2025.02.14
還暦祝いの相場は贈る相手次第!金額やマナーとおすすめギフトを紹介
還暦祝いは両親や上司など、日ごろからお世話になっている人が60歳を迎えた際に、長寿とこれからの健康を祝う行事です。お祝いとしてプレゼントを渡す風習がありますが「どんなものを渡したらいいかわからない」と、お悩みの方もいるでしょう。
この記事では、還暦祝いを贈る相手別の金額の相場やプレゼントを贈る際の基本的なマナー、押さえておくべきポイントやおすすめのギフトについて解説します。これから還暦祝いの準備を行う予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
還暦祝いの相場はどのくらい?
還暦祝いを贈る際は現金かプレゼントか悩む方もいますが、基本的には目上の方に現金を渡すのは失礼とみなされる傾向があるため、品物をプレゼントするのがよいとされています。以下では、贈る相手別の相場を解説していきます。
贈る相手別の相場
還暦祝いの相場は5,000円〜50,000円ほどと幅広く、贈る相手や関係性によってさまざまです。ここでは、還暦を迎える方を6パターンに分けて紹介していきます。
・両親・義両親
・兄弟
・祖父母
・友人
・上司
・複数名で贈る場合
ご自身の状況と照らしあわせながら、ぜひチェックしてみてください。
両親・義両親
自分の両親や結婚相手の両親に贈る場合、還暦祝いのプレゼントでは30,000円~50,000円のものを選ばれることが多くあります。場合によっては、感謝の気持ちを込めて100,000円ほどで検討する方もいるようです。
また、贈る側が兄弟・姉妹のような複数人の場合のポイントとして、プレゼントの予算を揃えておくことが挙げられます。なぜなら、ひとりだけ金額が高い(低い)プレゼントを用意した場合に比較されてしまう可能性があるからです。
そのため、複数人で贈り物を用意する際は金額を決めておくか、連名で用意するのをおすすめします。ただし、家庭によって事情なども異なるため、あくまでも目安のひとつとして準備を進めることが大切です。
兄弟
自分や配偶者の兄弟・姉妹に対して贈る還暦祝いの相場は、一般的に10,000円~30,000円程度とされています。兄弟や姉妹は年齢が近いことが多く、数年後には逆に自分がお祝いを受ける立場になることもあります。
そのため、金額があまりに大きすぎるとお互いに負担となることもあるため、過度に考えすぎる必要はありません。とくに兄弟・姉妹間で仲がよい場合、還暦祝いのタイミングで食事会を開いたり一緒に旅行に出かけたりして、楽しい時間を共有する方法を計画する方も多いようです。
祖父母
祖父母の還暦を祝う際、孫にあたる自分自身は若い場合がほとんどです。そのため、親が贈り物をプレゼントするなら、個別にプレゼントを贈るのではなく家族で贈るのをおすすめします。
一方で、学生ながらも用意したい場合であれば数千円を目安に、社会人であれば10,000〜30,000円を目安に無理のない範囲で検討してみてください。もっとも、大事なのは日ごろの感謝を伝えることや笑顔でお祝いをすることです。
きちんとお祝いの気持ちを込めて渡せば、どのようなプレゼントでもきっと喜んでくれるでしょう。
友人
友人へ還暦祝いのプレゼントを贈る場合の相場は、3,000円〜10,000円が目安です。あまりに高額なものを渡してしまうとかえって気を遣わせてしまうため、ほどほどの金額で用意するのがよいでしょう。
また、親しい友人なら好みもわかりやすいため、趣味やライフスタイルにあわせたものをプレゼントすると喜ばれます。たとえば、お花が好きな方ならフラワーギフトを、食べるのが好きな方ならお肉のギフトなどさまざまです。
上司
職場の上司や先生などの方に還暦祝いを贈る場合の相場は、5,000円〜10,000円が目安とされています。状況によっては退職と同じタイミングとなることもあり、今までの感謝の気持ちを伝えられるようなプレゼントが好ましいでしょう。
予算範囲で購入できるものであれば、趣味にまつわるものを渡すと大変喜ばれ、何よりも「きちんと考えて用意してくれたんだな」と感じてもらえます。また、同僚とプレゼントを用意する場合なら、いつもよりも少し豪華なお店で食事会を開いたり、より上質なギフトを贈ることも可能です。
複数名で贈る場合
家族や友人同士、職場の同僚などと一緒に複数名でプレゼントを贈る場合の相場は、贈る側の人数や予算によって異なりますが、ひとりあたり3,000円〜5,000円が目安とされています。
あまり高額なものを贈ると気を遣わせてしまう可能性もありますが、ひとりでは用意できないような豪華なプレゼントも用意できます。お酒が好きな方ならヴィンテージのワイン、旅行好きな方なら温泉旅行などのギフトを贈れるでしょう。
また複数人でプレゼントを用意するなら、寄せ書きのようなメッセージを一緒に渡すと、日ごろの感謝の気持ちも伝わりやすいためおすすめです。
還暦祝いの意味とは?

