脂が少ない赤身 の部位と脂が多い霜降り の部位の2種類です。それぞれに肉質や味わいのよさが異なるため、人により好みも分かれます。ここでは、馬肉の霜降り肉に焦点をあてて特徴を紹介します。
馬刺しの赤身と霜降りの違い
馬刺しで人気の部位の赤身と霜降りは、それぞれで違いがあります。赤身は、脂肪がほとんどない部位で、歯ごたえがよく肉の旨味を感じやすいことが特徴です。一方で霜降りは、肉に脂のサシが入っているためやわらかく脂の甘さを堪能できる特徴があります。
どちらの部位も調理法を選ばずおいしく食べられますが、あえていえば鍋のような調理法であれば、やわらかく食べやすい霜降り肉の方が適しているでしょう。
味わい
馬肉の霜降りの味わいの特徴は、なんといっても脂の甘みと旨味を楽しめるところです。また、しっかりとサシが入っているのにもかかわらず、牛肉の霜降りよりもしつこく感じにくい特徴があります。
その理由は、牛肉よりも脂の融点が低いことです。融点が低いほど口の中に入れた瞬間に脂が溶けるため、しつこさを感じにくく食べ進められます。
におい
霜降り肉をはじめ、新鮮な馬肉であれば気になるにおいは感じられません。一方で、馬肉の鮮度が落ちるほどにおいが出やすく、ひどいものだとアンモニア臭を感じることもあります。また、霜降り肉であれば、脂が酸化した酸っぱいにおいも感じられます。
基本的にはくさみがない肉のため、人によっては魚の刺身は食べられなくても、馬刺しであれば食べられるという方もいるほど、においのクセがありません。
見た目
赤身の馬肉は名前のとおり赤い色をしていますが、霜降りはサシが入っておりピンクがかった色が特徴です。赤身の肉は牛肉に比べてやや赤さを強く感じられますが、霜降りに関してはほとんど牛肉の霜降りと変わらず、さほど違いはありません。
産地と品種による肉質の違いは?
日本各地に馬肉の産地があり、生産量No.1の熊本を筆頭に福島や青森、長野などが挙げられます。熊本の馬肉のように国産種もありますが、最近では馬肉の需要が全国的に高まってきた影響で、海外から仔馬を輸入したり海外で食肉加工された馬肉を輸入したりするケースもあります。
そのため馬肉は、産地や品種によって味わいや肉質が大きく異なります。ここでは、純粋な熊本産の馬刺しについて、品種と育て方で霜降り具合が変わること、馬脂肪注入の冷凍馬刺しについてそれぞれ紹介していきます。
純粋な熊本産の馬刺しとは
現在日本では、どこでも気軽に馬刺しを食べられる環境になりましたが、完全国産の馬肉を使用した馬刺しは一部でしか食べることができません。なかでも熊本産の馬肉は純粋な馬肉といわれており、ブランド価値が高い馬刺しとして有名です。
そもそも純粋な馬肉とは、日本で産まれた仔馬を日本で一から育てて食肉加工を行った馬肉 を指します。熊本県産の馬刺しであれば、熊本県で産まれた仔馬を1年半から3年ほどかけて生育・出荷をして馬刺し用に食肉加工されたものを『熊本県産馬刺し』と名乗れます。
一方で『熊本馬刺し』と表記されている物は、海外や他県で産まれた仔馬を一定時期だけ熊本県で生育・出荷をして食肉加工されたものです。
また、生育期間がもっとも長い場所を製品に記載する必要があるので、たとえ熊本県で加工されていても、長野県での生育期間が長かった場合は『長野県産』や『国産』と表記しなければなりません。
馬の品種が同じで良質な飼料とよい環境で生育すれば、味を損なうことはありませんが、国産の馬刺しや熊本県産の馬刺しを求める方はこの基準を覚えておくことをおすすめします。
品種と育て方で霜降り具合が変わる
現在日本で食べられる馬肉の原産の多くは、国産、カナダ産、南米産です。国産の馬肉はやわらかく口当たりのよい ことや馬肉本来の旨味が強いことが特徴 で、カナダ産の馬肉は、国産よりも脂乗りが多く、ねっとりした口当たりと味わいが特徴です。
一方南米産は、国ごとに細かく異なりますが、おおまかにいえばさっぱりとした味わいで比較的安価に入手しやすいことが特徴です。ここまで大きく馬肉の特徴が異なりましたが、産地の違いだけではなく、馬の品種と飼料の違いも大きく関係しています。
食用馬の種類はおおまかに分けると『軽種馬 』と『重種馬 』の2種類です。軽種馬はサラブレッドやアラブ種などで体重は400~600kgほどに成長し、日本では福島県が、海外ではアルゼンチンなどの南米が産地として挙げられます。
