2023.11.29
馬刺しは部位によって値段が違う?それぞれの特徴やよくある質問
熊本が本場である馬刺しは、今や全国各地で手軽に食べられるようになりました。馬肉はほかのお肉と比べてカロリーが低く栄養価が高いため、ダイエットや健康維持を目的に食事に取り入れている方もいます。
この記事では、馬刺しの部位ごとの値段相場や各部位の特徴について紹介します。おいしい馬刺しを探している方は、ぜひこの記事を読んで購入の際の参考にしてみてください。
目次
馬刺しの値段相場は?
馬刺しは、食べられるところや販売場所、産地などによって値段相場が異なります。馬刺しを食べたい方のなかで、ある程度の相場を知りたいと思う方もいることでしょう。ここでは、馬刺しの値段相場について紹介していきます。
100gあたりの値段相場
馬刺しの値段相場は幅広く、飲食店では100gあたり1,000円以下~2,000円前後、ネット通販であれば部位によりますが、1,000円前後~3,000円前後で購入できます。また、馬刺しが有名な地域では地元スーパーでも売られていることがあり、場合によっては、500円前後で買えることもあります。
ネット通販の場合の一般的な部位別の値段相場は次の通りです。
- 赤身…100gあたり1,000円台
- ハラミ…100gあたり1,000円~2,000円ほど
- たてがみ…100gあたり1,500円~3,000円ほど
- 三角バラ…100gあたり3,000円前後
- 大トロ…100gあたり3,000円前後
また、馬刺しの本場である熊本では、馬刺しを提供している飲食店が多くあり、産地にこだわった馬肉専門店やリーズナブルな居酒屋など、さまざまなお店があります。店舗によっては、1人前で1,000円を切る値段で食べられるところもあるため、熊本に立ち寄った際にはお店で食べてみるのもよいでしょう。
ネット通販の方が高めに設定されている
先述した通り、飲食店では馬肉専門店やリーズナブルな居酒屋のお店などで馬刺しが提供されており、値段は1,000円以下~2,000円前後で食べられることが多くあります。馬刺しの本場の熊本では、よりリーズナブルに食べられるでしょう。
一方で、ネット通販では100gあたり1,000円台~3,000円前後と飲食店やスーパーなどに比べて高めの値段で設定されています。値段が高めな理由として、梱包材の費用や送料などの配送コストが考えられ、梱包材は主に商品を包む真空パックや段ボール、緩衝材などにコストがかかってしまう点がひとつめの原因です。
もうひとつの配送コストの点では主に送料が当てはまり、送り先にもよりますが、ヤマト運輸(クロネコヤマト)のクール便では、1,150円~2,250円が運送料として商品に上乗せされます。最近ではとくに消費税の増税などの影響も大きく受けており、数年前と比べて配送コスト自体も上がっているため、馬刺しをネット通販で購入する方が高い理由といえるでしょう。
部位別の馬刺し値段相場と特徴
馬刺しといえば赤身肉がもっともポピュラーですが、ほかにもあらゆる部位が存在します。脂の乗り具合や肉の柔らかさなどが部位により違うため、味わいはもちろん値段もさまざまです。ここでは、馬刺しの部位別の値段相場と特徴について紹介します。
赤身
馬刺しのなかでももっとも流通量が多く、一般的に馬刺しをイメージするのがこの赤身です。流通量が多いことから値段も比較的お手頃で、ネット通販では100gあたり1,000円台で購入できます。
赤身の部位は、モモやヒレなど同じ赤身でも部位が異なる場合があります。モモは脂が少なく弾力のある身と噛むごとに旨味を感じられ、ヒレは赤身のなかでも高級な部位で、モモ同様に脂が少なく抜群の柔らかさが特徴です。
また馬肉の赤身は、牛肉の赤身よりもたんぱく質の量が多く、脂質は牛肉の約1/5ほどで、カロリーは牛肉の半分以下しかありません。そのため赤身の馬刺しは、健康志向の方やダイエットを行っている方にとくにおすすめの部位といえるでしょう。
ハラミ
焼肉でよく目にするハラミは、馬肉の部位としても存在します。ハラミは横隔膜の部分のお肉で、馬1頭から1kgほどしか取れません。肉質はもっちりとしつつも柔らかく、馬刺しにピッタリなのが特徴です。