長寿のお祝いのひとつとして知られている「還暦」は、満60歳(数え年では61歳)を祝う節目です。節目とされる大きな理由には、古くから知られている干支が関係しています。
干支といえば12種類の生きものからなる「十二支」は有名ですが、古代中国で誕生した現代でいう数字のような「十干(じっかん)」を含んだ「十干十二支」というものがあります。
全部で60通りの組み合わせがあり、60年で一周して61年目に生まれ年に戻ることから「還暦」と呼ばれるようになりました。また、還暦以降でよく知られる節目として、以下のものがあります。
- 古希(70歳)
- 喜寿(77歳)
- 傘寿(80歳)
- 米寿(88歳)
- 卒寿(90歳)
- 白寿(99歳)
- 百寿(100歳)
還暦を迎えた方にプレゼントを渡す際には「次は古希のお祝いですね!」と、一言添えてみるのもよいかもしれません。
還暦祝いを渡すタイミング
還暦祝いを渡すタイミングですが、とくに決まった日程や時期などはありません。なかでも多いのは、60歳になったタイミングや満60歳になる年の初めです。
一方で比較的大人数で還暦祝いをする予定なら、参加できるタイミングが揃いやすい年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどの大型連休が見込まれる期間でプレゼントを渡すのがよいでしょう。
還暦祝いの基本マナー

ここでは、還暦祝いをする際の基本的なマナーについて以下の4つを紹介します。
- 水引やのしの選び方
- 表書きの書き方
- 還暦祝いのメッセージ例
- 還暦祝いで避けたい不吉な言葉
気になるポイントを順番に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
水引やのしの選び方
お祝いの品をプレゼントする際は水引やのしを用意しますが、還暦祝いをプレゼントする際も同じく、水引やのしをつけて渡した方がよいとされています。のしに関しては、必ずなければならないわけではありませんが、のしをつけることで60歳の節目をお祝いする気持ちがより伝わりやすくなります。
おおまかなのしの種類としては、包装紙よりも内側につける「内のし」と、包装紙の外側につける「外のし」の2種類がありますが、基本的にはどちらでも問題ありません。郵送で贈る場合は、のしが汚くならないように内のしにして、手渡しの場合は相手が確認しやすい外のしにしてみるとよいでしょう。
一方でのしにつける水引ですが、還暦祝いには紅白の5本の水引がついたものが最適です。長寿のお祝いのため、結び方は「何度あっても喜ばしいこと」を意味する蝶結びが向いています。
表書きの書き方
還暦祝いのプレゼントでのしをつける場合、のし紙の上部分に贈る目的として「表書き」を記載しておきます。以下の言葉から選択することが多いようです。
- 祝還暦
- 寿還暦
- 還暦御祝
上記以外では、シンプルな内容にしたい場合は「寿」「御祝」を、身内の方や堅苦しいのが苦手な方であれば「ありがとう」などを使用する場合もあります。そのため、自分らしさのある違和感のない言葉を選んでみてください。
また、表書きを記載する際は毛筆で書くのが正式なマナーとされており、万年筆やボールペンを使用して書くのはマナー違反のため、避けるようにしておきましょう。ただし、筆ペンやフェルトペンは使用しても構いません。
還暦祝いのメッセージ例
還暦祝いのメッセージは、シチュエーションや関係性などによって異なります。盛り込んでおくとよい文言には、主に以下のものがあります。
- 還暦を祝福する気持ち
- 誕生日や退職と重なる場合はそのメッセージも添える
- 健康な日々を過ごしてほしい気持ち
- 今までの感謝の気持ち
- 今までの思い出の出来事
ここでは例文として、義父の還暦祝いを想定したものを記載いたしますので、参考にしてみてください。