一方で重種馬はブルトンやベルジャン、ペルシュロンなどで体重は800kgから1tを超える大型馬を指し、日本では熊本県が、海外ではカナダなどが産地として挙げられます。霜降りの馬肉にするには、牧草などの草類以外に大麦やトウモロコシ、ふすまなどの穀類やえごまなどを配合して作られた飼料を与える必要があります。
馬脂肪注入冷凍馬刺しについて
霜降りの馬肉は、馬の品種と飼料により肉質が異なると先述しましたが、そもそも馬肉の霜降りは馬肉の部位の中でも希少部位なので、決して多くはとれません。そのため、赤身やほかの部位に比べて高額になりがちです。
そこで、もっと手軽に霜降りの馬肉の味わいを楽しめるように『馬脂肪注入冷凍馬刺し』が登場しました。馬脂肪注入冷凍馬刺しとは、熱を加えて液状化させた馬の脂を塊の赤身の馬肉に注入し、冷凍して作られた人工的な霜降りの馬肉です。
スライスした見た目では霜降りの馬肉と遜色なく、きれいなサシが入っています。食感や味わいは天然の霜降りの馬刺しに近く、とろりとした食感と脂の甘みを感じられます。
ただし、販売をする際や飲食店で提供する際は、必ず『馬脂肪注入馬刺し』の表記を行わなければなりません。そのため、実際に霜降り馬刺しを購入または注文する場合は、天然の霜降りか馬脂肪注入馬刺しかをきちんと確認をしておくことを念頭に置いておくとよいでしょう。
馬刺しの解凍方法
馬肉を購入してご家庭で馬刺しを用意する際は、馬肉を解凍する必要があります。一般的に販売されている馬肉は冷凍品が主流のため、食べる前に必ず解凍を行います。実際に解凍を行う場合、主な方法は以下のとおりです。
ここでは馬刺しの解凍方法を解説します。
食べる直前までは冷凍保存
馬肉を食べる際は、食べる直前までは冷凍しておくことが重要です。まず前提として、生食用の馬肉は国産や海外産にかかわらず、法律により冷凍することが義務づけられています。
食肉加工後、48時間以上 かけて冷凍させることで中心まで凍結し、安全性を保って流通できるようになります。馬肉の製品はだいたいが小分けにされており、外気などの気温差の影響を受けやすいため、なるべく温度変化の少ない冷凍庫で保管しておくことが大切です。
また、食べる直前に解凍を行うことで馬肉から出るドリップが最小限に抑えられ、風味や味わいを損ねにくくなります。
氷温解凍がおいしさの秘訣
馬肉のおいしさを保つのであれば、氷温をキープして行うことが重要です。理由は、解凍の際に温度差が生じると馬肉の色味や味わい、食感を損ないやすくなるためです。
肉を解凍する際に赤い汁が出ることがありますが、これはドリップと呼ばれる肉汁で、出すぎると肉本来の旨味や風味が薄くなってしまいます。いかにこのドリップを出さずに解凍できるかで馬肉の質が大きく変わるため、おいしい馬肉を食べたい場合は、氷温解凍 を意識して解凍を行ってみてください。
氷水解凍
解凍方法のひとつめは『氷水解凍』です。氷水解凍とは、0度に近い温度の水にパッキングされた馬肉を入れてゆっくりと解凍する方法を指します。解凍まで少し時間がかかりますが、温度差の影響をもっとも受けにくいため、馬肉の色味や肉の旨味、食感を保ちつつ解凍ができます。
肉の大きさや室温にもよりますが、馬刺しとして食べる際はおよそ60分を目安 に、まだ肉の硬い半解凍状態になるまで解凍を行ってみてください。
流水解凍
解凍方法のふたつめは『流水解凍』です。流水解凍は、名前のとおり水道などから出る流水を使用して行う解凍方法を指します。ボウルの中にパッキングされた馬肉を入れ、流水を当てるだけなので簡単に解凍できます。
また、流水解凍は5~10分ほどで素早く解凍できるため、すぐに馬肉を食べたいときなどに重宝する方法です。ただし、肉全体を解凍してしまいやすく、氷水解凍に比べてわずかに味が落ちるため注意が必要です。
半解凍でスライス
解凍した馬肉を馬刺しにする場合、解凍する際は半解凍にしておくのをおすすめします。理由は、好みの薄さに切り分けやすく、作業を行いやすいからです。生肉の状態で包丁を入れると肉自体が動くため切りにくく、思っているよりも分厚く仕上がりやすくなります。
半解凍であれば馬肉は動かず、なおかつ力を入れれば包丁はすんなりと入るため、薄さの調整がしやすく切り口がきれいに仕上がります。馬肉を切るコツは、肉の繊維に対して垂直に包丁を入れることです。肉の繊維をうまく断ち切ると口当たりがよくなり、馬刺しの旨味や甘みをより感じやすくなります。
馬刺し以外の馬肉のおいしい食べ方は?