ネット通販では、100gあたり1,000円~2,000円ほどで購入できます。一般的にハラミは赤身寄りの部位として知られていますが、場合によっては、程よくサシが入った霜降りのようなハラミも流通されています。
味のよさから牛肉のハラミよりおいしいと感じる方も少なくないことから、一定数の馬ハラミファンも存在するようです。馬刺しでももちろんおいしく召し上がれますが、焼肉やたたきのように火を通す料理にしても相性がよくおすすめです。
たてがみ
馬刺しの部位は牛や豚と似た名前のお肉が多くありますが、たてがみは馬肉でのみ存在する少し変わった部位です。その名の通り、馬のたてがみの下にある部分のお肉で、見た目が赤くなく真っ白なのが特徴です。ネット通販では、100gあたり1,500円~3,000円ほどで購入できます。
たてがみは見た目が真っ白ですが、実はお肉ではなく脂が正体です。脂と聞くとベタベタとしてしつこいイメージがありますが、馬の脂は融点が低く、口の中でサラッと溶けるため食べづらく感じません。
そのままでももちろんおいしいですが、赤身の馬刺しと一緒に口の中へ入れると、まるで極上の霜降りを食べているような旨味と口溶けを感じられます。時期によっては手に入りにくい場合もあるため、販売されていたら注文するのをおすすめします。
三角バラ
馬の腹部から下腹部あたりにある三角バラは、馬刺しのなかでも脂乗りがよいため、サシの入った馬刺しを好む方にとくにおすすめの部位です。サシの入っている人気部位のため少し高価ではありますが、ネット通販では100gあたり3,000円前後で購入できます。
一般的に牛肉や豚肉のサシの入ったお肉は食べ進めていくとしつこく感じ、次第に飽きてしまうことがあります。しかし、馬肉の場合は、例外です。脂の融点が低くしつこさを感じにくいため、飽きることなく最後までおいしく食べられます。
また、脂が乗っているのにどれだけ食べても胃もたれがしにくいことから、馬刺しのなかでもとくに三角バラを好む方も少なくありません。
大トロ
マグロの部位でも有名で希少な大トロは、馬肉のなかでもあまり取れない希少な部位です。場合によっては、三角バラなどと同じ部分を指すこともありますが、大トロは馬の下腹部の一部しか取れない部分です。
三角バラ同様、サシの入っている人気部位のため少し高価ではありますが、ネット通販では100gあたり3,000円前後で購入できます。馬刺しとしてはもちろん、お寿司やしゃぶしゃぶなどにしてもおいしく召し上がれます。
また、馬刺しの本場である熊本では、甘口醤油や馬肉専用の醤油をつけて食べられますが、大トロを食べる場合は、レモンと塩で食べるのもおいしい食べ方のひとつです。レモンの酸味が大トロの脂の甘さを引き立たせ、塩で大トロの旨味をストレートに感じられるためおすすめです。
馬刺しはスーパーで購入できる?
ひと昔前では、馬刺しは名産地でしか味わえない印象がありましたが、今では加工技術や配送技術が上がったため、全国各地で手軽に馬刺しを味わえるようになりました。また、場所によっては、スーパーでも販売されているところがあるため、より気軽に馬刺しを楽しめる環境になったといえます。
販売している馬刺しの種類も各スーパーによってさまざまで、冷凍された赤身や霜降りが単体で売られているものが多く、なかには数種類の部位をまとめた状態で販売しているところもあります。お近くのスーパーで馬刺しを見つけたら一度試してみるのもよいでしょう。
業務スーパーに売っている場合がある
馬刺しが販売されているスーパーのなかでも、業務スーパーで取り扱いがある店舗もあります。海外産の馬刺しが冷凍コーナーの一角に置かれており、内容量にもよりますが300円~1,000円ほどで購入できます。低価格で馬刺しを食べられるため、人気商品のひとつといえるでしょう。
産地は主にカナダ産やアルゼンチン産などで、海外産のためか場合によって、旨味が薄く感じられたり独特な臭みを感じたりする場合があるようです。賛否両論がありますが、お近くの業務スーパーで見かけたら試しに一度購入してみてください。
馬刺しについてよくある質問
ここまで、馬刺しの値段相場や部位別の特徴などを紹介していきました。ここでは、馬刺しについてよくある質問についてQ&A方式に紹介していきます。
Q.たてがみはなぜ白い?