「お義父さん、還暦おめでとうございます。いつも素敵な笑顔で接してくださりありがとうございます。私のもうひとりの大切な父親としていつまでも健康でいてください。これからもよろしくお願いいたします。」
還暦祝いで避けたい不吉な言葉
還暦祝いのメッセージのなかでとくに気をつけたいのが、不吉なことを連想させる言葉です。主なものとして「苦」「老」「死」などがあり、具体的例としてネガティブな意味合いを持つ以下のような言葉が挙げられます。
- 痛む
- 衰える
- 終わる
- 散る
- 萎える
- 弱る
そのほかにも、相手を傷つけるおそれのある言葉は避けるべきでしょう。
還暦祝いで押さえておきたいポイント

還暦祝いでプレゼントを渡すときには、失礼のないように注意をしておくことが大切です。ここでは、還暦祝いのプレゼントを贈る際に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。気持ちよくプレゼントを受け取ってもらえるように、ぜひチェックしてみてください。
赤いちゃんちゃんこはもう古い?
還暦のお祝いと言えば、赤いちゃんちゃんこを想像する方も多いでしょう。なぜ赤いちゃんちゃんこを贈る風習があるのかというと、還暦の意味合いに「干支が一周して赤ちゃんに戻ること(生まれ直すこと)」があるからです。また、赤色は魔除けになると考えられていたため、身を守る羽織ものをプレゼントするという意味合いもあったと考えられます。
しかし、今では赤いちゃんちゃんこを贈ることはかなり少なくなりました。その背景として、還暦を迎えた方が「老人のように接せられるのが気になる」と思う方もいるからです。
現在ではちゃんちゃんこの代わりに赤いシャツやマフラーなどを贈ることがあり、どうしてもちゃんちゃんこを着てもらいたいと考えている場合は、レンタルをして還暦祝いのときだけ身に着けてもらう方法を取る方が多いようです。
目上の方に現金を贈るのは失礼?
ケースバイケースではありますが、基本的に目上の方に現金を贈るのは失礼とされています。ただし、親しい身内の方や親交の深い方などであれば、現金と品物を一緒に渡す場合もあります。
また、現金と同じく金券や商品券も見ただけで金額がわかってしまうため、渡すのは控えた方が無難です。還暦祝いでは可能な限り、品物をプレゼントする方がよいと認識しておくのがよいでしょう。
食事会をする場合は飲食代も予算に組んでおく
還暦祝いのプレゼントとして食事会を行う場合は、プレゼントも含めた金額を予算として組んでおくことをおすすめします。理由として、食事会を行うのにプレゼントよりも費用がかかることが多く、後々気づいたときには想像より費用が高くなってしまっていることがあるためです。
食事会の会場として、自宅かお店・ホテルなどが挙げられますが、自宅の方が予算を抑えられる傾向にあります。食事会のおおよその目安は、自宅の場合でひとりあたり3,000円〜5,000円、お店やホテルなどではひとりあたり5,000円〜30,000円が相場です。
自宅で還暦祝いの食事会を開く場合は、準備を一から行う必要があるものの、自分のこだわりにあわせてレイアウトを決めたり食材を揃えたりすることが可能です。また、自宅の食事会で用意されるものとして、縁起がよく見栄えのよい鯛や海老、赤飯、紅白なます、寿司、黒毛和牛などを出すのが一般的とされています。
相手の好みに合わせた還暦祝いのおすすめギフト
一生に一度の還暦祝いのプレゼントは、心からうれしく思ってもらえるものを渡したいものです。ここでは相手にいっそう喜ばれ、感謝や敬意が伝わりやすくなる還暦祝いにおすすめのギフトについて紹介します。
お酒好きな方へのプレゼント
還暦を迎えた方のなかには、お酒が好きな方もいるでしょう。還暦祝いとしてお酒のギフトをプレゼントする場合の相場は10,000円〜30,000円くらいで、ヴィンテージもののワイン・銘酒の日本酒や焼酎、酒器とあわせて贈る場合は、もう少し金額が上がる可能性があります。