馬肉といえば、食べ方として馬刺しがよく知られていますが、馬刺し以外の調理法でもおいしく食べられます。馬刺し以外のおいしい食べ方は、主に以下の5つの調理法です。
馬肉のカルパッチョ 馬肉のタタキ 馬肉のユッケ 馬肉のステーキ サクラ鍋
それぞれ順番に解説していきます。
馬肉のカルパッチョ
馬肉のカルパッチョは、馬刺しと同じく生食の調理法です。カルパッチョとは、イタリア料理の一種で、薄切りにした生の牛肉や鮮魚をにんにくやオリーブオイルで味付けした料理です。
ご家庭で作る場合は、薄切りの馬肉に塩、こしょう、オリーブオイルで和えて醤油やポン酢、バルサミコ酢などをかければ簡単に作ることができます。好みの野菜と食べれば、さっぱりとした味わいと馬肉本来の旨味を感じられるため、馬刺し以外で生食を楽しみたい方におすすめです。
馬肉のタタキ
馬肉のタタキは、生の馬肉のよさと焼いた馬肉のよさの両方を楽しめる料理です。タタキといえば高知県の名物であるカツオのタタキが有名ですが、馬肉で作ってもとてもおいしく仕上がります。
調理する際は、油を敷いたフライパンでブロックの馬肉を全面に軽く焼き色がつくまで焼き、粗熱が取れたら食べやすい大きさに切り分けます。
醤油やポン酢などのタレとしょうが、にんにくなどの薬味を添えたら完成です。馬刺しによく使われる甘口醤油などでもおいしく食べられるため、馬刺し好きな方にも好まれる調理法です。
馬肉のユッケ
馬肉のユッケは、生の馬肉の旨味と濃厚で甘辛いタレがマッチした料理です。一般的にユッケは生の牛肉を使用することが多いですが、馬肉で作ったユッケは脂がくどく感じにくく、おつまみに最適な味わいになります。
ご家庭で作る際は、細切りにした生の馬肉に醤油、砂糖、コチュジャン、ごま油で味付けしたタレと和えてお好みで刻みネギや卵黄を添えたら完成です。霜降りの馬肉で作れば、より脂の甘みを堪能できる逸品になります。
馬肉のステーキ
牛肉とも異なる味わいの馬肉のステーキは、生で食べるよりも肉の味が濃く、肉の香ばしさも楽しめる料理です。部位により味はさまざまですが、赤身の馬肉であればさっぱりとしつつもダイレクトな肉の味わいを感じられ、霜降りの馬肉であればとろりとした脂の甘さと旨味を感じられます。
調理の際のポイントは、馬肉を焼き過ぎないことです。馬肉は生でも食べられるため、通常のステーキよりも焼き時間は控えめで構いません。また、火を通し過ぎると馬肉がパサつくので、レア気味に焼くことをおすすめします。
サクラ鍋
サクラ鍋は、馬肉を使って作られた鍋料理で、馬肉の色が赤身を帯びた桜色だったことが料理名の由来とされています。味噌味や醤油味など地域により味つけはさまざまです。具材は、馬の脂で炒めた馬肉とごぼうに、にんじんやきのこ、長ネギなどを入れて作ります。
調味料のベースは酒、みりん、砂糖に醤油または味噌を加えて作り、少し甘みを感じるくらいに仕上げると馬肉や野菜と味がまとまりやすくなります。霜降りの馬肉で作れば、やわらかい食感で脂の旨味を十分に感じられるサクラ鍋に仕上がるでしょう。
馬刺しの霜降り肉のように馬刺しにはいろいろな部位があります。こちらの記事 では、馬刺しの部位による値段の違いや特徴を解説しますので、合わせてご覧ください。
まとめ
馬刺しの霜降り肉に焦点を当て、馬肉の歴史や馬の品種による肉質の違い、馬肉のおいしい食べ方について解説しました。霜降りの馬肉は、重種馬と呼ばれる種類の馬からとれ、国内では熊本県、海外ではカナダが主な生産地です。
馬肉を解凍する場合は、氷水解凍を行うことでおいしさや食感を損ねずに解凍ができます。ご家庭で霜降りの馬肉を食べる際は、ぜひこの記事のポイントを意識してみてください。
肉の大栄では、霜降りの馬刺しをはじめ、厳選した良質の馬肉を使用した馬刺しを取り揃えております。また、あらゆる部位を一度に楽しめる馬刺しセットもご好評いただいております。ご自身用にはもちろん、大切な方へのギフトにおいしい馬刺しはいかがでしょうか。
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2024.03.05
生肉を使った料理であるユッケは、焼肉などの飲食店で提供している人気のあるメニューです。たくさんの人に親しまれていますが、加熱していないお肉なのになぜ安全に食べられるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、生肉を食べられる理由や馬肉の安全性について詳しく解説していきます。食中毒にならないよう、ご家庭でできる予防法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ユッケとは?
