2025.04.25
【新築祝いのお返し】やってはいけないタブーと正しいマナー
親戚や親しい人から、新築祝いを受け取る場合があるでしょう。とくに親戚は付き合いが長くなることから、円満な関係性を保つために、タブーを避けつつスマートな内祝いをチョイスする必要があります。
そこで今回は、大切な相手に失礼がないように、新築祝いのお返しの基本的なマナーやタブーについてご紹介します。マナーとタブーを理解し、気持ちよく感謝の思いを伝えましょう。
目次
新築祝いのお返しとは?基本マナーとタブー
新築祝いとは、家を新しく建てたり購入したりした人に対して贈られるお祝いのことです。親戚や親しい人から贈られるケースが多く、お返しが必要なのか、金額の相場やお渡しするタイミングについて気になる人は少なくないでしょう。
以下では、基本的なマナーやタブーについて解説します。
お返しは必要?
お祝いを受け取った場合、何も返さないのは基本的にタブーです。親しい関係の人から受け取ったものだからこそ、ありがとうの気持ちを形にして伝える姿勢が大切でしょう。
本来、新しい家での生活が落ち着いたら、お披露目も兼ねて家に招待することが一番心のこもったお礼となります。要は、新居でおもてなしをすること自体が内祝いになるのです。
足を運んでくれたお礼に、気を使わない程度のプチギフトを用意しておくと、さらに感謝の心を表現できるでしょう。
しかし、何らかの事情でお披露目会を開催できないときは、感謝の気持ちを込めて品物を返すのがマナーです。
金額相場
受け取った金額の三分の一から半額が、お礼の金額相場です。高額すぎると、お祝いを突き返す意味合いになるおそれがあります。せっかくの相手の気持ちを、台無しにしてしまいかねません。また、相手に気を使わせ、逆に負担を感じさせるおそれがあります。
お金ではなく品物を受け取った際は、インターネットなどを利用しておおよその価格を調べ、返す品物の金額を設定しましょう。たとえば両親や兄弟姉妹から50,000円の新築祝いを受け取った場合、三分の一から半額に該当する、16,000円から25,000円ほどの価格に設定するのがベストです。
こちらの記事では、新築祝いの相場について解説しています。
贈るべきではないアイテムについても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
タイミング
新居が完成あるいは引っ越してから1〜2か月以内に、相手にお渡しするのがマナーです。タイミングが遅くなりすぎると、お祝いが嬉しくなかったように思わせてしまう可能性があります。
引っ越しなどで忙しい時期ですが、失礼な印象を与えないように早めの準備を心がけることが大切です。
新築祝いのお礼状・熨斗紙に関するタブー

ただ単に品物を手渡したり郵送したりすると、マナー違反になる可能性があります。渡し方にもさまざまなマナーがあるため、正しいルールを身に付けて失礼を避けましょう。
お礼状は必ず用意
品物だけを贈るのは、礼儀をわきまえていない印象をもたれる可能性があります。お礼状を添えるのが、正式なマナーです。
ありがとうの思いを直筆で届けられ、品物の説明を記載できるため、丁寧な印象を与えられるでしょう。新生活の様子についても記述すれば、変わらず元気に過ごしている状況を伝えられ、安心感を抱いてもらえます。
「お返し」はNGワード
内祝いとは本来お祝いごとがあった際に、親戚や親しい人を招待しておもてなしすることでした。新築祝いをくれた人へのお礼というわけではないため「お返し」という表現はNGです。
金銭や品物をくれたから仕方なく返した、という意味に捉えられる可能性もあります。誤解を生む表現は避け、お互いが気持ちよく過ごせるスマートな対応が大切です。
メッセージを書く際は「心ばかりの品を贈らせていただきました」などの表現をすれば、失礼なく感謝の意を示せます。
熨斗紙の種類
どのような間柄の人に対しても、熨斗紙は必要です。水引は赤白の蝶々結びで、5本か7本使用します。
赤白の水引はお祝いごと全般に使用可能であり、新築は何回あってもめでたいことから、蝶々結びを選択するのがベストです。3・5・7本の水引を使うのが一般的で、3本は粗品などに使われるため、新築内祝いの内祝いでは5本か7本を選択しましょう。
