2024.12.10
お中元の時期が過ぎたらどうすればいい?3つの対処法や地域別のお中元シーズンを紹介
お中元は、日頃の感謝の気持ちを伝える大切な日本の習慣ですが、時期が過ぎてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
お中元のタイミングを逃した際のマナーや対応策は、地域によっても異なる点があるため、迷う方も少なくありません。
本記事では、お中元の時期が遅れてしまった際に活用できる3つの対処法や、地域ごとのお中元シーズンを紹介していくので、お中元が遅れてしまったときの参考にしてください。
目次
お中元の時期が過ぎたらどうすればいい?
お中元は、日頃の感謝の気持ちを伝えるために贈る日本の風習です。しかし、忙しさやさまざまな事情でその時期を逃してしまうことも少なくありません。
大前提として、遅れてしまったお詫びの気持ちを伝えるのは最低限必要なことです。ですが、お中元の時期を逃した場合にふさわしい表書きの内容や、表書きを切り替えることでより礼儀を大切にすることができます。
お中元を贈るタイミングを逃してしまった場合でも、適切な対応を取ることで、相手に失礼なく感謝の気持ちを伝えることができるのです。以下より、お中元の時期を過ぎた場合にふさわしい3つの対処法についてご紹介します。
暑中御見舞として贈る
お中元の時期を逃した場合、7月中旬から8月上旬にかけては「暑中御見舞」として贈る方法があります。これは、暑さが厳しい夏に健康を気遣う意味を込めて贈るもので、相手への配慮や気遣いを伝えられる表現です。
「暑中御見舞」として贈る場合、のしには「暑中御見舞」や「暑中御伺い」と表書きし、タイミングを逃してしまったことへのお詫びを簡単に伝えましょう。
たとえば「お中元の時期を過ぎてしまいましたが、日頃の感謝の気持ちをお伝えしたく、暑中御見舞を贈らせていただきます」といった挨拶文を添えると、相手に失礼なく対応できます。
また「暑中御見舞」として贈る際には、夏に合ったさわやかな品物や、冷たい飲み物など、相手が喜んでくれるような贈り物を選ぶとよいでしょう。こうすることで、相手に対する感謝の気持ちだけでなく、相手の健康を気遣う姿勢も伝わりやすくなります。
残暑見舞として贈る
8月中旬以降に入ると、夏も終盤に差し掛かるため「暑中御見舞」ではなく「残暑見舞」として贈るのが一般的です。
残暑見舞は、厳しい暑さが続く中、相手の体調を気遣う意味を込めて贈るもので、時期的にも適切な対応とされています。のしの表書きには「残暑御見舞」や「残暑御伺い」と記載し、暑さが続く中での気遣いを表現するようにしましょう。
「残暑御見舞」として贈る際にも、相手が受け取って心地よいと感じる品物を選ぶことが大切です。涼しさを感じられる食品や、夏らしいお菓子、ジュースなどが適しています。
また、メッセージカードなどを添えて、遅れたことを詫びつつも日頃の感謝の気持ちを伝えることで、誠意が伝わりやすくなります。
たとえば「お中元の時期を逃してしまい申し訳ございませんが、日頃の感謝の気持ちを込めて残暑御見舞をお贈りいたします」といった一言を添えると、丁寧な印象を与えられます。
9月以降はどう対応する?
9月以降になると、夏の暑さも和らぎ、秋の気配が感じられる時期に入ります。この時期に「暑中見舞」や「残暑見舞」として贈ると、季節感を見誤った印象を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
9月以降に贈り物をする場合は、無理に夏のご挨拶としてではなく、日頃の感謝を改めて伝える「御礼」や「ご挨拶」といった形で贈るのが適切です。
9月以降に贈り物を選ぶ際には、季節感に配慮したアイテムや、季節を感じさせない商品を選ぶことが大切です。たとえば、保存が利く食べ物や飲み物、調味料のセットなど、季節に左右されにくいものが適しています。
また、メッセージカードには「お中元の時期を逃してしまいましたが、日頃の感謝の気持ちを改めてお伝えしたくご挨拶申し上げます」といった内容を添えると、相手に季節を外れた贈り物をお詫びしつつ感謝の気持ちを伝えることができます。
お中元の時期はいつまで?地域別に紹介
お中元は、日頃の感謝の気持ちを込めて贈る、日本の伝統的な夏の贈り物です。しかし、日本各地でお中元の時期が異なるため、相手の地域に合わせた時期に贈ることが大切です。
以下より、地域ごとのお中元の時期について解説しますので、贈るタイミングを迷わずに済むように確認してみましょう。
北海道
北海道では、お中元の時期が7月15日から8月15日までとされており、ほかの地域よりも少し遅めです。この背景には、北海道が梅雨の影響を受けにくく、気候がほかの地域とは異なることが関係していると考えられます。
そのため、7月中旬以降から贈るとよいとされていますが、例年7月中に贈るのが一般的です。北海道にお中元を贈る際は、この地域独特の時期に合わせて、相手にとって受け取りやすいタイミングを考慮しましょう。
関東・東北地方
関東や東北地方では、7月初旬から7月15日までが一般的なお中元の時期です。とくに関東地方では、7月15日が目安とされることが多く、7月に入ったら早めに準備を始め、7月10日頃までに相手に届くようにするのが理想的とされています。
東北地方も関東と同様に、7月中旬までにお中元を贈るのが通例です。なお、少し時期が遅れてしまった場合には、暑中見舞や残暑見舞として贈ることで、マナーを守りつつ感謝の気持ちを伝えることができます。
東海・関西・中国・四国地方