細く切った生のお肉を盛り付けた料理で、韓国の代表的な生肉料理のひとつです。タレとネギなどの薬味をかけて、中央に乗せた卵黄を一緒に混ぜて食べます。新鮮な生のお肉は風味豊かでやわらかく、とろけるような口当たりが非常に人気の料理です。
おもな材料
基本的な材料は、馬や牛の赤身肉 を使用します。赤身肉の主な部位はモモ肉で、そのやわらかさが特徴的で、噛めば噛むほど旨味が溢れます。一方で、サシがたくさん入っている霜降りなどは、生食には向いていません。
また、マグロなどの魚を使ったり加熱調理した鶏肉を使ったりするユッケ風の料理もありその幅は広いです。そのほかの変わりダネとしては、コンビーフなどで作るアレンジバージョンも存在します。
生肉以外の材料としては、醤油などのタレと、梨やきゅうりを千切りしたもの、薬味などをトッピングします。それから、卵黄も欠かせない材料のひとつです。お肉に絡む卵黄の濃厚さは、おいしさをさらに引き立てているといえるでしょう。
なぜ生肉を食べられるのか
一般的に生でお肉を食べることは食中毒の危険性があるため、タブーとされています。しかしなぜ、ユッケは食べても大丈夫なのでしょうか。
もともと、構成労働省が定めた生食用食肉の規格基準を満たしたお肉 でなければ、生で食べることはできません。きちんと基準を満たしており安心して食べられる生肉は、ユッケに使われている一部の牛肉と馬肉のみとなっているのです。
一方で、鶏や豚などの肉を生で食べてしまうと食中毒になる危険性が非常に高まります。食中毒はさまざまな細菌や寄生虫が原因となっており、よく知られているものにカンピロバクターやサルモネラなどがあります。
このような細菌や寄生虫は、普段牛や豚などの腸内にいて解体する際に肉の表面や人の手に付着してしまうことがあるのです。そして、そのまま処理されずに口に入ってしまい食中毒を引き起こします。
生肉自体を食べてはいけないわけではなく、表面を正しく滅菌すれば生で食べてもよいということがいえるでしょう。細菌などは熱に弱く、火を通して調理すれば死滅しますが、ユッケは生肉が材料です。
そのため、表面を部分的に切り落として滅菌して、生食ができるように加工しています。ただし、先述したように規格基準が定められているため、処理していれば安全なわけではありません。規格基準を満たしていないお肉を食べる際は、中までしっかりと火を通すように注意してください。
生肉でも馬肉の安全性は高い
一般的に、お肉を生で食べることで、さまざまな細菌が体内に入り食中毒を起こす可能性が高まるといわれています。細菌自体は動物の内臓にありますが、処理をする段階で食べる部位に菌が付着し二次感染を引き起こしてしまうからです。
ところが、生肉の中でもとくに馬肉の安全性は高い とされています。その理由を詳しく解説していきます。
馬肉が生で食べられる理由は?