熨斗紙のかけ方は、内熨斗と外熨斗の2パターンがあります。内熨斗は、包装紙の内側に熨斗紙をかける方法です。控えめに感謝を伝えたいときや配送で贈るときに選択されます。
外熨斗は包装紙の外側に熨斗紙をかける方法です。表書きや名前が一目で分かるため、品物を直接手渡しする際などに用いられます。目的に合わせて、適切なものを選びましょう。
こちらの記事では、
新築祝いを「のしなし」で贈ることは失礼にあたるのかに解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
署名
表書きは「新築内祝」とし、水引の少し下に差出人の名前を書きましょう。苗字だけ、または差出人・世帯主のフルネームを記載します。
表書きよりも少し小さく署名すると、見た目のバランスがよくなります。二世帯住宅の場合は、連名で署名しましょう。
新築祝いのお返しでタブーな品物
内祝いは、贈る品物によっては失礼にあたるケースがあります。大切な相手に失礼がないように、タブーな品物を把握しておきましょう。
具体的に、不適切な品物をご紹介します。
刃物
包丁やハサミ、ペーパーナイフなどの刃物は「切る」という意味から、縁切りや別れを連想させるため、内祝いではタブーの品物です。実用的なアイテムですが、とくに目上の人やマナーを重視する人に対しては、避けたほうが無難だといえます。
仏事に贈る物
お祝いごととは逆の意味を持つ仏事関連の品物は、別れを連想させるため、内祝いには不適切です。茶葉、日本茶、海苔などが該当します。同じ理由から、ハンカチもNGです。
ハンカチは涙を拭く際に使われるアイテムであり、別れや悲しみを連想させます。お葬式などで使われるアイテムである点も、NGである理由の一つです。
また、ハンカチは、漢字で手巾(てぎれ)と書きます。縁切りを連想させるため、お祝いの贈り物には不向きです。
現金やギフト券など
現金やギフト券は好きなものを購入できるため、もらって嬉しいものですが、内祝いとしては相応しくありません。生活苦を連想させることから、受け取った人が気分を害するおそれがあります。
また、金額が明確に分かる点も、よくありません。渡したお祝いの何割相当の現金・ギフト券を返したのか、はっきりと伝わってしまうからです。相手に好きなものを選んでほしいのであれば、金額が伝わりにくいカタログギフトが最適でしょう。
赤色の物
赤色の物は、火をイメージさせるためNGです。赤色のタオルや食器、インテリア用品などは避けましょう。ただし、差し色に赤色が入っている程度であれば問題ありません。
火を連想する物
とくに新しい家を建てたばかりの人にとって火事は縁起が悪いため、火をイメージさせる物は内祝いに相応しくありません。たとえば、キャンドルやお香、灰皿などが挙げられます。
トースターやバーベキューセットなどももらって嬉しいアイテムですが、火を使うアイテムであるため、NGです。逆に、火に強い印象がある鍋などのアイテムは内祝いに適しています。
数字の9や4が入った物
数字の9は「苦」を、数字の4は「死」を連想させることから、9と4が入った物は避けるのがマナーです。たとえば「櫛(くし)」などのアイテムが挙げられます。
あまり気にしないタイプの人もいますが、とくに目上の人や年配の人にはネガティブなイメージを与えかねないため、避けるのが無難です。
スリッパやラグなど
スリッパやラグ、靴下など足に関連するアイテムは「踏みつける」「見下す」というイメージが強いため、内祝いにはNGです。とくに上司や親しい親族などに贈る際は、足に関連するもの以外を選びましょう。
まとめ
新築祝いのお返しは、相手に感謝の意を示すために必須です。とくに親戚へのお返しは、今後の人間関係を円満に維持するうえで欠かせません。お祝いを受け取ってから1~2か月以内に品物を渡す、お礼状を用意する、熨斗をつけるなど、さまざまなマナーを守ることで相手に好印象を与えられるでしょう。
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