東海、関西、中国、四国地方では、一般的にお中元の時期は7月15日から8月15日とされています。関東や東北地方と比べて少し遅いタイミングですが、地域によっては7月中に贈ることも多いため、早めに準備するのが無難です。
また、8月に入ってから贈る場合は「残暑見舞」として贈ることが適切とされています。このように、地域ごとに細かい差異があるため、事前に確認しておくと相手に失礼なく贈ることができます。
九州地方
九州地方では、一般的にお中元の時期は8月1日から8月15日までとされています。東海や関西地方と同様に、8月中旬までに贈るのが望ましいとされています。
8月15日を過ぎてしまうと「残暑見舞」として贈る必要があるため、九州地方へお中元を贈る際も早めに準備しておくとよいでしょう。
贈り先が九州の場合、梅雨明けや暑さが増す時期に合わせて、さっぱりとした食品や夏向けの商品を選ぶと、相手にとって嬉しい贈り物になるでしょう。
沖縄
沖縄のお中元の時期は、ほかの地域とは異なり、旧暦の7月15日に合わせることが一般的です。これは沖縄に古くから伝わる「旧盆」の習慣に由来しています。
したがって、新暦の8月上旬からお中元の贈答が始まり、とくに旧盆にあたる時期がピークとなります。沖縄の伝統を尊重し、旧暦をもとにした贈答のタイミングに合わせることが重要です。
喪中の際のお中元マナー
お中元は日頃の感謝の気持ちを伝える大切な機会ですが、喪中の際は通常のお中元と異なるマナーが求められます。故人を悼む気持ちを大切にしつつ、相手への配慮を心掛けることが大切です。
喪中時にお中元を贈る際の、のし、水引、表書き、贈るタイミングといったポイントについて詳しくご紹介します。
自分が喪中の場合
自分が喪中の場合でも、通常通りお中元を贈ることができます。ただし、のし紙には特別な配慮が必要です。一般的には「のし」を避け、紅白の水引ではなく、白無地の奉書紙や無地の包装紙を使用します。
これは喪中の場面での贈り物にふさわしいとされるためです。また、表書きは「お中元」ではなく「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈るのがよいでしょう。これにより、弔意を示しつつ、相手に配慮した形で感謝の気持ちを表すことができます。
相手が喪中の場合
相手が喪中の場合、お中元を贈るタイミングや形式に注意が必要です。まず、喪中の方に贈る際は、故人を悼む気持ちを考慮し、時期を少し遅らせるのが一般的です。とくに四十九日が明けるまでは贈らない方が無難とされています。
四十九日以降、贈る場合は「のし」を付けず、水引も使用せずに包装します。表書きも「暑中見舞い」や「残暑見舞い」とすることで、慎み深い気持ちが伝わりやすくなります。
喪中時のお中元は、一般的なお中元の時期から少し配慮が必要です。自分や相手が喪中の場合は、通常の時期より少し遅れて贈ることが好まれます。
贈り先に喜ばれるお中元3選
お中元は日頃の感謝の気持ちを伝えるための贈り物ですが、時期を過ぎてからでも贈り先に喜ばれる品物を選ぶことが大切です。とくに夏の贈り物は、季節感を意識したものが好まれ、相手の好みにも配慮した選び方が重要です。
以下より、時期が少し遅れても贈り先に喜ばれるお中元の品を3つご紹介します。
ゼリー
夏の贈り物として人気のゼリーは、見た目の涼しさや口当たりの良さで、多くの人に喜ばれるアイテムです。ゼリーは冷やして食べるとさらにおいしさが増すため、暑さが続く時期には最適な贈り物となります。
また、フルーツゼリーや抹茶ゼリーなどバリエーションも豊富なため、相手の好みに合わせて選ぶことができます。贈る際には、賞味期限が比較的長めのものを選ぶと、相手に長く楽しんでもらえるでしょう。
お酒
お酒もお中元として喜ばれるアイテムのひとつです。ビールや日本酒、ワインなど、相手の好みや普段の飲酒スタイルに合わせた種類を選ぶと喜ばれます。
夏は冷たいビールやスパークリングワインがとくに好まれる季節ですが、相手が日本酒を好む場合は、冷やして飲むタイプの日本酒を選ぶとよいでしょう。
お肉のカタログギフト
相手に選ぶ楽しみを提供できるカタログギフトも、時期を過ぎてからのお中元におすすめです。とくにお肉のカタログギフトは、好きな種類や部位を選べるため、贈り先に喜ばれることが多いです。
焼肉やステーキ用の肉から、しゃぶしゃぶ用の肉までさまざまな種類が揃っているカタログギフトは、家族や友人と楽しむ機会を提供できるため、特別なギフト感を演出できます。
お肉のカタログギフトなら、時期に関係なく相手の都合に合わせて利用してもらえる点もメリットです。
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こちらの記事では、お中元を義実家に贈るべきかについて解説しています。お中元の相場や贈るときのマナー、おすすめの贈り物も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
お中元の時期が過ぎても、適切な対応をすれば相手に気持ちがしっかりと伝わります。お中元として間に合わなかった場合、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈るのもひとつの方法です。
また、地域ごとに異なるお中元の時期を知っておくと、今後の贈り物の参考になります。お中元の品をお急ぎで用意したいという方は、ぜひ肉の大栄にお任せください。ギフト包装や、のしのサービスも無料でご利用いただけます。
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