馬肉は、牛肉や豚肉とは異なり生で食べられるお肉です。その理由は、体温が40度ほどと高く、熱に弱い菌が繁殖しにくい性質を持っているからです。また、牛や豚などと比べると、もともと保菌の可能性が非常に低いため、生で食べても安全性が高いとされています。
食中毒のリスクが低い
馬肉は、O-157などの大腸菌やカンピロバクターによる細菌性食中毒のリスクが低い特徴があります。牛や豚などの家畜と比べても平熱が高いため、馬の体内で細菌が生きていられないためです。
一方で、牛や豚、鶏などには食中毒の原因となる細菌が、内臓で生息している可能性があり、処理の際に肉に付着して食中毒にかかることがあります。馬肉が食中毒のリスクが低いのは、菌の保有率が低いことが大きな理由といえるでしょう。
高い衛生基準をクリアしている
生の馬肉は食中毒のリスクが低いですが、衛生基準が高くなければ安心して食べることはできません。生ものは、調理器具など肉以外のものから細菌がついて人間に感染することもあるでしょう。また、時間が経てば安全性が低くなる点も心配になる要因です。
二次感染で食中毒が起きないために、厚生労働省が定めた規則として「生食用食肉の衛生基準 」があります。食肉を加工する処理工場や飲食店などでは、万全の体制で衛生管理を徹底しているため、安全性が守られているのです。
生食肉としての基準があり、馬肉では、大腸菌やサルモネラなどの菌が発見されていないことが前提です。基準は非常に厳しく、きちんとクリアしたお肉に関しては、専用の調理器具を使って肉の表面を削いでいきます。
この作業はトリミングと呼ばれ、削いでいる最中にも菌の付着や繁殖がないように注意しなければなりません。そのため、お肉の温度が10度を超えないようにし、調理器具の使うたびに消毒するのが義務となっています。もちろん、手指消毒もしっかりと行われているので、衛生基準は非常に高いといえるでしょう。
馬肉の食中毒の予防法
安全性の高い馬肉ですが、食中毒にならないわけではありません。まず、予防するためには適切な処理をしている業者を選ぶことが重要です。そのほかにも予防法は2つあります。
開封後できるだけ早く食べる
馬肉を開封したら、できる限り早く食べるようにしましょう。生肉のため、常温や気温の高い場所にずっと置いておくとすぐにお肉が痛んできてしまいます。
周りの環境によっては菌が付着してしまい、食中毒の原因になる可能性も少なくありません。冷凍の馬肉は正しい方法で解凍したら、可能な限りその日中に食べるようにしてください 。
解凍したものの、すべて食べきれなかったという場合もあるでしょう。そのような場合は、残った馬肉は早めに加熱してほかの料理に使用するなどで対応してみてください。1人前ずつの小分けタイプを選ぶようにするなど、商品を購入する際にも気をつけてみるといつでもおいしく食べられます。
腐った場合は焼いても食べられない
食材に付着した菌は、熱を加えても死滅はしません。菌にも種類があり、冷凍に耐性のあるものや加熱に耐性のあるものなどさまざまです。
そのため、菌が付着して増え腐ったお肉になれば焼いても食べないようにしてください。いくら加熱していても、腐食したものを食べると食中毒や体調不良の原因となってしまいます。腐らせてしまわないように、新鮮で安全に食べられる期間に食べるようにしましょう。
こちらの記事 では、食用馬の産地や馬刺しの種類について解説しますので、ぜひご覧ください。
まとめ
人気の高いユッケは、お肉本来の美味しさを味わえる料理のひとつです。ただし、生のお肉を食べるのが心配に感じる人も少なくありません。
日本では、生肉を安全に安心して食べられるようにしっかりとした基準があります。厳しい基準をクリアしているお店でなければ、生肉の提供はできなくなっています。
安心して生肉を食べるためにはお店選びが非常に重要です。
肉の大栄では、生産ラインの衛生管理を徹底し、さばく技術をしっかりと持った職人によって、安心安全な馬肉をご用意しています。鮮度を保つためにその日のうちに真空パックして全国各地へお届けしていますのでぜひ一度、ご賞味ください。
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2024.02.27
普段、日常的に食べている肉に、鶏肉や豚肉、牛肉などがありますが、一方で馬肉は食べたことがないという方も少なくありません。本記事では、馬刺しの味と魅力や和牛との違い、馬肉の栄養素などについて紹介します。