また、お酒好きな方なら相性のよいおつまみも添えると喜ばれます。乾きものやチーズなどもおいしいですが、とくにどのお酒にも合わせやすく健康にもよい馬刺しがおすすめです。
お肉の旨味がダイレクトに感じられる赤身や、とろりとしつつもしつこく感じない霜降りなど、部位ごとに違った味わいを楽しめる馬刺しの盛り合わせも魅力です。肉の大栄では、お酒のあてに最適な「馬刺し 晩酌セット」を提供しており、還暦祝いのギフトとしても大変喜ばれています。
食べ物好きな方へのプレゼント
食べることが好きなグルメな方であれば、珍しい食べ物や高級食材、地域固有の名産品などが喜ばれます。新しいものや珍しいものが好きな方は、変わり種の瓶詰めやお菓子は見た目だけでも驚くことでしょう。
高級食材なら、カニやいくら、鮭やウニなどの海鮮系、銘柄のブランド牛肉や製法にこだわったハム・ソーセージなどの加工食品などがあります。また、地域の名産品では北海道・夕張のメロン、石川・金沢ののどぐろ干物、山口・下関のふぐ刺しなどがあり、種類はさまざまです。
ありきたりな食べ物を贈るのは無難ですが、グルメな方のインパクトに残るプレゼントを渡したい場合は、相手の好みをきちんと理解して検討することが、なによりも大切です。
旅行やお出かけが好きな方へのプレゼント
旅行やお出かけが好きな方へのプレゼントの場合、直接旅行をプレゼントするか旅行にまつわるものをプレゼントをする2つの方法があります。直接旅行をプレゼントする場合は、旅行券を渡すほか、旅館やホテルの宿泊費用を支払ったり交通費を支払うことが挙げられます。
一方で旅行にまつわるプレゼントは、旅行の際に使える日用品や便利グッズ、雑貨や洋服などさまざまです。移動中に楽しめる本や音楽、動画が楽しめるイヤホンなども喜ばれるでしょう。
また、お互いに親しい仲で同行ができるなら、一緒に旅行をするのもひとつの手です。旅行先で撮った写真をもとに、アルバムや動画を作って渡してあげてもきっと喜んでもらえるでしょう。
プレゼント選びに迷ったときにおすすめの品
プレゼント選びに迷った場合は、万人に喜んでもらえるものを選択するのが好ましいです。日常で使用するものとして、タオルやお茶碗、カタログギフトなどがあります。とくにカタログギフトは、カタログ自体の値段は認識されるものの、選んでもらった商品の値段はわかりません。
しかも何十種類、何百種類のなかから選択できるため、還暦を迎えた方が気兼ねなく好きなものを選べます。また、カタログギフトは役立つ実用品以外にもお肉のギフトがあるため、あらゆるお肉が選べる場合があります。
肉の大栄では、お肉のカタログギフトを提供しており、7種類のお肉の中から好きなものをお選びいただけます。精肉点直売ならではの鮮度のよい馬刺しや、ブランド牛などを取り揃えているので、ぜひ検討してみてください。
こちらの記事では、古希のお祝い相場について解説しています。一般的なマナーやおすすめギフトも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
この記事では、還暦祝いの相手別の相場や基本的なマナー、押さえておきたいポイントやおすすめギフトについて紹介しました。相場の金額は状況により異なりますが、両親・義両親に対して祝う場合がもっとも高くなりやすい傾向にあります。
渡すプレゼントの金額も大事ですが、もっとも大切なのは相手を祝う気持ちです。還暦を迎えた方には、プレゼントとあわせて自身のメッセージも伝えてみてください。
肉の大栄では、厳選した良質な馬肉をはじめ、新鮮でおいしいお肉を多数取り揃えております。また、一度にさまざまな部位を楽しめる馬刺しセットや、品質にこだわった「くまもとあか牛」の牛肉などを提供しています。
また、還暦祝いに最適なカタログギフトも取り扱っており、7種類の厳選されたお肉の中から好きなものが選べます。プレゼントに迷ったら、ぜひ大栄のカタログギフトをご検討ください。