馬刺しの部位の1つであるたてがみは馬にしかない部位で、名前の通りたてがみが生えている付け根の部分のお肉のことです。別名でコウネとも呼ばれ、見た目が真っ白なのが特徴です。
一般的な馬肉は赤身の部位をイメージしますが、たてがみは首の皮下脂肪の部位のため白い色をしています。脂と聞くとしつこい印象があるものの、牛や豚の脂と比べると口の中に脂が残りにくく、コラーゲンが豊富のため想像よりもさっぱりと食べられます。
また、人の体温で溶けるほど脂の融点が低く、噛むうちにとろりとした食感に変わることでしつこく感じにくく食べられるのです。
Q.馬刺しの部位によって切り方は変わる?
馬刺しは部位によって味わいが異なりますが、お肉の切り方もそれぞれで異なります。結論から言えば、お肉が固めの部位は薄めに、柔らかめの部位は少し厚めに切るとバランスがよくよりおいしく食べられます。
引き締まった赤身やコリコリとした食感のたてがみは、2~3mmくらいの大きさに切ると口の中に残りにくく食べやすくなります。一方で、ハラミや三角バラ、大トロなどはやわらかい身が特徴なので、少し厚めの5mmくらいの大きさでも食べやすく、食べ応えがあるためおすすめです。
Q.馬刺しはなぜ生で食べられる?
鮮魚のお刺身は、飲食店ではもちろんスーパーでも売られており、手軽に楽しむことができますが、牛肉や豚肉などの刺身は衛生的な理由から一般的には食べることができません。ただし、馬肉の場合は、馬刺しなどの生食が可能です。
生で食べられる理由として、ほかの動物と比べて体温が高いため、寄生虫や細菌などが繁殖しにくく食中毒が起こりにくい状態だからです。もちろん、寄生虫がいないわけではありませんが、国内で流通されている馬肉の多くは出荷の際に冷凍処理を行っているため、食中毒の可能性が限りなく低くなります。
Q.馬刺しを食べすぎるとどうなる?
食中毒の可能性が低い馬刺しですが、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こす場合があります。原因は主に消化不良で、肉類を消化する際は野菜や炭水化物と比べてより長い時間が必要になるため、胃腸に負担がかかるためです。加えて、冷たい馬刺しを食べることで胃腸が冷え、消化の働きを鈍らせてしまうのも原因の1つです。
また、馬肉は肉類のなかでもとくにプリン体が多く含まれている特徴があります。高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインの目安では1日あたり400mgまでですが、馬刺し1人前に含まれているプリン体は100gあたり60~150mgです。たまに食べる分にはとくに問題ありませんが、多量を常食するのは控えた方がよいでしょう。
馬刺しの部位ごとの特徴と値段についてお伝えしましたが、食事におけるカロリーにも気を付けたいと思うことでしょう。こちらでは、馬刺しのカロリーについて詳しく解説し、ダイエット中でも安心して楽しめるお肉としての魅力を紹介しますので、あわせてご覧ください。
まとめ
馬刺しの部位ごとの値段相場や各部位の特徴などについて紹介しました。現在では全国各地で馬刺しが販売されており、手軽に味わえる環境になっています。
赤身やハラミは旨味が強い部位で比較的安く購入でき、霜降りの部位はサシがありつつも脂のしつこさを感じずに食べられるのが特徴です。スーパーなどでも販売されている場合があるため、近くで見かけたら試してみるのもよいでしょう。
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