普段から食べ慣れている豚肉や牛肉と比べて、より優れているポイントもいくつかあるため「まだ馬刺しを食べたことがない」「おいしい馬刺しを食べてみたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
馬刺しの味と魅力
馬刺しは生で食べられる肉料理ですが、魚のお刺身とも異なる味と魅力があります。ここでは馬刺しの味と魅力について紹介していきます。
馬刺しには豊富な栄養素が多い
馬刺しには、あらゆる栄養素が豊富に含まれています。一般的な肉類は加熱して食べられることがほとんどですが、馬肉は生で食べられる特徴 があります。そのため、ビタミンやミネラルなどを破壊せずに無駄なく摂取することが可能 です。
また、馬刺しに含まれるビタミンAやビタミンB1は、皮膚を健康に保ったり、身体の抵抗力を上げたり、糖質の代謝を高めたりする効果があります。一般的な成人に不足しがちな鉄分も豊富に含まれており、日々の疲れがなかなか取れない方にもおすすめです。
とろけるような触感と強い甘み
馬刺しは、とろけるような触感と強い甘みを感じられる特徴があります。とろけるような触感の理由には、脂の融点が関係しています。豚肉や牛肉に比べて脂の融点が低い ため、口内で脂がじんわりと溶けだし、とろけるような触感を演出するのです。
また、馬刺し特有の肉の強い甘みは、グリコーゲンが関係しています。グリコーゲンとは、肉の甘みを感じる成分で、体内の筋肉や肝臓に蓄えられるエネルギー源として活用される物質です。馬肉に含まれるグリコーゲンは、豚肉の約5倍 含まれているため、強い甘みを感じられます。
馬刺しが生で食べられる理由
馬刺しが生で食べられる理由として、馬の体温が挙げられます。馬の体温は豚や牛よりも高く、40度以上 におよぶこともあります。体温が高いため、体内で雑菌が繁殖しにくく 、食肉加工の際に肉自体に菌が付着しにくい性質 があるのです。
また馬刺し用の肉は、食肉加工の際のルールとして、マイナス20度で48時間以上の冷凍処理 を行うことが義務付けられています。徹底した衛生管理を行っているため、食中毒になるリスクが低く、安心して生食ができます。
馬刺しのトロの味わいについて
馬刺しの部位には、赤身やたてがみをはじめとするさまざまな種類があります。そのなかでも、トロと呼ばれる部位は肉と脂のバランスがよく、好んで食べる方も少なくありません。ここでは、馬刺しのトロの味わいについて紹介していきます。
馬刺しにおけるトロとは
トロといえば、中トロや大トロのようなマグロの脂の乗った部分を思い浮かべる方が多いですが、馬刺しのトロはマグロとは異なる特徴があります。マグロのトロは主に腹身の一部を指し、大トロはマグロ全体の5% ほどしか取れません。
一方で、馬刺しにも中トロや大トロと呼ばれる部位がありますが、中トロは程よくサシの入った『クラシタ』や『前バラ』を使用することが多く、よりサシの入っている『三角バラ』や『バラオビ』を大トロとして取ることが多くあります。
馬肉の大トロも、マグロのトロと同様に希少な部位であり、1トンの馬から約20kg~30kgほどの約2~3% しか取れません。そのため、赤身などの部位の2~3倍の値段で販売されることが多く、希少性の高い馬肉として流通しています。
馬刺しのトロの味
馬刺しの赤身は、馬肉本来の肉の甘みや弾力を楽しめる部位に対し、馬刺しのトロはほかの部位と比べて、馬肉の脂の旨さととろけるような触感を存分に感じられる部位として親しまれています。一般的な馬刺しのトロは、腹身の部分や肩の部分など、さまざまな部位から取られることが多くあります。
腹身の部分はとくにサシが入りやすいため、脂の旨味をもっとも感じられる部位です。その一方で肩の部分は、腹身の部分よりもサシは少ないものの、赤身と脂のバランスがよく、ほどよい弾力を感じられるのが特徴です。
また、馬肉の脂は融点が低いため、旨味はありつつもさっぱりとしており、食べ終わりがしつこく感じない特徴もあります。マグロのトロがくどく感じる方は、馬刺しのトロであればきっと問題なく食べられることでしょう。
馬肉の大トロと中トロの違い
大トロとして流通されることの多い『バラオビ 』は、馬の下腹部にある部位で、バラの中でもさらに脂の乗りがよいのが特徴です。希少な部位のため、馬肉を販売しているお店でも置いていない場合もあります。
『三角バラ 』も大トロとして流通される部位のひとつで、馬の腹部から下腹部にかけて取れる希少部位です。細かなサシがきれいに入っており、脂の旨味とやわらかな触感を楽しめます。
『クラシタ 』は牛肉でいう肩ロースで、馬肉では中トロとして扱われることがある部位です。赤身と脂のバランスがよく、やわらかくも歯ごたえを感じられる触感が特徴です。
『前バラ 』は名前のとおり腹身の前の部分に位置する部位で、主に中トロとして分類されます。大トロよりも手頃な値段ですが、赤身と脂の旨味が十分に感じられるため、馬刺しの中でも比較的人気の高い部位です。
馬肉の大トロと中トロの主な違いとして、大トロは脂が十分に入っていてやわらかい触感なのに対し、中トロは赤身と脂のバランスがよく程よい弾力を楽しめる特徴があります。
和牛トロとの味の違い
馬肉にもトロがあると紹介しましたが、和牛にもトロと呼ばれる部位が存在します。馬肉のトロは脂が甘く、脂の融点が低いため、口に入れるととろけるような触感 を感じられるのが特徴です。一方で和牛のトロは、馬肉以上に濃厚な脂の旨味を感じられ、和牛特有の芳醇な風味を楽しめます。
馬肉のトロは和牛ほどの濃厚さはありませんが、脂の旨味としつこさの感じないさっぱりとした味わいから、老若男女問わず食べやすい部位といえます。和牛のトロも脂の甘さや旨味が十二分に感じられ、脂の風味も楽しめますが、食べ進めていく中で多少しつこく感じる点は否めません。
そのため、食べ飽きずに長く肉の旨味を楽しみたい方は馬肉のトロを少量で十分に楽しみたい方は、和牛のトロをおすすめします。
和牛トロに使われる部位
和牛のトロとして使用される部位は、主に『サンカク』と『ミスジ』です。どちらも焼肉の部位でメニューに載っている場合が多いですが、サンカクは肩バラの肋骨周りの肉で、サシがきれいに入っている特徴があります。
濃厚な脂の風味を味わうことができ、焼肉のメニューでは上カルビや特上カルビとして出しているところもあります。また、肩甲骨の裏部分にあるミスジという部位は、固くなりやすい肩周辺の肉にもかかわらずやわらかくサシが多いのが特徴です。
サンカクとミスジは、牛1頭あたり約2~3kgしか取れない希少部位 のため、赤身の牛肉と比べて倍以上の値段になる場合があります。
馬刺しの解凍とスライス幅
ネットなどで馬刺しを購入して食べる場合、肉が凍っている場合が多く、食べる前に肉の解凍とスライスを行う必要があります。間違った方法で解凍やスライスを行うと、馬刺しの味や質が落ちてしまうため、処理には注意が必要です。ここでは馬刺しの解凍やスライス幅などについて紹介します。
馬刺しの解凍方法
主に馬刺しは、100~200g程度の塊肉として真空パックに入っていることが多く、解凍をする際はパックから開けずにそのまま解凍する場合がほとんどです。主な解凍方法として、流水解凍が挙げられます。
手順は簡単で、ボウルに真空パックの馬肉を入れ、水道から水を細く流してボウルに溜めていくだけです。馬肉に水が当たるようにするとより解凍しやすくなります。馬肉の大きさや部位によって解凍時間は異なりますが、3~5分ほど浸けて様子を見つつ肉の内部に少し芯が残っている程度まで解凍するとよいでしょう。
半解凍くらいにしておくとスライスがしやすい ためおすすめです。また、解凍をする際に電子レンジで行ってしまうと、馬肉の旨味や脂がドリップとして溶けだしてしまうため、行わないように気をつけましょう。
馬刺しのスライス幅
馬肉の解凍が無事できたら、スライスをしていきます。解凍した馬肉を真空パックから取り出し、まな板の上に置きます。もし水分がついていたら一度キッチンペーパーなどで拭き取ってください。
馬肉をスライスする際は、肉の繊維に対して垂直になるように 包丁を入れていきます。肉の繊維に対して平行にスライスをしてしまうと、触感が固くなり、なかなか噛み切れない馬刺しになってしまいます。
また、馬肉の適切なスライス幅は部位によって異なり、おおまかに以下のとおりです。
赤身肉:3mm 中トロ:2~3mm 大トロ:2~3mm たてがみ:1.5~2mm
赤身は、薄くスライスをすると味と食べ応えが感じられないため、比較的厚めにスライスします。中トロと大トロは、赤身よりもやわらかく脂肪分も多いため、2~3mm程度に、たてがみは全体が脂のため、なるべく薄めにスライスします。
馬刺しの盛り付け
馬刺しをスライスできたらいよいよ盛り付けです。魚のお刺身であれば、一般的には大根を細く切ったツマとすりおろしのワサビを付け合わせに盛り付けますが、馬刺しの場合はタマネギのスライスとすりおろしたショウガとニンニクを合わせます。
馬肉に合わせるタマネギ、ショウガ、ニンニクは主に馬肉の臭み消しに効果的 です。肉自体に魚のような生臭さはありませんが、人によっては独特のクセを感じる場合があるため、香りのあるタマネギやショウガ、ニンニクを使うことでより食べやすくなります。
また、見栄えをよりよくしたい場合や味のバリエーションを増やしたい場合は、大葉やミョウガ、刻みネギなどを添えるとよいでしょう。見た目もよくなり、豊富な薬味で色々な味を楽しめます。
馬肉の栄養やカロリーについて
馬肉にはあらゆる栄養素が含まれており、ほかの肉に比べてカロリーが低い特徴があります。ここでは、馬肉の栄養やカロリーについて紹介していきます。
低カロリーで高たんぱく
馬肉は低カロリーでたんぱく質が豊富に含まれています。馬肉のカロリーは豚肉や牛肉の1/3ほどで、100gあたり約110kcal しかありません。また、たんぱく質は100gあたり20.1g と、皮なしの鶏もも肉(100gあたり18.8g)よりも多く含まれています。
また馬刺しであれば、調理で油分を使用することもないので、摂取するカロリーが増えにくいという特徴もあります。低カロリーで高たんぱくのため、ダイエット中の方はもちろん、身体を鍛えている方やアスリートにとくにおすすめの肉といえます。
鉄分やカルシウムなどの栄養素
馬肉にはあらゆる栄養素が含まれていますが、ほかの肉に比べてとくに鉄分やカルシウムなどが豊富です。鉄分は赤身の牛肉の約1.8倍、赤身の豚肉の約6倍、鶏肉の10倍含まれています。一方でカルシウムは、鶏肉の約1.8倍、赤身の豚肉の約2倍、赤身の牛肉の約3.6倍含まれています。
鉄分は日々の疲れを感じる方に、カルシウムは骨や歯の健康をはじめ、神経の働きを安定させたい方にとくにおすすめです。
豊富なミネラル・ビタミン
馬肉は、ミネラルやビタミンも豊富に含まれています。先述のとおり、鉄分やカルシウムをはじめ亜鉛などのミネラルを含み、加えてビタミン類も豊富です。馬肉に含まれるビタミンは、主に以下のとおりです。
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンB12 ビタミンE
ビタミンの中には熱に弱いものもあるため、一般的な調理法では失われてしまう場合もあります。しかし、馬刺しであれば調理不要で食べられるため、栄養を無駄にせず摂取することが可能 です。
必須脂肪酸
馬肉の脂肪には必須脂肪酸が多く含まれています。必須脂肪酸とは、リノール酸やα-リノレン酸、オレイン酸など、人間が体内で生成できない脂肪酸のことを指します。不足すると皮膚や内臓に悪影響をおよぼすため、食事からうまく摂取することが大切です。
馬刺しから必須脂肪酸を摂取したい場合は、サシの入っている部位やたてがみなどの脂肪分の豊富な部位を食べるのをおすすめします。
脂質
馬肉は、ほかの肉に比べて脂質が低い特徴があります。馬肉100gあたりの脂質は2.5gで、牛肉の約1/5、豚肉の約1/8しか含まれていません。また、馬肉の脂質は不飽和脂肪酸と呼ばれるもので構成されており、主な働きとして悪玉コレステロール(LDL)の数値を下げる効果 があります。
ちなみに、不飽和脂肪酸は融点が低い特徴がありますが、馬肉のとろけるような触感を生み出しているのは、実はこの不飽和脂肪酸の効果でもあります。
馬刺しの独特の味や和牛との違い、栄養素について解説しました。こちらの記事 では肉の生食について解説し、生で食べたい人におすすめの肉も紹介していますので合わせてご覧ください。
まとめ
本記事では馬肉の味や栄養素、和牛との違いなどについて紹介しました。魚のお刺身に比べて部位が豊富にあり、肉質の特徴はさまざまです。馬刺しのおいしさはもちろん、低カロリーで栄養素が豊富なため、身体にもよい効果が期待できます。
また、牛肉には濃厚で独特な香りが楽しめる一方で、馬肉にはさらりとした脂の旨味とやわらかくも弾力を感じられる触感が特徴です。ほかの肉とはまた異なる旨味と甘みを楽しめるので、この機会にぜひ馬刺しを試してみてください。
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